電子書籍
ドクターが書いた終末医療の話。
2017/05/11 22:03
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌のインタビューで知ってから 読んでみたいと思っていた話。 現役の医師が書いた終末医療の話。 主人公は父親が脳梗塞で寝たきり状態にいる30代後半くらいの女性医師。 大学病院で頑張っていたのだけど 最初は本人は左遷された。。。という気になってみたいだけど 前任者の引退を受けて自宅療養の患者をみる その大学系列の診療所に移る。 だいたいはもうこれといって病院でできることはないと病院が判断したとか 本人が自宅で死にたいと 思ったとかそういう患者を診療する医師となったわけ。それでいくつかのエピソードがあって 最後は自分の父親とか母親との関係の話にも及ぶ。 明るい話題ではないけど なかなかいい小説だと思った。
紙の本
「死に方」を考える。
2017/01/09 19:31
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
在宅医療の現場から終末を考えさせられるお話でした。
死ぬ場所、死に方を選べるというのは、人間の尊厳みたいなものだな・・・と、感じました。
治療ができない医師の存在理由など、医療従事者の葛藤などもよく分かる。
看取る家族、看取られる患者の気持ちとかもね。
作者さん、お医者さんなんですね。難しい事は簡潔に、すごく分かりやすい本でした。けっこう泣けたぁ。
紙の本
ミステリー風味のまじめな話
2016/10/25 09:03
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投稿者:ケシの実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の宿命の死とまじめに向き合うことは、いろんなアプローチがあることを教えてくれた。エンターテインンメントの要素をふんだんに盛り込んで、ほろっとさせるエピソードもあって、読み応えがありました。
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家で最期を看取る」ということの大切さと困難さ。そしてその意義が深く深く心の刺さりました。
身内が治癒困難な状態になったとしても、多分どんなことをしてでもその命を長らえさせたいと思うでしょう。一日でも一分でも一秒でも長く生きていて欲しい、と。
けれど「、それってだれのため?看取る側のエゴじゃないの?
もちろん最善の手を尽くす必要はあるけれど、本人が望まない延命は家族の自己満足であるだけで、本人にとっては苦痛でしかない場合もある。
じゃぁ、どこで線を引くのか。どの時点で諦めるのか。難しい選択だと思う。多分、正解なんてない。
「患者の意思に沿わない医療は不遜である」穏やかで安らぎに満ちたサイレントブレスを守る医療、患者の思いに愚直に寄り添う医療、それを求め続ける倫子たちの姿にきっとそう遠くない将来自分も直面するんだろうと思うと、不安と共に哀しみも覚えます。
けれど、見送るものとしてそのときに患者本人の意思を尊重してよりよき最期を迎えさせなければ、そう強く思いました
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人間の死に方、看取り方を考える本。
もう治らない病の親、配偶者をどう看取るか、
また自分ならどういう最期を迎えたいか。
重いテーマだけど読みやすくてよかった。
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読んでよかった。
「父は間違いなく母を支えている…何もできなくなっているのに、生きているというだけで。」
ほんとにそうだと思う。支えている側が実は支えられているんだ。「家族の愛情という欲」で「死というゴール」への道のりを遠くしてしまったかもしれないけれど、人生の最後まで使って、貴重な時間と体験を私達に与え、覚悟を決めさせてくれ、もう大丈夫だな、と逝った父のことを重ねた。
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訪問医療とそれに伴う終末医療現場の担当医の奮闘…というより、もう少し静かに考え理解していく物語と感じました。
巻頭にあった
サイレント・ブレス:
静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉…
というのが心に残りましたね。
どんな最期が「理想」とは決められないけど、個人的には自分の最期を自覚して受け入れる状況であったらありがたいなぁって。
看護士のコースケをはじめ、訪問医療スタッフたちの和やかさのおかげで、重くなりがちなストーリーを一気に読み進めるめることできたかも。
でも今後も考えていきたいテーマです。
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わかりやすいストーリーなので、日頃考えない、終末期をいかに過ごすか、周りの人間はどう接すべきかを考えさせるいいトリガーになった。
人は「ポックリいきたい」とか「できるだけ長く生きたい」とか簡単に言うけれど、死期が迫っている状況で、果たして何が正しいことなのか?本人の生き様を終末期に集大成的に表現して行くことが大切なんだなぁと思った。
自分だったら、スパッと逝きたいなぁ。でも、似合わないか。。。
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在宅医療を通じて終末期医療の本質を描いている。どのような最期を望んでいるのかは人それぞれ、それを人に伝えることの大切さを本書を読んで感じた。身近な家族でも難しいことがある。
逝く人、残される人、立場が違えば想いも異なることもあるのだろう。
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サイレント・ブレス
静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉です。
多くの死を見届けてきた私は、患者や家族に寄り添う医療とは何か、自分が受けたい医療とはどんなものかを考え続けてきました。
人生の最終章を大切にするために医療は、ひとりひとりのサイレント・ブレスを守る医療だと思うのです。
筆者
と本の前書きにありますが、「穏やかな終末期」を本当に考えさせられる内容でした。
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大学病院から、訪問医療クリニックへの異動を命じられた水戸倫子。
終末期を自宅で過ごす患者たち。
〈今は看取りの医療がとても大切な事に思える〉
患者とどう向き合うか、倫子は悩む。
著者が現役のお医者様ということもあり
死についてのリアルな思いが綴られている気がする。
中でも第6話、倫子の父親の最期の話は、読む者に考えるきっかけを与えてくれる。
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在宅医療や看取りがテーマ。
死を前にして、人間のエゴややさしさが渦巻く。
上手に人生を終わらせるって難しい。
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メディア予約
同じ経験をしたことがあるので、同感できた。人がなくなるときの気持ちの揺れ動き方がていねいに、書かれているので当時を思い出して泣けそうだった。
最後の章、ドクターであるからこそできることかな?と思った。一般の人が病院で看取るときにはできないと思った。
いい本でした。次作を楽しみにしてます。
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友人にもらった本
読んでよかった!
巻頭の著者の言葉が心に刻まれた
やはり現役の医師しか書けない本だな
6話の人生の最終章のお話
自然な死を迎えることができるのでしょうか?わたし
≪ 生きたから サイレントブレス 祈ります ≫
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現役医師の書いた在宅医療、終末期医療を題材にした短編連作。高齢化社会になって終末期医療のあり方が問われるようになってきた。自分がそうなったときどうするかということを頭の片隅に置きながら、また親を看取ったときのことを回想しながら読んでいった。医師にとって医療の手を尽くしても患者の治癒が望めず死がほど遠くないという状態は、ある意味敗北ということなのだろう。少し前なら患者も家族も最期まで少しでも長く、そして生還という奇跡を信じて医療に委ねただろう。しかしそればかりが正解ではないことが昨今言われている。
現代の私達は人間の「生」と「死」をあまりにも簡単に医療現場に丸投げしてしまっているのではないか。しかしそれを身近なものとして各自の家に持ち込むのも現状ではなかなか簡単なモノではない。これからの終末期医療を考えさせられる作品だ。
この小説の主人公は在宅終末期医療を行う女性医師、日常的に身近に「死」に接しながらそれを仕事として生活している。仕事の重さ、その頻度の多さをいかばかりかと思う。しかしこのようなドクターに看取ってもらえたら幸せだろうと思った。