電子書籍
猫モノの傑作。
2020/02/27 22:06
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投稿者:shiroyagi3 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近読んだ猫モノの中で一番面白かった。
西條奈加さんの「猫の傀儡」
猫界の選ばれしエリート、誇り高き「傀儡師」であるミスジが、傀儡である人間を人形遣いの如く操って、猫界の難事件を解決するお話。
猫視点で書かれた本はいろいろある中、猫が人間を傀儡として遣うという突飛な設定にもかかわらず、圧倒的なリアリティと説得力がある。
主人公(主猫公?)のミスジはほんの少しハードボイルドが漂うカッコよさと、そのくせ猫らしいお間抜けな一面もあったりして。
創作と分かっていても、猫ってこんなこと考えて人間見てんのかなーと思うと楽しくなる。
主人公から、脇を固める猫や人間に至るまで、みんないいキャラしていて、読んでいて本当に飽きなかった。
読み終わってすぐ読み返してしまいました。
紙の本
設定が素敵で奇抜...猫好きはニンマリ
2018/09/06 19:23
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投稿者:Buchi - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間が猫を傀儡として操るのではなく、猫が人間を操るなんて...設定が素敵で奇抜。
傀儡師のミスジ"(猫)も傀儡の時雨(人間)も推理力抜群で次々と難問を解決していきます。痛快、痛快! 登場してくる猫たちも多彩で、たいへん面白いです。
私はユキの可愛らしさにやられてしまいました。 猫好きにはお薦めの一冊です。 猫を飼ったことがある人ならだれでも、"自分も傀儡になっていたかも...”と思わずニンマリしちゃいます。
紙の本
猫の集会は、ひょっとしたら。
2017/11/13 17:40
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西條氏の作品は設定もうまいが、それに載せる謎もうまい。
男名前と羽織芸者と鯔背な雄猫というとりあわせもいい。
後味が他のシリーズに比べてもすっきりした感じがしているのは、設定のせいだろう。
個人的にツボキャラはタロ先生。
ほんのちょびっとしか出てこないんだけど、じつにいい味出してるんだよねぇ……。
紙の本
シリーズ化希望
2017/07/26 20:50
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
イキのいい猫と江戸の街。間違えのない取り合わせ。正義感たっぷりのミスジに可愛い白猫のユキの話をまた読みたいものです。「三日月の仇」のその後が気になるのですが。
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人を遣い、人を操り、猫のために働かせる。それが傀儡師だ。
傀儡師となった野良猫・ミスジは、売れない狂言作者の阿次郎を操って、寄せられる悶着に対処していく。やがて一匹とひとりの前に立ち現れる、先代傀儡師失踪の真相とは――? 当代屈指の実力派が猫愛もたっぷりに描く、傑作時代“猫"ミステリー! !
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【収録作品】猫の傀儡/白黒仔猫/十市と赤/三日月の仇/ふたり順松/三年宵待ち/猫町大捕物
人間と動物のコンビもの。といっても、その役割を逆転させた捕物帖。
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傀儡師。
なんかもっとおどろおどろしいというか、操る的なものを想像してたんだけど、単に「誘導すること」「働きかけること」だけなのね笑
とはいえ、猫の傀儡師のミスジがチャキチャキに江戸っ子風情なのも可愛いし、ミステリーとしても楽しめた。
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ネコのミスジが傀儡師として、売れない狂言作者の阿次郎を操り、猫のために働かせる連作短編集。
映像化しても面白そう。ミスジと阿次郎の次なる活躍が読めるといいな。
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人を遣い、人を操り、猫のために働かせる。それが傀儡師だ。
傀儡師となった野良猫・ミスジは、売れない狂言作者の阿次郎を操って、寄せられる悶着に対処していく。やがて一匹とひとりの前に立ち現れる、先代傀儡師失踪の真相とは――? 当代屈指の実力派が猫愛もたっぷりに描く、傑作時代“猫"ミステリー! !
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表題作のほか、「白黒仔猫」 「十市と赤」 「三日月の仇」 「ふたり順松」 「三年宵待ち」 「猫町大捕り物」
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ひと言で言えば、猫が人を操って事件を解決に導く物語である。猫界では傀儡師は代々受け継がれ、傀儡としてふさわしい人間を、上手い具合に誘導して事件に関わらせ、それとなく道筋をつけて解決へと導くのである。傀儡にされた人間はそうとは知らず、自らの意志で謎を解きほぐした気になっているのだが、ふと気づくといつも同じ猫がそこにいるという寸法である。なんだか痛快である。天敵でもある烏との人情話もあり、現傀儡師のミスジの賢さと機転も見事である。シリーズになればいいなあと思う一冊である。
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なんとなくおどろおどろしたようなタイトル……と思ったのだけれど。実は最高に可愛くって面白い時代ミステリでした。そしてもちろん猫好き必読!
人間を傀儡として操り(といっても、働きかける程度なのね)さまざまな問題を解決する猫の「傀儡師」ミスジが主人公。猫目線で語られる物語ですが、起こる事件は猫たちの問題だけではなく。だからこそ人間の介入が必要なのですね。操られてる阿次郎もまた探偵役として魅力的なキャラクターです。
そしてさらに登場する多彩な登場人物&猫たち。ああもう猫好きにはたまんない。住みたい猫町! 特に仔猫のユキにはめろめろになっちゃいそうだなあ。
そして起こる事件とその解決も魅力のひとつ。ささやかな事件から、全編を通して語られる大きな事件の顛末まで、読み応えたっぷり。特に最終話にははらはらどきどき。猫好きは快哉を叫びました。でも猫嫌いだと……怖いかな?(苦笑)
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最初の1編はアンソロジーで既読。
猫が人間を傀儡として使うって、ありえそうだわー(笑)
新米傀儡師であるミスジの傀儡阿次郎がどこかとぼけていながら冴えたことろも見せるのがいい。
猫仲間や烏などとの関係もどこかほのぼのしていて好き。
連作短編かと思えば、1本底を流れるミスジの前任順松の行方不明。傀儡師である猫と傀儡である人との関係の深さに胸が熱くなる。そして、時雨ってば、色々分かっているの?って思わせぶりなラストに、続きを大いに期待。
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猫町に暮らす野良猫のミスジは、憧れていた順松の後を継いで傀儡師となった。さっそく、履物屋の飼い猫・キジから、花盗人の疑いを晴らしてほしいと訴えられる。銅物屋の隠居が丹精していた朝顔の鉢がいくつも割られるという事件が起こり、たまたま通りがかったためにその犯人扱いをされているという。人が絡んでいるとなれば、人を絡めないと始末のしようがない。ミスジは傀儡である狂言作者の阿次郎を連れ出すことにした―。当代屈指の実力派が猫愛もたっぷりに描く、傑作時代“猫”ミステリー!!
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順松が行方不明になり,傀儡師の跡を継いだミスジは傀儡の阿次郎を何とか操って色々な出来事を解決していく.猫が傀儡師?という事態,新鮮で面白かった.
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ネコ好きなので楽しめた。読み始めは・・・イマイチかと思ったけど、読み進むにつれて楽しくなってきた。最後のところは満足感があったかな^^
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先代の傀儡師の行方が分からないまま、傀儡師を継いだ猫、ミスジ。
とある男を傀儡に、きょうも猫町を走る。
猫のために人を動かす、というのがなんとも可愛い。
きれいにまとまって終わったけど、続編でないかなあ・・・