紙の本
一生の宝物に
2020/07/21 18:17
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人になった今でも、読み返したくなる名作ばかりですね。幼少期に素晴らしい本に出会うことが、クリエイティブな仕事に繋がるようです。
紙の本
一人一人違う、自分だけの読書体験
2017/10/24 17:36
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ作品を複数の人が取り上げてたりもして切り口が違うのが興味深かった。
例えば「モモちゃんとアカネちゃん」を離婚をテーマに語るのは言っちゃ悪いけどベタですよね。そこにニューヨーク在住の近藤聡乃が「私はもしかしたらパパと同じ「歩く木」であるのかもしれない」と言ったり、歌人の穂村弘は「ちいさいモモちゃん」を取り上げて文章に溢れる幸福感について語ったりするというのが、それぞれ違っているということが面白かった。
一番読みたくなった町山智浩さん紹介の「ドンとこい、死神!」が古本でしか手に入らないのはちと勿体ない。
紙の本
子供の時に出会った良書は宝物
2017/09/08 09:14
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投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良かった!読みたい作家さんがいたのでなんとなく読んでみたが、私の知らない方々の本との出会いも興味深く、丁寧に丁寧に読みふけった。
動物が大好きだった私は何かのきっかけで椋鳩十さんの本に出会い、小学生低学年時代夢中で胸詰まらせて慄きながら読み続けたものだったが、この中にも椋さんの本を挙げられている方がチラホラいてすごく嬉しかった!
もう私はいい歳なのでこんな風に胸躍らせて児童書とは向き合えないのかもしれないけれど、さて小2の娘には人生を揺るがすような読書体験をしてくれるかしら?と無邪気な寝顔を見ながら思った。
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わたしも10歳までに読んだ本はなにかと問われ迷わず出てくるのはミヒャエルエンデのモモだな、辻村深月さんと一緒。モモほど読み返した本もハマった本もない気がする。また読みたくなった…!!
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世の中には、読んだ本と、名前は背表紙で
知っているが読まなかった本というのがある。
私自身は、3歳からひとりで本を読んでいた。
黙読も音読も。すらりと。
読んでと頼んでも、読んではくれない。
自分で読めるのだからと。
でも、与えられていた絵本も、
いとこのお下がりの
児童文学全集の幼年版も、質の良い
今も読みつがれている本を与えられていた。
いつも本は楽しかった。無論。
5歳くらいで確か、区立図書館に初めて行った。
ものすごく早熟で背伸びもしていた私は、母が
少し早い段階の本を勧めるまま、本が大好きな
子供になっていった。
ところで、この本は、おとなになった
著名な人たちが、良いカッコをしないで
子供の時の本音で、好きだった本を語っている
ところが、普通の読書案内の本とは一味違う。
大人の都合じゃなく、『子供から見て』
面白い、そして評価も高い本が、たくさん
紹介されている。
学級文庫や図書館の児童室で見た覚えのある
題名がたくさんある。装丁は覚えているけど
私が読んでいないものが、たくさんあった。
そして、知った。
子供同士が友情をむすぶ、児童文学らしいものは
私、あまり読んでない。
子供の本というよりは、世界的な名作の
幼年版…つまり大人の本のジュニア版が
圧倒的に多く与えられてきた。
自分でも、そのようなものを読むのを
無意識に避けていた気がする。
名探偵カッレくん
飛ぶ教室
さむがりやのサンタ
モモ
11ぴきのねこ
デブの国ノッポの国
いやいやえん
ドリトル先生シリーズ
…読んでいない。
読んだ本?
あるある。収録されてた。
全然ないなんていびつなことはない。
いや、それがどうしたではあるが。
私は、幼稚園も保育園も行っていない。
その年令には病院にいた。
ぽんといきなり小学校になって
子供がたくさんいる環境になった。
大人みたいな子だと、私の家族さえも
揶揄したが、いずれ子どもの世界に交わると
思って、読書をさせてこなかったのだと
気がついた。
そういう風合いの本はあまり面白くないよと
言われて、私自身も読まなくなったまま
おとなになった。
幸いだったのは、それでも、母は母なりに
きちんと選んで名作を紹介してくれていたこと。
彼女はきっと、病院と自宅を行ったり来たり
の私に、早くおとなになってほしかったのだろう。
まして、彼女は子供、苦手だったのかもしれない。
いや、それよりも…。
現実的でないファンタジックな世界や
こどもの、まだ未来に、なんとか何かが待ってる
感覚は、当時の彼女には、そんなに現実は
甘くない…感じで、子供に与えるにも
彼女自身が、目もくれなかったのかもしれない。
司書になる勉強の一分野に
児童サービス��いうのがある。
読んで字のごとく。
児童書とYAの提供を学ぶ。
その授業、私、実は大好きだった。
仕事で子どもたちの本を扱う時は
私の癖を排除して、相手の子どもたちに
いかに面白いと思ってもらえる本が出せるか。
腕の見せ所だった。
手を出していなかった本も、仕事だからと
読んでみたりして。
自分の好きだったものも、そうでないのも
たくさん紹介をしてきた。
きたけれど…この本たちは読んでいない。
だいたい児童文学の日本語って、磨き抜かれてて
平易なので、大人が読んでも綺麗だが…。
この本達、私がいま、挑戦してもいいだろうか。
遡って、最初の読書であった絵本達を読み
好きだった児童書を楽しみ…
そして。
名前しか知らなかった、自分とは縁がなかった
本たちも、ページを捲ってみていいだろうか。
十分に良い読書体験を積ませてもらい、自分でも
いっぱしのブックジャンキーに育った、おとなの
私だけど…
自分の中で、すっぽり抜け落ちてる本のひと群れが
あることが、まるで子供のときの私まで、なにか
通りそびれてきた、素敵な道が残っているようで。
柄にも無いけれど、寂しくなったのだ。
のどが渇いた時に、冷たい水を
ごくごく飲むように、子供の頃に
出会わなかった本を読んだら、
今の私はもっと、なんにも考えないで
幸せになる気がする、のだ。
不幸や寂しさを埋めるんじゃない。
な~んも考えず、ああ面白い!
って読めたら。いい。
そうして、今の私に、もう一回ひと廻りして
戻ってきたら…すごくいい、なにかが
気に入りのかばんに、入っていて。
この先の私、という旅も、きっともっと楽しい。
そんな気がする。
この世界はいいものだ。
問題は…勇気を出して読むのが
もう大人なのにと、なんだか恥ずかしい…
それだけ。
本は、必要な時に出会う。
待っててくれる。再会も、はじめましてもある。
だからきっと…読んで良いはず。
わかっているのに。
誰か背中を押してほしいと、心から思う。
そして…こうなってやっとこ。
図書館で私に、本を探したいと声をかけて
くださった皆様の…ちょっと照れた…
心もとないお気持ちが、じんわり分かるのだ。
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「本は大事ですね。本の中にしかなかったものが今では僕の中にある。(前田司郎)」
みんなの子どもの頃の話を
聞けてたのしい。
読みたい本がまた増えた。
みんな少なからず今の職業に影響を与えてるのがすごい!
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(2017/8/23読了)
誰かのオススメの本的な本は、すごく気になって読んでみるけども、やっぱり自分で読んだ方が良いやと思うことが多かったんだけど、この本は、自分の小さい頃を思い出したりして、なかなか楽しく読めた。オススメの本じゃなかったからかな。
好きな作家さん、初めましての作家さん、女優さん、何者か全く知らない人(巻末に紹介文有り)、総勢70名。
同じ年代の方もいて、私にとっての思い出の本も有り。
10歳の頃かはわからないけど、私の思い出の本は、絵本の小公女、おどろおどろしい絵だったラプンツェル、ディズニーのアリス、物語では、美女と野獣。
ラプンツェルを除いて、まだ手元に残ってる。これからも大切にしようと思った。
(内容)
子どものころ、どんな本を読みましたか?心を揺さぶられた物語、勇気をもらった言葉、憧れの主人公―作家、女優、映画監督ら70名が、今も心に残っている本について綴ります。
(目次・執筆者)
1.絵本
西加奈子/佐藤ジュンコ/松村栄子/原宏一/川内有緒/冲方丁/安田菜津紀/飛鳥井千砂/益田ミリ/草野たき/吉岡里帆/
2.日本の物語
畠中恵/平松洋子/木内昇/ミムラ/穂高明/千松信也/長島有里枝/小川糸/穂村弘/山崎ナオコーラ/近藤聡乃/中村航/町山智浩/棚橋弘至/最相葉月/森見登美彦/名取佐和子/文月悠光/原田マハ/
3.エッセイ・ノンフィクション・マンガ
稲垣えみ子/海堂尊/安東みきえ/中島たい子/平山夢明/前田司郎/犬童一心/内澤旬子/
4.世界の物語
三田村信行/栗田有起/矢萩多聞/寺地はるな/あさのますみ/初野晴/東山彰良/万城目学/柚木麻子/近藤史恵/小路幸也/石川直樹/伊藤たかみ/宮下奈都/永井するみ/小川一水/大崎梢/杏/藤岡陽子/小手鞠るい/絲山秋子/魚住直子/小瀬木麻美/五十嵐貴久/辻村深月/小松エメル/
5.小説・詩
藤谷治/誉田哲也/市川紗椰/枡野浩一/加藤千恵/アーサー・ビナード
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子供のころ私も読んだ沢山の本が、その著者にとってどんな存在だったかを含め紹介されている。
読んだ読んだと懐かしく思うもの、タイトルだけは覚えているがどんな話だったか全く覚えていないものもあった。
私にとっての思い出は「ちいさいモモちゃん」が最初かもしれない。ちびくろサンボのバターたっぷりのホットケーキにも憧れた。
十五少年漂流記や嵐が丘なども印象深く残っている。
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「そうした物語の恩恵を、これからもたくさんの子どもたちが受けられるよう、心から祈りたいと思う」
(栗田有起)
子どもの時に読んだ本が、大人になっても影響を与えたり、大人になって再読する事で新しい発見があったり…とても面白かった!
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だいすきな作家さんや女優さんがたくさん出ていてすごく楽しかった!知ってる絵本や小説は読み返したくなったし、タイトルを聞いたことあるけどまだ読んだことがいき絵本は読んでみたくなった!当たり前だけどみなさん文章が上手なので紹介文読むとわくわくしました!この機会にいろいろ読みたい!
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作家から俳優、女優、現役の医者であり作家、プロレスラーまで総勢70人の著名人による10歳までに読んだ本について語るエッセイ。読んでいるうちに、懐かしさとともに、そういえば読んだことあるような、知っているタイトルだったり、小学校の学芸会で見たことあるなと感慨にふけってしまうほどだった。「おおきなかぶ」の話は学芸会であったなと同時を思い浮かべながら、本の世界の広さやあの頃のキラキラした思い出が蘇ったり、読むことで学んだこと、人生の屋台骨となっているのもあると感じた。
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作家を中心に著名人が子供の頃読んだ本を紹介してくれる。
どのエピソードも興味深く、自分はあの頃何をしてたっけ、どう感じていたっけ、と懐かしくなる。
そして本が読みたくなる。
ここに紹介されている本も、それを読んで成長した作家の本も。
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asta*に2008年から2017年まで連載されたものをまとめた一冊。
とある。
オムニバスっていうのかな。
こういう形式の本?
何冊か読んだことあるけども、
その中でもいちばんよかったんじゃないだろうか。
自分にとって・・・。
作家さんだけじゃなく、監督や女優、写真家プロレスラー猟師(?!)まで
いろんなジャンルの人々計70名の、「10歳までに読んだ本」。
どうしてこんなすばらしい文章ばかり並ぶのだろう?
テーマ?
この方たちを集めてきた編集者の手腕?
両方?いろんな要素が合わさって素晴らしい一冊になっている。
と思う。
読んでいて涙腺が刺激されて、危なかった。
人前で涙をこぼしてしまいかねなかった。
こんな文章を書いて、
泣かされそうにさせられた人たちの作品を読んでみたい。
次から次へと本の扉が出てきちゃって、
きっとその未来には幸福な体験がまっているんだろうなと思う。
いい本だったな。
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図書館で借りたもの。
私も小学生の時には毎週図書館に連れてってもらって色んな本を読んでたつもりだけど、まだまだ知らない本がたくさん!
っていうかこの本に載ってる本のほとんどを読んだことがなかったよ…。
大好きな森見さんがぽっぺん先生を紹介していたのが嬉しかった!
「大どろぼうホッツェンプロッツ」
「デブの国ノッポの国」
「ドリトル先生」シリーズ
「ニルスのふしぎな旅」
を読んでみたいと思った。
私が10歳までに読んで印象に残ってるのは、、
ノンタンシリーズ
クレヨン王国花の旅
ぽっぺん先生シリーズ
シートン動物記(学習まんが)
赤毛のアン
アナトゥール星伝シリーズ
かな。
小さい頃に読んだ本は今でも特別で、自分の子どもにも読んでもらいたいと思う。
男の子だから、また選ぶ本も違うのかな~
息子が選んだ本をわたしも一緒に読みたいな。
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「音楽のプロになるには、どんなことが必要だと思う?」
かつて音楽の道を歩もうとしていた過去のある私に、夫が尋ねた。続けること、練習を苦と思わないこと、それ以外に特別な才能は要らないんじゃないかな、と私は答えた。
この本で本を紹介している人たちは、本に携わることを子どもの頃から続けている。周りの大人がいくら止めても、級友が校庭を駆けずり回っている間も。それが、大人になっていろんな物語を創る材になっているのだから、続けることはやはり正義である。
私が10歳までに読んだ本を考えてみる。「カラスのパン屋さん」のパンめっちゃ美味しそうでワクワクしたなあ。「こまったさん・わかったさんシリーズ」は図書館で借りてはレシピを書き写してたっけ(食いしん坊やったんかな?)。アンデルセン童話の中ではなぜか「幸福な王子」を一番覚えている(改めてストーリーを見ると、“自己犠牲”を描いた作品だったらしい!)。
こうして考えてみると、あの頃の読書体験は宝物だなあ。身体ごと持っていかれるような、瑞々しい体験。二度とないと思うと少し寂しい。