紙の本
サトラコヲモンサマの秘密
2018/01/18 09:46
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻に引き続き、淡々と歩の心情と生活が描かれていて、読みやすい文体のおかげか、スイスイと読み進めてしまう。
幼い頃から周りに気を使ってきた歩が、徐々に殻を破りつつある感じが、興味深い。
終盤、とうとうサトラコヲモンサマの秘密が明かされるが、その正体にズッコケながらも、なんだか妙に説得力を感じてしまう。
これからの歩の人生、そして家族・友人との関わりが、どのようになっていくのか、下巻が楽しみ!
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話の展開に期待
2018/01/07 09:12
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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
人との接し方の描写にリアル感がある。
家族一人一人は、あまりにも独特すぎるが、でも愛着が湧いてくるんだよね。
サトラヲコオモンサマの下りは、そおゆう事だったの〜と笑えた。
この話が、どうなっていくのか楽しみ
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歩の青春か
2018/01/02 20:28
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親の離婚が決まり、日本に帰国してから、歩は順調に目立たずいじめられもせず、高校ではサッカー部で活躍する。友達の須玖に影響受ける。姉は高校にも行かず矢田のおばちゃんの家に入りびたり、サトラコヲモンサマに心酔する。その後、阪神大震災が起こり、歩は東京の大学生活に入る。放蕩の一年生の生活から決別し、映画研究サークルで鴻上と出会い、男女の友達となる。アルバイトの延長で軽い読み物のライターとして生計を立てる。姉は父と暮らしていたが、巻貝アーティストになっていた。父は何故か離婚後も母や母の実家にも仕送りしている。母は再婚する。
歩の青春時代なのか。こんなに何となく生きて順調に行くものなのか・・・。下の展開が気になります。
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歩のピーク
2017/11/16 19:11
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻で親友のヤコブと別れ、エジプトを離れた主人公の歩。ちぐはぐな家族の中で身につけた身の処し方で、目立たぬよう無視されないよう、そろそろと世の中へ踏み出してゆきます。遠藤周作の『私のイエス』の中の言葉を使うならば、おそらく善行にも悪行にも踏み込んでゆかぬ「ぬるき人」。それでも、うまく世を渡ってそれなりの仕事も得られるようになってきたところに、またしても姉の影が。「サラバ!」は対照的な姉弟の確執というか桎梏というか、そんなテーマなのかと思いつつ、歩に感情移入して読み終えた中巻。でも、これは下巻へ向けて一気に下って展開していく、ローラーコースターの頂上を描いているのだったかも。
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思春期~大人へ
2017/11/04 12:11
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投稿者:tomtom - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもから大人へ。それでもまだ「大人」と言われるのに違和感を覚える時期なのかもしれない。
正しいのは家族の中で僕ひとりだけ…。って、誰もが思ったことがあるのかもしれない。いや、でもこのお話のご家族はちょいと常軌を逸しておられる様子。
[上]に比べて読むペースがグッと上がりました。面白かったからかな。個人的なコンディションの問題かな…。
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中巻の舞台は日本。歩の成長記録みたいになってる。思春期の男の子だなあ。
姉が、、、、。母親もそうだけど、女性が奇怪な人が多い。
下巻ヘー。
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物語が動き始めてどんどん面白くなって来た。歩くんは立ち回りが上手くて羨ましい。中盤から一気に引き込まれた。
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面白くて一気に読んだ。自分の体験にもどこか重なるような、歩の青春時代が実にあけすけに、真っ直ぐに描かれている。
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主人公が成長するにつれて、
少しイラついてきた。
姉や母に悩ませれながらも、学生生活、恋愛や仕事の面であまりにも上手くいきすぎている。
誰か雷を落としてくれ。
後半に期待。
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声出して笑ってしまった。当人は大変な場面なんだろうけどw 西さんの本は人にお勧めしたいけど合う合わないが分かれる。同じ人でも、ある本は感動したど、ある本は全然わからなかった、とか。違う人に聞くとまた違う感想が返ってくる。人はひとりひとり違うから当たり前だけど…。それだけ人の内側に訴え掛けるんだろう。絵画の様に深く考えながらも読めるし、感覚でなんとなく読んでもいいと思った。さて、下巻でようやく両親の秘密が明かされるか。姉の行方も気になる。
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こちら中巻を買った時も『こちら、中で宜しいですか?』と確認された。しっかりしてるな、紀伊国屋の店員さん。
どうでもいいことだが、鴻上が好きな女優に「イザベル・アジャーニ」を挙げたのには驚いた。「アデルの恋の物語」の、TIME誌の表紙を飾った彼女は、当時の私にとって一番のアイドル、いや、女神だったなぁ。ファンレター書こうと思ってフランス語勉強したりしたこともあったのを思い出した(すぐに挫折したけど…)。
私から20歳以上も年下の人のことだから、どの作品を見れば彼女の名前を挙げるようになるのか、何だかとても不思議な感じ。
いや、まあ、そんなことより、ここで繰り広げられるのは、エジプトから帰国した後の、小学校5年生から中学、高校、大学、その後へと続く歩の物語。
ことを荒立てずに、問題の渦中に飛び込まずに、能動的に何かに参加せずに生きる人生に、相変わらずお話しの肝が読めず。
帰国子女の振る舞い方、イジメと引き籠り、若さが持つ残酷さ、所謂「新興宗教」について、地味な女の子が可愛く見える時、不倫はいけないことか、男同士の友情、映画が教えてくれる教養への窓、阪神淡路大震災が残したもの、男女間に友情はあり得るか、大学を出たら働かなくてはならない…。
それにしても、よくもまあこれだけ次から次と展開していくものだと感心する。全てが綯い交ぜになったお話を全体として感じて吸収しろってことだろうか。
そして、そのまま下巻に続く。
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中学生男子の内面、生態がこれでもかというくらい生々しく(でも決して生臭くはない)描かれていて、西さんは中学時代を男子として過ごしたのか?と思ってしまうくらいだった。(まったくの想像だけでこれを書いているとしたらすごい)
須玖の存在感が尊すぎる。
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折り返しの中巻。引き続き笑いあり、シリアスありの内容で、全くテンションが落ちません。素晴らしい。今回一番楽しかったのは、ベタだろうけどやっぱり「サトラコヲモン」です。茶虎の肛門て。例の真理教となぞらえて、まとめて笑い飛ばしてしまっているあたりもさすが。両親の離婚は旦那の浮気が原因と思い込んでいたんだけど、どうやら違うみたい。じゃあ何なの?って疑問も含め、いよいよクライマックスへの期待が膨らみます。
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2018.01.05読了
星は4.8位いってますがその0.2で4ツにしました。
おもしろいです。先が読みたくて読みたくて上中下巻あっという間でした。こういった作品に出会うと幸せ感でいっぱいになります。
内容は主人公 圷歩 の37歳までの人生を描いた作品。
家族、友情、恋愛、いろいろな側面で彼の感性を感じられ、声を出して笑ってしまう場面や嘘でしょっ!とイライラしてしまう場面、うるるときてしまう場面盛りだくさんです。
さて、そんな作品のマイナス0.2はどこからくるのか?それは本当に本当にわたしの読解力の無さからくるものなのですが、それが致命的なのです。最終数十ページ、本当にこの作品の核が語られている大切な場面、これが私には難解だったのです。作者の言葉をのみ下すことが出来ないのです。作者はおそらく自分の信じるものは自分で決めるのです。あなたの信じるものはあなたが決めてください。ということを伝えたいのだということは理解できます。が、そこに至る少し前歩にとってのサラバ!の意味がどうにもつかめなくなってしまったのです。
読了後1時間程でこの感想を書いています。
もう少し時間をおけばなにかこれか!?という気持ちになるのでしょうか?!
そこに賭けたいと思います(笑)
再読必須の作品でした。
追伸。。。私は作品読了後に解説を読まないようにしている。何故なら解説はその解説者の理解であって私自身の解釈や感想に影響を及ぼされたくないからだ。
小学生の頃から国語が苦手だった私は、いつもテストの点数が悪く、私の考える作者の考えと解答が違っていたりすると「じゃあさ、先生は太宰治と友達だったわけ?」などと悪態をついていた(余談だが)。しかし今回は解説者の又吉氏の力を借りてみることにした。(恥)
又吉氏は白い化け物をヤコブと歩が出会った奇跡の証明とし、その後にはその白い化け物は過去に自分(歩、ヤコブ)を巻き込んで起こった出来事やその時間を孕んでおり(これは私にも理解できていた)、歩はそれをサラバと名付けたとある。そして歩は僕の神様は(おそらく信ずるもの)はサラバだ!と宣言したという理解が示されている。んーーーーー。そうならそう書いてほしかったなー(笑)
結果、私の理解として、
白い化け物はあらゆる過去に起こった出来事の象徴でそれは全て奇跡なんだと。良いことも悪いことも含めて、奇跡的に起こった出来事(過去)が白い化け物であり歩はその時々をおそらく"サラバ!"で乗り越えてきたのだろう。絶望でもサラバ!幸福にも希望にもサラバ!だ。歩はそんな時の流れを背負ってこれまで生きてきた自分を信じて生きているそしてこれからも生きていくのだ。!ということで落ち着いた
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上巻と打って変わって、なかなかどっぷりと深くて思い時期に入ってきたなぁ・・という感じで、スルスルと読み進めてしまいました。
関西人なので、阪神大震災のところでは自分の当時の思いとも重なってしまって、少し感情的になりながら読みました。
西さんの魂から出てきた内容なんだなぁと思います。
そんな中でもププッと笑えるところもあったりして、それも、さすが西さんだなぁと思います。
下巻を読むのがとても楽しみです!