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紙の本
清々しいラスト
2023/04/01 11:25
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語の主人公は3人の男性。
勤務先「エンジェル・メーカー」が倒産予定の大和、
「エンジェル・メーカー」の学童保育に通い両親が離婚予定の航平、
航平の父親の勤務先の接骨院にサラ金の取り立てをする赤木。
3人の共通点は、親が離婚している(もしくは、する予定である)こと。
そんな彼らに、大和の同僚であり元恋人の柊子が影響を及ぼします。
結局柊子は大和と離れ故郷に帰り、
航平の両親は離婚し、赤木は逮捕されるという
決して手放しのハッピーエンドではないのですが、
清々しさが感じられる物語です。
蛇足その1:航平の書く、わたるが主人公の話が泣けます。
蛇足その2:
最後の大和と柊子のやりとり、「なごり雪」なんですね。
2回目に読んだときに気づきました。
かの地(東京ではない)を離れる時に、「なごり雪」を歌ってもらったというのに!
紙の本
有川さんのハードボイルド結構どきどきした!
2021/02/07 19:29
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつものことながら、付かず離れずの男女にはやきもきさせられた。今回は育った環境の差異による感覚の違いですれ違ってしまう。子どもがいくら抵抗してもできないもの、権力、立場には、なかなか家族以外の人が守ることができない。ただ、その程度は違えど、幼少期に辛かったり嫌だった経験というのは、大人になれば思いつくはずだ。自分がして欲しかったこと、かけて欲しかった言葉を瞬発的に伝えられるような大人は格好いい。
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結局女性が事態を動かしている
2019/05/01 19:10
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
有川浩の『キャロリング』を読みました。かなり苛酷な家族の状況を淡々と語る登場人物たち。
それぞれ問題を抱える登場人物がいて、視点がいくつも変わりながら物語は進みます。
少年を描くのがうまいし、じいさんを生き生きと描くのも有川浩の得意ワザ。
アクションシーンもあるけど、悪役も悪人になりきれず、ほんのり幸せなラストシーン。
そうだ、クリスマスの話だったんだ。
作中、どの男女ペアも結局女性が事態を動かしている。
唯一例外は、ベンさんだけだったというのが面白い。
ベンさんがどんな人物かは、読んでみてのお楽しみ。
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私好みの軽快さと、悲惨さ・深刻さを包み込むようなユーモア溢れる描写に引き込まれました。
2018/11/14 10:17
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私好みの軽快さと、悲惨さ・深刻さを包み込むようなユーモア溢れる描写に引き込まれました。この著者の描く物語は悲惨な話でも何故か暖かみが感じられる。本作も、「エンジェル・メーカー」も坂本整骨院も店仕舞い、赤木達も刑務所行、田所夫妻も結局は離婚、というように物事に奇跡的逆転劇は起こらない。唯一、大和と折原柊子との関係に希望が見られる程度。しかし、読んでいるとついついニヤリとしてしまうのである。多くの登場人物が不幸な生い立ちで荒んだ生き方を強いられながらも、心の何処かに善なる部分を秘めていることが展開のなかで見えて来るからだろうか。「不幸の比べっこをしても始まらない」という表現、実に気に入りました。マセガキ:田所航平の視点は、小6ではなく著者の視点だなと感じつつも、ある意味で物語全体の解説者的役割も果たしており結構楽しませてくれます。章立てが「章」だと思ってたら「唱」、つまり「Carol=祝歌」に合わせるなど著者の遊び心が盛り込まれてます。
電子書籍
いつもの有川さんだが
2018/11/06 20:12
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り口の軽妙さや、ストーリー展開のうまさはいつもの有川さんだが、複数の要素を詰め込んでやや中途半端な結末になったような気がする。
以前の作品ほどのめりこめなくなったのは、読者が年を取ったせいか。
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不幸の比べっこ!
2018/05/07 23:37
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスマスを前にドタバタする話!ちょっといつもの有川作品とは違うお話でしたね(^^;)不幸の比べっこなんかしたって仕方ないだろ、辞書が違う…このフレーズはすごく印象に残りました。会社の倒産、離婚などのワードがあるにもかかわらず、重たいけど、ドタバタのシーンがあったので、さほど重さを感じず、現実を突きつけられた感じの終盤のシーンは、航平には頑張っていい男になれ!と応援したくなり、大和と柊子には幸せになってほしいと思います。
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クリスマスに向けて・・・
2018/03/04 02:33
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなり凄惨な暴力シーン。
そりゃあ、この作者の作品は自衛隊三部作や図書館戦争シリーズなどバイオレンスなシーンは珍しくもないのですが・・・
タイトルとあまりの相違に、引きました。
まあ、クリスマスに向かってはいく話なのですが。
その後も主人公の悲惨な生い立ちが続き、この辺でいやになってしまう人もいるのではないでしょうか。
かえって、悪役側のなれそめの方がすっと読めた。
でもこんな裏社会のことなんてどうやって情報集めたんだろう。
一応ハッピーエンドなのだろうけれど。
ベタ甘が得意な作家ですが、主人公が彼女と今後うまくいくとはとうてい思えない。
大人の勝手で不幸になった子供たちが不幸の比べっこをする話です。
「子は鎹になんてなんねーよ!」と捨て台詞が聞こえそうです。