紙の本
ネタバレです。
2018/05/03 22:30
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺がテーマの一つなのでしょうか。
自殺は、残された人に多大な影響を及ぼしますね。特に理由が分からない場合は。
後は、同性愛もテーマの一つでしたね。
でも、一般書なので、BL要素はないですが。
今の若者言葉が出てきて、勉強にもなりました?
紙の本
生き続ける人たち
2018/05/20 06:56
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
生者と死者との奇妙な繋がりが印象深かったです。残された人たちが生きる決意を固める瞬間が感動的でした。
紙の本
おもしろい
2018/05/28 23:27
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学時代に過ごしていた町に、二十三年ぶりに帰ってきた主人公が、同級生と再会して、事件の真相を解明していく過程を興味深く読ませてくれます。
電子書籍
恩師の死の理由探し
2022/08/02 22:14
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
矢口弼は38歳、元税理士。
離婚を経験して仕事にも疲れた矢口は、中学時代を過ごした南森町に戻る。
新しい住まいは、かつての同級生・小日向の営む喫茶店「レインフォレスト」の上階。
二人は仲が良くて、BのLの様な、そうではない付き合い。
二人で、恩師の死の理由と背景を探りだす。
でも結局、恩師の気持ちは、本人にしかわからない。
マイノリティな存在の先生は、立場に苦しんだらしくて、
最後に自死を選択した、という事だけはわかった。
先生の人生の足跡を辿りながら、親密度を高める二人。
だけど、曖昧な結末で、曖昧なままの矢口達。
思春期の生徒を指導する若い先生というのは、
なんとなくみんなのアイドル的な存在だし、生きる指標のような存在。
元気で幸せでいて欲しいと思う存在。
そんな先生が、行き詰って死を解決策として選んでいた、ということが悲しいのだと思う。
電子書籍
ブックカバーの裏は必見
2021/03/27 11:13
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投稿者:花茶書肆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひんやりとした空気の中、なにかの拍子に触れた人の手があたたかい。
光あふれる季節を前に「とうに死んでるあなた」を探す。それは「生きてるあの人」を見つける時間でもあったのではないか。
リアルで口にすれば不穏当な発言も、この作家の本の中でならば笑わずにはいられない。
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タイトルに惹かれて購入。サブタイトルたちも良かった。ちょっと期待値高すぎたかも。ミステリに振れるには甘いし、純文学に振れるには文章がライト。わたしがもし10代だったならもっと楽しめたかも。あと初版ゆえか誤植が多い。
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榎田ユウリ新作、しかもタイトルから面白そうじゃないですか。ミステリー、表紙に男2人。榎田先生、相変わらずツボをついてきますね……!!
タイトルから結構しんみり、シリアスな感じかな?と思いきや、語り部の主人公がなかなか軽妙な語り口で、表紙のもう一人(右)もまた軽いノリで、二人とも過去は重いはずなのに苦しくならず読めました。
伏線があちこちあって、「あれはいつ回収されるんだろう」と思いながら読むのが楽しい。
この作者だからだと思うが、小日向への矢口の感情はどういう「好き」なのか深読みしてしまう。
話は終わっているが、続編が出てもおかしくない、というか読みたいと思う作品だった。もちろん「23年前の出会いと別れ」がメインならこの1冊で終わるのが気持ちいいようにも思うけれど。
全くどうでもいいけれど38歳若作りは三宅健をイメージすればいいですかね……
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期待値が高すぎた…
ミステリーとしても同性愛についてもなんだか色々腑に落ちないことが多くて作品自体はうーん。
テンポはいいので読みやすかった。
回収しきれてない伏線もあるので続編ありそう?
読解力の問題?
けれど第三者から感じた当事者の感情なんて、結局は憶測でしかわからないのだから、これはこれでものすごくリアリティがあるのかもしれない。
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すこーしミステリ入ってるけど、人間関係とか友情とか心の機微が榎田さんらしい話運びで良かったです。ただ「自殺」というツールが多かったかな。でも「マイナスとマイナスをかけるとプラスになる」って事で前向きな着地。
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長い目次がおもしろい!その通りですが、とつっこみながら。
「スッキリさせんな。人生はもっとゴタっとしてるもんだ」そうか、そうなんだ。いろいろ理由や答えはいらなくてもいいのかも。
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図書館より。
さらりと読了。38才か~自分と年が近くて、共感を覚える(笑)そして身近に自殺者が多いことに驚く。物語だからなのか。
これは決してBLじゃないし、BLにならないし、なってはいけない。でも、出てくる登場人物がささやかだけど幸せになりますように。
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一般。
中学時代に住んでいた街に戻ってきた主人公が思いがけなく当時の同級生達と再会し、ずるずると当時の担任が亡くなった理由を謎解きしようとして自分も過去から浮上する話。
コメディ要素強し、という序盤からの担任が亡くなっていた事を知り引きずられるようにそれが事故でなく自殺ではないのか?を調べようとするところで、ミステリー?となり、しかし結構あっさり真相が分かってめでたしめでたしか?と なったらそこからもうひと事件あって主人公の抱えてるもの、ぐいぐい来るKYな元同級生の過去、などが明らかになって、終盤に突入。
読後感はそれなりに良かったので“面白い”部類には入ると思う。なにより文章が上手いし、飽きさせずに最後まで読ませる力はさすが榎田さんでした。
でも今ひとつインパクトに欠けるかなぁ。
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とても読後感が良い
筋そのものは、あまりにシンプルかつひねりもなく単調だから、一気読みが少し辛かったかも。でも1時間半ちょっとで読破。ひたすら、どうなってんの?を知りたかったから。
いくつかの伏線が回収されない非スッキリ感が残るものの、ラストで語られる先生から主人公への手紙や悪ガキとのやり取りは、誠にハートウォーミングだ。その路線での物語が次にでも出てきたらと期待してしまう。
先生を描いた物語だったんだな。こう思うとすべて腑に落ちるね。誰もが持っている子どもの頃の先生への思い出。甘くて霞んでいる大事な思い出。
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中学時代から23年後,住んでいた町に帰ってきた矢口.借りた部屋の下の喫茶店の大家はなんとかっての同級生ユキ.傍若無人なユキに振り回されながら,矢口の心は癒されていく.そして大好きだった文月先生の死因を探しながら,疎遠だった同級生と再会していくことで,時間の中で成熟していく友情というものの存在が現れている.自殺という言葉をキーワードにして,物語が広がり収束する.とても,面白かった.
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軽妙なやり取り、会話中心の読みやすさでサクッと読める割に、喪失とか人生といった重めのテーマを扱った物語。
主人公の二人、38歳とは思えない小日向の言動と、矢口のウジウジ感はビミョーだったけど、脇をかためる一人おとなの邑がいいキャラだった。
先生の死の謎が解け、23年ぶりに矢口の手元に届いた先生からの手紙の結びの部分が載ったラストのページでジワっときたし、大事なものを失って人生を投げたような矢口が、小日向に引っ張られながら生活を始めるところに希望が見えてよかった。
BLのかおりを漂わせながらそっちにはいかず、先生の秘めた恋の方に「そうきたか!」
短歌で恋を伝えるっていいな~。