紙の本
珍しい犬物語
2018/09/13 23:48
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪奇絵本作家(すみません、ギャシュリークラムや不幸な子供が好きです)ゴーリーにしては珍しい、白くて分かり易い画面。白い画面に黒い大きい犬と黒い傘が映える。そして黒い鉄の柵や黒い靴の泥をこすり落とす設備(何というのだったか、イギリスの住宅の玄関脇によくあるやつ)に意匠を凝らしていて楽しい。
吹き出しの英語も簡素だし、本当に絵でみせる画面だと感心してしまいます。
降り続く雨の中、不幸なことは起きているけれど、犬は着実に自分の任務を遂行するのであった。だいたいにおいてめでたしめでたし。といった風。
ゴーリーがスヌーピーを描いたらこうなるのだろうか。
紙の本
ゴーリーには珍しく、ちょっとハッピーエンド風味
2018/07/03 02:57
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとゴーリー新作、三作連続刊行!、だそうでその第一弾。しかも日本限定オリジナルグッズをプレゼントだそうである・・・(詳細不明、三作全部買ったら権利あり、らしい)。そこまでしなくても今だったらゴーリー、売れるでしょう。
今回は雨の日の話ということで、雨を際立たせるために画面が全体的に白い。
その分、犬や傘が(猫も!)ベタ黒で強調されているんだけど、いつものような<細部まで書き込まれた線や模様>を期待するとちょっと肩透かし。
更にいつものブラックorビターなテイストだと思っていると意外にもハッピーエンド?!、な感じがするので妙な気持ちがする。
でも、それは決して悪いものじゃない。ゴーリーで希望を感じる、なんとドキドキする真っ当さだろう!
しかし、ここ何年かで新作が出始めてから、ページの紙が確実に薄くなっているような・・・今回、絵が白いので薄さが余計に目立った。
一応絵本なんだから、めくる手ごたえがほしいなぁ。
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珍しくも一応、話の筋はある(のかもしれない)。猫が登場してくれたので和む(お約束は大事だ)。帯に「日本限定!非売品特製グッズプレゼント」なんて書いてあると3点連続して購入する意欲に溢れてしまうではないか!ガンバル!
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シンプルだけど細かく書き込まれている部分と
傘と犬の黒一色の対比がいい味を出しています。
黒い犬、どこか見覚えが…と思ったら
「笑うミカエル」の犬(ダミアン)に
見た目ちょっと似ていました(^^;)
英語(右ページ)と日本語(左ページ)が
書かれていますが
The wind has blown inside out my umbrella.
風で傘がおちょこになってしまった
おちょこ!おちょこって久しぶりに聞きました(´艸`*)
あと、最後少しぞわっとしました。
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最後は、悪い子だなという言葉で終わったが、暗くない。
ブルーノがえらい。ちょっと和む。
ゴーリーは暗い世界なのかと思っていたが、そうではない一面を感じられる。
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雨と傘をめぐる物語がいくつか展開している。
黒ラブラドール風の犬ブルーノが、良い味を醸している。
ブルーのは傘見つけちゃう、子供助けちゃう、心ほっこりしそうになってしまうほど正当な意外ストーリー!が、とっても新鮮でした。
傘の黒、犬の黒が際立っていて、すごく素敵な絵!
柴田元幸さんの解説によれば、(引用)
~どうやらゴーリーにおいては、犬は和みの導き手であるようだ~と。
なるほど!!
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ミステリとホラーの融合とのことで手に取りました。DV、難病、いじめ等苦手なはずなのですが、過去の回想だからなのかホラーの怖さや悍ましさがそれを上回ったのか、もはや逆に先が気になって一気読みしてしまいました。ミステリとしてはわかりやすいですが、それでもどんな結末が待っているか目が離せませんでした。視点を変えてその後を示唆するところなど私は好きです。微妙にわからなかったところもありますが私だけかな。女のドロドロしたイヤミスは苦手ですがこれはまた違うイヤミスですね。続編が出ているのでそちらも読んでみたいです。
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傘泥棒、傘で目をつかれた男、傘に乗り流される子供たちをめぐる物語
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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月イチ絵本。
イヤなんというかもうコレは・・・
とにかく狂っている。
狂っているなあ。
ゴーリーにしてはページ数が多い。
その多いページ数の間、とにかく傘のことばかり言っている。
ずっと傘。
傘、傘、傘。
読んでいるうちにコッチも狂いそうになってくる。
傘、傘、傘。
もういいじゃん!
傘のことはもういいじゃん!
もうやめて!
傘の話はもうやめて!
傘はもうたくさん!
やめて!(笑)
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・話題が考えもつかないので面白い
・ゴーリーの絵本。黒い犬がご主人の独り言に目でちょこっと反応しているのが可愛らしい
・ご主人偏屈そう
・ご主人ひと騒がせ
・傘の中になぜか閉じ込められた子供?なぜに?何を表してるか?かくれんぼ?
・子供危なかった〜
・吹き出しのあるところとないところ、傘の取手の色の違い。
・ストーリーは謎でそれぞれの雨の日の様子が描かれてるのかな。
・犬の目玉の動きが豊か
・オンライン書き込み読書会での課題本。3名で楽しんだ。
・そのあと、紹介型の読書会で紹介。
子供を閉じ込めた傘は、庇護だとか、子供が下水に流されそうになって犬が助けたことを親は知らないのでは。こどもは別の世界で生きているなど意見が広がった。
確かに。
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このたび隣市の図書館からゴーリーをかき集め、その山を見て引いたムスメが、数冊手にして、これは好きかも、と言った一冊。
傘を失くし代わりの傘を探す男、飼い主の傘を探す黒犬(ブルーノ)、雨の街での会話や独白。3つのストーリーが交互に描かれ、不吉なことも影をひそめる。
傘屋で半狂乱に傘を選ぶ男、頭を抱える店員が可笑しい。
そして犬は誉められるけど、子どもはやっぱり叱られる。
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ストーリーはブルーノ(黒犬)がご主人の傘を探しに行く話が根幹にあって、枝葉にあたる(と思う)傘の盗難、傘の購入、雨の中の世間話などなどはいつも通り、謎。突如出てくる「傘に閉じ込められる子供」はちょっと笑ってしまった。結末はゴーリーにしてはまあまあ穏やか。
訳者は柴田元幸さん。
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エドワード・ゴーリーという名前は聞いていたけど、ちゃんと読んでみたのはこの本が初めて。
今日から梅雨入りとのことだったので、雨に関する本をと手に取ってみました。
1冊にわたってずっと雨。しかも木曜日かぁとタイトルからして憂鬱。こんな雨の日じゃ精神力、体力ともにかなり使わなければ1日過ごせそうにないのにまだ明日金曜日が残ってるなんて…
でも、よくよく見れば、イラストは枠線の中で何だか部屋の中から外のどしゃ降りの雨を見ているような感覚。
傘を求めて苛立つ男性も大雨の中で何故か立ち話している女性たちも近くで会話を盗み聞いているような感じがあるのに遠くにいるいるような不思議な感覚。読んでいると何故だかゾワゾワします。
黒一色で描かれた絵も好きです。
登場人物が多いですが、傘を買いに来たのに欲しい傘が見つからなくて癇癪をおこす男性がお気にいりです。
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秋晴れの水曜日、近所のカフェにあったので、珈琲をいただきながら。
英国版「傘がない」か?!
・・・と、雨だからそう思ったけど、ゴーリーはアメリカ人、どこにもロンドン、イギリスとは書いてないか(笑)
でも、いろいろそんな勝手な想像を含まらせて読めば楽しい絵本。
ご主人の傘へのこだわりは、どこに?なにに?
傘に隠れる子どもは、なぜ?
黒犬の献身 etc. etc....
台詞が吹き出しのようにイラストに組み込まれているから、和訳と見比べながら楽しめるのもちょっといい。
傘が「おちょこになる」という日本語独特の表現、英語は単に inside out なのか~。
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犬が主役なのか…。
雨の日、傘がないとご主人が騒ぐ…
どこかに置き忘れたのか、見つからない。
犬のブルーノが見つけてくるまで、
さまざまな傘のエピソードが、雨の街での会話や独白で進んでいく。
エドワード・ゴーリーの今までの雰囲気とは、ちょっと違った内容で、不吉度が低い。
傘が見つかるので、スッキリした話。
そして、子どもも犬によって救われるという、和む内容だった。
タイトルが、なぜか好きだ。