紙の本
Taphonomy(化石生成論)
2018/12/21 22:39
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
化石に対する愛情に満ちあふれた本。化石に関する様々な情報について、豊富なイラストと写真で解説する楽しい一冊です。私がもし万一、化石になるなら琥珀タイプが良いかな?と思いました(^o^)
紙の本
私も化石になりたい 人間の尊厳は保ったままで
2018/09/20 22:54
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしたら読者が良い化石になれるのか探るていで、色々な化石の作られ方を紹介。
古生物の本を読んでていつも不思議に思っていたところを、沢山の綺麗な写真とイラストで分かり易く解説。
例えば化石を覆う丸い岩塊ノジュールに化石が入ってないハズレがあることは他の本でも書いてあるが、ノジュールが生き物の軟体組織、つまり肉の成分から造られ、ハズレにもクラゲ一匹分の炭素が含まれていたことがあるなんてのは、この本で初めて知った。
人間化石のなり方のイラストもグロくはなく可愛くて笑える。これはとても良い本だ。オススメです。
宝石化した首長竜の脊椎の綺麗な写真なんかもある。
他にも、皮膚や服がそのまま保存される湿地遺体は、つい最近死んだように見えるので、泥炭掘りの最中に遺体を見つけた作業員が殺人事件かと思って警察を呼んだなんて話も。
油母頁岩化石は生きていた時の生活まで想像させてくれる。虫を食べたトカゲを食べた蛇の化石や、お尻を合わせて交尾中に死んだ亀のカップルもいた。
亀の現生種の習性によると水面で始めて沈みながら交尾をするそうなので、湖の底にあった無酸素水層までに終わらなくてそのまま死んで化石になったらしい。
油母頁岩は水分が多く、乾くとヒビ割れてしまうので、プラスチック樹脂で保護する。化石の周りの地の部分がオレンジ色で綺麗なのはそんな理由からだそうだ。
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カラー写真や解説イラスト満載で、化石の成り立ちがよく分かっておもしろかった。しかもいちいち、「あなたが化石になるならどの方法がいいか」という視点で解説しているのが面白い。そしてここまでの解説を一刀両断するような、化石の専門家による巻末のコメント(笑)。
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これめちゃくちゃおもしろい笑
別に化石になりたいとは思ったことなかったけど、タイトルの「化石になりたい」のインパクトが強すぎて興味が湧き読みました。
そもそも化石ってなに?という話から、どういった状態で保存されたいか希望別に化石の種類が分かりやすく記載してある。
実際にどういう化石があるかカラー写真付きで何例か見せてくれるので非常に分かりやすいし、じゃあこの化石になるためには?と具体的に説明がされていて理解も深まる良い本だなと思いました。
個人的には生物学的な方面だけではなく化学的な知見もあるとより理解出来るんだろうな、、思ったので、もっと勉強しようと新たに好奇心をくすぐられました。
多分子供向けでもいける。
化石って様々な条件が合致した上で成り立っていて奇跡のようだなあと思ったし実際私たちが化石化するのは難しそう笑
もし化石化するとしたら、交尾中に化石と化してしまった亀のようになりたい。
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「本書は、化石のタイプを12+αに分類。それぞれの特徴や形成の仕方を、わかりやすく説明しています。化石のできかたを学びたいと思ったら、まず最初に読んでほしい1冊です。「化石に興味のある方」から「専門家」まで、大いに参考にしていただけます。
博物館に展示されている化石。もうめちゃくちゃかっこいい。「自分もあんな感じで飾られてみたい! ! 」そう思った方、少なからずおられるのではないでしょうか。本書は、100万年後に博物館に所蔵されることを目標に、自分に関することを化石化する方法を「まじめ」に探っていきます。
・きれいな骨を残すにはどうしたらいいの?
・100万年後の研究者を悩ますために、奇抜な痕跡を残すには?
・苦しむのは嫌なので、お手軽に痕跡だけを残したい!
・DNAまで残して、華麗に研究されたい
・愛しきペットと暮らした空間を残したい
・美しさを追求するために、自分の骨をオパール化したい!
こんなワガママな要求、この本なら満たせます。」
★本書の概要(詳しくは目次をご覧ください)
第1章 入門編~化石化の基本のキ~
第2章 洞窟編~人類化石実績No.1! ~
第3章 永久凍土編~自然の“冷凍庫"で~
第4章 湿地遺体編~ほどよい“酢漬け"で~
第5章 琥珀編~天然の樹脂に包まれて~
第6章 火山灰編~鋳型として残る~
第7章 石板編~建材やインテリアとしても有用~
第8章 油母頁岩編~プラスチック樹脂できれいに保存~
第9章 宝石編~美しく残る~
第10章 タール編~黒色の美しさ~
第11章 立体編~生きていたときの姿のままで~
第12章 岩塊編~岩のタイムカプセル~
番外編~再現不能の特殊環境?~
あとがきにかえて~もしもあなたが後世研究者だったら~
土屋健:
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。
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一概に「化石」と言っても骨のものだけでなく足跡やミイラのようなものまで…、自分の知らなかった「化石」の種類とそれらの作られ方が絵や写真などもはさまれて分かりやすくまとめられてました!