紙の本
日本語はユニーク
2018/09/10 01:40
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語教師が、日本語をちょっと外から覗くとこう見えるのか。そして、外国人の日本語学習者にはこう見えているのか。日本語だけ見て、「日本語や美しい」「日本語は特殊だから外国人には難しい」と勝手に思っている、唯我独尊の人にこそ読んでほしいと思った。それはそれとして、本書を読んであらためて日本語の面白さや論理性、そして日本語らしい特徴など、目からうろこであった。何気なく使っている母語だが、ルールや使い分けを説明しろと言われたら・・・。チコちゃんに叱られること間違いなしであった。本書のタイトルのように、読めばみんな日本語びいきになれると思うが、ひいきの引き倒しだけには注意したいとも思った。
筆者の文にツッコむヨシタケさんのイラストが絶妙で、以前読んだ清水義範さんの本文にツッコむ西原さんのイラストを思い出した。
紙の本
日本語の不思議さを面白くおかしく解説してくれる一冊です!
2020/07/19 13:20
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本語教師として、日本語教師養成講座講師を務められてきた清水由美氏の作品です。同氏は、『辞書のすきま すきまの言葉』などの著作もあります。同書では、私たち日本人でもちょっと迷ってしまう日本語の使い方を面白く、解説した一冊です。例えば、「させていただく」は丁寧か、慇懃無礼か、どうちらだと思われますか?また、「先生」の読み方は本当に「センセイ」なのでしょうか? 同書の内容構成は、「日本語は難しい、か?」、「ところでひらがな、ぜんぶ読めてます?ほんとに?」、「しつこいようですが、ひらがなはエライ!」、「らぬき、れたす、さいれ」、「ナウい人とナウな人、どっちがナウ?」、「品詞の谷間」、「お茶が入りました。」、「日本語はあいまい?非論理的?」、「みなまで言うな。」、「米洗ふ前を螢の二ツ三ツ」となっています。
紙の本
私の日本語はこれで合っていますか?
2020/02/26 11:50
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段意識しない日本語について考えさせられる一冊です。ごもっともなラ抜き、奥ゆかしい自動詞、群れからはぐれた単語たち、発音しない発音…。日本語教師である著者・清水由美さんが、愉快な文例を駆使して日本語を説く。オリジナルのコラム&新章を増補して文庫化。日本語、あらためて勉強になります。ヨシタケシンスケさんの絵がかわいらしくておすすめ!
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞でこの本のことを知り、読んでみたいなと思いました。日本人なのに知らないことが沢山ありました。色々な発見がありました。日本語について、もっと知っていきたいと思いました。
紙の本
日本語文法を考え直せました
2020/02/07 19:34
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語文法はいかなるものか、改めて考え直すきっかけとなった1冊でした。
語学文法が苦手な方には、少々理解しにくい内容かもしれません。でも、勉強・教養には十分なり得ます。面白かったです。
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数年前、まだ若いお母さんが子どもさんの手を引いて「歩けれる?」と尋ねているのを耳にしたとき、世も末だと思いました。百歩譲って「ら抜き」は受け入れるとして、「さ入れ」を聞くたびに苦笑いしていたのに、こんな「れ足す」なるものまで登場するなんて。
悲しいかな、「れ足す」を何の疑問もなく使っている人はおそらくこの本を手に取らない。それどころか本を読む習慣もない。多少なりとも自分の話す言葉を気にかけている人しか読まないから、ますます知る知らないの差は広がるばかりかと。
昔、某女性漫才師が先輩芸人から「とにかく本を読め」と言われたという話を思い出します。読書の習慣がなかったその漫才師は、先輩がなぜ読書を勧めるのかもわからずに、しかし先輩の言うことを守って読書に勤しんだ。そうしたらあるとき、誰からどんなネタを振られてもついていけている自分に気づいたという話。知っているからこそボケることもツッコムこともできる。
「正しい」ではなく、「適切」か。正しいものを知っているから適切なものを使える。「くずし」の技術も身につくのだと思います。正しいものをきちんと知って、楽しくくずして使いたい。
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日本人にとって日本語は身近なだけに客観的な見方ができない。筆者は海外の方向けの日本語教師という立場で日本語を解説しているので、当たり前だと思っていたことが非ネイティブからすると分からないという数々に気づかせてくれる。ヨシタケシンスケさんのイラストも面白い。
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日本語の発音の仕方とか、五十音の並びとか、修飾語をどれだけでも並べられるとか、これとそれの使い方とか、擬態語・擬音語の豊富さとか、目からウロコなことが満載でした。
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知っているはずの言い回しも、日本語教師の視点で見るとこんなにおもしろい! ヨシタケシンスケさんの、クスッと笑える絵とともに、日本語を再発見する旅へ。
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この本に書いてある日本語の文法、国語の授業で勉強したことがあるはずなんですが、ほぼ忘れています。敬語、私が今使っている話し方、書き方、かなり怪しいです。
自分自身のために、改めて正しい日本語を勉強し直すということは今の自分にはかなり無理があると思います。しかしながら、この本を読んだように、時々見直してみることはこれからでもできることだと思います。
日本語以外の言葉を母語としない人々とのコミュニケーションには、外国語が必要だとこれまで考えてきました。外国語が使えることはそれはそれで大切なことですが、日本語を共通語として使えるように工夫していくことも大切だと、この本を読んで改めて考えるようになりました。
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ベテラン日本語教師の、日本語への愛にあふれるエッセイ。
五十音図、仮名遣い、視点、敬語、陳述の副詞、こそあど、無声音化、修飾の仕方など、さまざまな現象取り上げられる。
で、日本語も、システマティックにできてるでしょ?と確認してくれる。
軽妙な語り口で、楽しく読める。
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日本語教師が日本語について書いた本。
ヨシタケシンスケさんの挿絵が素敵。
日本語を細かく細かく細かく
分解してみた、というような話。
ほー、なるほどねー。
そうかー、そうなるのかー。
と思いながら読み進めた。
いつも使っている言葉なのに、
分解するといろいろ新しい発見があるものだ。
米洗ふ前を蛍の二ツ三ツ p107
前に 蛍は死んでいる
前へ 生きてるけど一方通行
前を 行ったり来たりしている
なぜなのか
前に、は「いる」がつくから動きがない。
だから死んでいる。
前へ、は「来る」がつくからその場所に
向かっていく感じ。一直線。
ふわふわ感がない。
前を、は「飛ぶ」がつくから・・
じゃあ、「前で」だったら?
なんでもOKな感じ ( ´艸`)
おもしろー
場所+で、は後ろにアクションが来る。
だから想像が豊かになるわけだ。
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ものすごく面白かった!著者が猫好きの方のようで、これ猫のことかな?と思わせる用法があってホッコリ
自分が外国語を勉強してるときに感じる、(こんな発音辞書にないよ?この語尾なに??)みたいなどーにもよくわからんものが、日本語に置き換えるとそういうことか~と分かって、スッキリ。
文法があって言葉があるのではなく、もともと存在した言葉に法則性を当てはめたのが文法なのだから、文法通りにいかないのは当たり前のことなんだよな~と納得できた次第。
日本人的なふるまいが日本語のなかに潜んでいる、というのは興味深い。
くれるもあげるも英語ではgiveだけど、日本人はウチとソトを使い分けるので、日本語ではソトからウチ(くれる)とウチからソト(あげる)で言い方が変わる、というのは目からウロコ。
「ある言語が使えるというためには、その言語の語彙と文法を身につけるだけではなく、当該の時代におけるその言語の話者の大多数が知っているであろう「どうでもいいこと」をも知っていることが望ましい」というのはすごく納得。その国の歴史とか文化とかを知って言葉を勉強すると、ほんとに面白いよなぁというのを実感しています。
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著者は日本語教師養成講座の講師。
国語の先生ではなく、日本語の先生。
ネイティブに日本語を話している人と違って、一から新しく日本語を学ぶ人に、わかりやすく日本語を教えるというのはなかなか難しい。
だって日本語って、論理的じゃないんでしょう?
いえいえ、結構日本語って、規則正しい言語だそうですよ。
もちろん例外はあるけれど。
そして、どんどん新しい言葉遣いが生まれてきているけれども。
英語は主語が重要だけれど、日本語は述語が重要。
だから動詞の語尾変化で主語を省略しても相手がわかる時もある。
敬語を使えば相手は目上。
ため口だったら同輩。など。
その割に副詞によっては、皆まで言わなくても通じる文脈もある。
「あなたのことはそれほど…(好きじゃないの。ごめんなさい)」
擬音語・擬態語については、感覚でわかってもらうしかない。
書きことばだけではない。
アクセント、イントネーションも話ことばには必要となってくる。
そして言葉の背景にある共通認識がわからないと、言葉の意味がわかっても文意がわからないことがある。
言葉ってコミュニケーションツールだからね。
そして挿絵のヨシタケシンスケ。
彼の作る絵本はいつも哲学的であり、哲学とは言葉で考えるものなので、彼の言葉のセンスはやはり一流なのであった。
直接本文を補完しているわけではないけれど、彼の挿絵を見て腑に落ちる部分も多分にある。
単行本から大幅に増補されたのは嬉しいけれども、改題はやめてほしい。
と、いつも思うけど、今回は改題の方がよい。
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やっぱりたくさん本を読まなきゃいけませんね。
よくわからない言葉を毎日のようにsiriさんにたずねるけど
日常使わないやつはなかなか覚えられないですわ。歳のせいもあるんだろうけど。
普通に使ってる日本語の奥深さを教えてもらって笑ったり感動したりしたけど、また忘れちゃうねキット!
私も猫好きです。