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聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形 みんなのレビュー
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紙の本
聖遺物の崇敬
2020/04/21 06:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中世ヨーロッパにおいて、聖人の遺体を分割したり、旅立つ聖人を殺してその地に留めようとしたなどの衝撃的なエピソードから始まる。
中世のキリスト教では、聖人の遺体などからエネルギーが発生し、その聖遺物に触れたり、体内に取り込むことで、功徳が積めると考えられていた。その聖遺物が人々から崇敬を集めると、教会はこぞって集めだし、盗掘したり、謂われの不確かなものを集めるなどした。
それ自体に価値があるとされた聖遺物から、聖遺物を容れる容器に価値や敬意が移り、カタログのような本には、聖遺物の模写より芸術家の自己表現に関心が移る。
本書では、注や参考文献が70ページにもわたり、信頼がおける。
紙の本
聖人の遺物が芸術的・宗教的価値にまで昇華される過程を丁寧に解き明かした一冊です!
2020/03/02 09:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、古来から聖人の遺体や遺骨などが非常に価値があるとされ、神にも勝るとも劣らない信仰のよりどころとなってきたということの意味を詳細に考察した画期的な一冊です。例えば、仏教国では、釈迦の歯や髪の毛が聖なるものとして、またそれ保持する者が真の本山であるとまで言われてきました。こうした聖人の遺物が、まさに芸術的、宗教的価値をもつまでに昇華されr過程にはどのような考え方があったのでしょうか。同書では、その深層世界を解き明かしてくれます。宗教と社会の繋がりを説いた画期的な一冊です!
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