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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
シリーズ11
前巻から引き続き海里の未来の道への流れ
いきなり急流になってしまう。
淡海先生の行動(発言)が衝撃的
色々思うところがあるのだろうが、ちょっともやもやする。
海里が淡海先生に会った時の対応も
人が良すぎ…って思ったのですが、
そもそも基本は健やかな感じの海里なので仕方ないかと。
決断については、まあそうなるだろうなとは思っていたので
違和感ないのですが。
ちょっといい子な流れすぎないか・・・とは思う。
とにかく、淡海先生の行動にはもやもやが拭えない。
トラウマ案件でありながら海里のために
マスコミの前に立つ夏神
怯えながらも我が子を守ろうとする海里母
ホームセキュリティまで準備して、物理的にも守る準備をしている兄
(しかも甘やかしたいって・・・もうそんなに溺愛か!
しかもパジャマパーティのドレスコードって・・・兄楽しすぎ!)
それをたとえそうであろうともぬくぬくと断ずるのは
やっぱりどんな意図があろうとも淡海先生はやりすぎとしか思えない。
その波乱な状態に母娘の話もきちんと入れ込んできて
違和感ないあたりがすごいなぁと。
父の思い、娘の思いがキャベツに包まれている
ぐしゃぐしゃだけどね。
でも美味しい!んだ。
クリスマスパーティは波乱の年明けを暗示して
このままではいられない二人と眼鏡の関係を象徴していて
胸をざわめかせる感じ。
余談:
土地勘のない兵庫県ですが
『フロインドリーブ』の中ミミは神戸に遊びに行ったときに
ぜひにと持って買った品です。
また食べたいなぁー
シリーズ11作目
2020/02/09 20:55
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終的に淡海の今回の行動を、凄くいい方に解釈した海里が能天気なお人好しに思える
淡海に今では一般人の海里のことを、本人に了承もなく親兄弟でもないのに爆弾発言の形で発表する権利があるほど親密だったとは思えない
淡海の行動が深い思慮の下であったとしても、何人かの人を傷つけたり迷惑を掛けたのには違いがないと思う
今回の幽霊にまつわる母子は心の傷にけじめをつけて前進することが出来たが海里はどうだろう
どうも納得のいかないスッキリしない読後である
このシリーズの終着点は海里が芸能界へ復帰することなのか、このまま温かい人たちと共に料理人の道を歩むのかいいのかだんだん分からなくなってきた
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずーっと海里モデルの小説、どうなるんだろうなと気になっていたので、「こうきたか」というシテヤラレタ感満載。
前巻からのヒキが綺麗に一旦片づいた形になったが、やはり芸能界に戻った海里の姿をちょっと見てみたくなる。
海里 翻弄される
2019/01/21 12:53
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぐちゃぐちゃのロールキャベツが亡くなった父の思い出。
母娘の念ずる力で父の幻影を呼びおこす。
いつも簡単で美味しそうな品々だが、今回の簡単ケーキもいいな。
こんなお店が傍にあったら通ってしまいそう。
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ライトノベルによくある漫画の表紙は嫌いなんです。
作者の思いとは別の、商業的な作為が確かにあると思うから。
でもこのシリーズ、欠かさず読んできました。
その理由はただひとつ。この作品の物語には
本物の力があると感じているからです。偉そうですが。
少しずつ少しずつ。そうして一人ひとり。
付喪神のロイドももちろん。
物語が進むに従って、それぞれの人生が前に進むんです。
本当にひとりの例外もなく。
その場限りの登場人物がひとりもいない。
ばんめし屋で出会ったみんなが、その出番を終えても
ずっとずっと繋がったままでいることを、いつまでも
ほのかに感じ続けています。
そうして今作で、とうとう海里は自分の歩く先を
自分で選ぶ力を取り戻しました。
カンナちゃんとお母さんの茜さん。
この母娘のエピソードにも涙を流しました。
ばんめし屋の人たちはいつも、誰かの心を解しながら
自分たちもまた解されてゆく。成長してゆく。
少しずつ、この物語の終幕が近づきつつあることに
期待と寂しさを覚えつつ、私もまた心解されました。
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背表紙の通り大波瀾の第11弾でした。海里の下した結論。嬉しさ半分、落胆半分。そんな感じでした。
あらすじ(背表紙より)
兵庫県芦屋市。定食屋「ばんめし屋」を訪れた中学生の少女。その目的は「幽霊に会うこと」。元俳優で店員の海里たちは困惑し、幽霊などいないと嘘をつく。しかし彼女の会いたい幽霊とは、幼い頃亡くした父の霊だった。一方、海里はテレビ番組のCMで、作家の淡海が海里をモデルに書いた小説が完成したことを知る。しかも淡海が、モデルが海里であることを明かし、さらに驚きの発言をしたことで大騒動となり…。大波瀾の第11弾!!
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やや重たい話を平然とぶっこんでくるのはいつもの通り。
でも、
今回は「五十嵐海里」でも、
「夏神留二」でも、
「ロイド」でもなかった!
だいたい、
今回は「五十嵐海里」サイドとか、
「夏神留二」サイドとかに寄るんですが、
あまり寄ってないイメージが。。。
冷静に思い返すと「五十嵐海里」寄りかな?
でも、
事件というかごはんはどっちにも関係なく「カンナ」ちゃんメインですね。
父親が母親と別れた理由が、
決定的に癌だったみたいな。。。
で、
生きながらえるのにお金を使うならば「カンナ」に残したいってことで自殺。
その心境はわからんなぁ。。。
1秒でも多く娘と過ごしたくないか?
今のかぐりんならわかる!
1秒でも長くペットと過ごす時間を増やすわ!
元々好きじゃないキャラだったし、
脇役ではないが、
メインでもないポジションの「淡海五朗」さんですが、
キャラ的には今回完璧!
好き!
かぐりんが目指してるポジションそれ!
しっかし、
いつか芸能界に復帰してこの物語は終わると思ってて、
今回で復帰を決意するか!?
と、
思ったけどモトサヤですかね?
芸能界に戻ることはないか。
つか、
12巻で「五十嵐海里」と「淡海五朗」の関係がどうなるかですね。
ちょっと、
ギクシャクしませんか?
ちなみに、
ロイドも消えるでしょう?
と、
思いつつこれ、消えないやつかな?
ある意味で今回は「ロイド」かなり活躍したけど意味は分からんなぁ。。。
どうしてあんなことができたんだ?!
ロールキャベツ!
でも、
巻いてないっていうか、
ぼろぼろに崩れちゃったやつを再現してって、
料理人の仕事としては確かに嫌よね。
よくやったよ「夏神留二」さん。
疑問なんですが、
パジャマパーティーってまじめにパジャマじゃないとアカンの?
ちょっとだらだらとしてて次なるの?
と、
いう期待感はまったくないのですが、
さて、
どうなっていくのかな物語は。
もはや、
収拾がつかなくなってないか?
大丈夫か?
と、
思いながら読んでいきます笑
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海里くんが!芸能界復活!?ぉお、どうなるの、どうするの?と、ドキドキ。実家に帰った際のお兄ちゃんの不器用な優しさも好き❤️
そしてロールキャベツ、そうか、隙間なく詰めるのがコツなんですね。早速やってみたいとチャンスを狙っている……(*^^*)
いつも通り、温かい気持ちになる作品でした。
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海里くんの現状がまたひとつ、進んだ感じ。
やはり3人の連携とか関わり方とか
空気感とかいいなー、暖かいなーと。
少女が常連さんとして通ってる様子は
なかなかほのぼのした雰囲気にも見えます。
絵面が癒やされる。
相変わらずご飯屋さんだけあって
美味しそうなので実際に店がないのが辛くなってきました(笑)
今後もどんなふうに成長するのか、
離れる時期なども描かれるか、などを
寂しくも楽しみにしつつ次巻を待ちたいと思います。
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「最後の晩ごはん」シリーズ、第11作目。
毎回面白く読んでいるが、夏神さんの過去の心残りが解決してからは、正直、少し緊張と謎への興味が薄れた気がしていた。
良い意味で気が抜けたというか?
しかし、それも必要な平穏だったということが今回の話を読むと分かる。
ちょっとプレリュード的であった10作目を引き継いで、いよいよ平和な日々に波を立てるべく、一石が投じられる。
海里のプライベートと並行して、今回は幽霊の件も短編ではなく長編として描かれ、いつもと違う試み。
そして、読みやすさの理由はやはり、巧みな心理描写だと思う。
心に響く言葉もあちこちにちりばめられている。
“家長”夏神さんと住み込み弟子の海里、ロイドとの3人暮らし、温かいです。
夏神さんの海里にたいする気持ちが、ほんとうの親のよう。
弟子として、海里をよろしくお願いします、と私からも。
いつもでもこのまま続いてほしい気持ちとともに。
プロローグ
一章 北風、隙間風
二章 夜のお嬢さん
三章 試される心
四章 投げられた小石
五章 いつも傍に
エピローグ
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最後の晩ごはん、11作目。
淡海先生、荒治療すぎやしませんか!海里も少し物分かりが良すぎるような…?でも、ここ数巻ずっと役者復帰の夢と今の安寧な生活の間で揺れ動いていた海里の気持ちの整理がついたようで、よかったです。
最終的にはばんめし屋で料理人をしながら李英と劇団を立ち上げて淡海先生原作の芝居をやるとかでいいんじゃないかと思う。
カンナ親子の話、泣かせる。ロイドはいい仕事をしましたね。
ロイドは彫りの深い初老の英国紳士風って設定なのに表紙絵が全然そういう風に見えないのが残念なところです。
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もう何巻目か分からないが、変わらぬ空気感がある。本筋も少しずつ動きそう。
よく言われていることをよく言われているように言っているはずなのだけど、眼鏡の力か、すごく優しく聞こえる。眼鏡ほしい。
2019/7/24
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この流れで一気に俳優人生に戻るのかと思ったけど、
違うのね(笑)
海里くんが俳優に戻る時がこの物語のクライマックスなのかな。
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シリーズ11作目。淡海先生が、新作のモデルが海里であることをテレビで発表してしまったため、再び海里の周りは騒がしくなる。
信頼していた淡海の裏切りとも思える行動に落ち込む海里に対して、全力で甘やかす家族と、自分が盾になって守ろうとする夏神、優しく励ますロイド、本当に優しい人たちばかり。
でも、だからこそ、その優しい環境に甘んじていていいのか、と厳しい言葉をかける淡海先生もまた、海里のことを案じているのも確かで。やっぱり海里の周りには優しい人たちが集まってくる。
淡海先生が意外としたたかだったけれど、でもそのおかげで自分の足で役者に戻る道を選んだ海里。すぐではないにしても、いつかはばんめし屋を離れる日が来ることを予感させ、少し寂しい気分にもなる。
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夜だけ営業する<ばんめし屋>を舞台に、ちょっと不思議でちょっと温かいドラマが展開するシリーズ第11作。
切りのいい10作で完結と思いきや、まだ続いている。
だが読み終えてみると、そろそろ完結に向かっているのかなと思わせる。
今回は父親の自殺の真相を知るために父親の幽霊に会いたい女子中学生カンナの話と、作家淡海五朗の新作出版に関する爆弾発言による海里たちの心の揺れを描く。
これまでは偶然出てきてしまったりやって来たりした幽霊を絡ませてきたのだが、今回は初めて「出てきてもらう」幽霊。
幽霊が出て来やすい場所にある<ばんめし屋>、ロイドの付喪神としての力、そして父親の幽霊に会いたいというカンナの強い思い。それらが噛み合った時、父親の幽霊に「出てきてもらう」ことは出来るのか。
個人的にはやはり海里の今後が気になって読み進めた。
淡海が何故海里に何も言わず、フライングのような形でテレビ番組で新作のモデルが海里であること、そして新作がやがてドラマ化される際には海里が主役を演じて欲しいという爆弾発言をしたのか。
その真意を知ると、淡海はこれまで海里らに見せてきた優しくて穏やかな面だけではなく、彼の半生にも裏打ちされた厳しいものを持っているのだと知る。
そんな淡海により『投げられた石』による波紋に対し、海里の家族はかつての海里に対する態度とは反対に彼を優しく包み、夏神はかつての自分の過ちとも対抗するかのように堅固で頼もしい壁として海里を弄ぼうとするメディアに対抗し、ロイドは迷える海里をロイドらしい付喪神視点で諭す。
海里が行き着いた答えはシリーズ序盤とは違い、しっかり地に足が着いたものであり成長を感じさせてくれるものであった。今の海里ならきっと良い役者になりそうだとは思うのだが、やはり寂しい気持ちにもなる。
この結末を見る限り、シリーズとしての完結の形も見えてきたように思う。
それをどのように描くのか、読むのが辛いような楽しみなような。
そのくらい海里・夏神・ロイドの三人のバランスは見ていてホノボノする。