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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
苦手なのですが、醸造されるまでの過程を見るのは好きで、よくビール工場見学などに行きます。
それと推理が合わさったお話って想像出来ないからおもしろそうですね!
表紙のカップケーキにもクリームにもビールが使われている。
2020/05/31 03:52
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビールで有名なアメリカ北西部の小さな町、レブンワースはドイツのバイエルン地方に少し似ている。ドイツ系移民の義両親は町でいちばんのブルワリー<デア・ケラー>のオーナーで、“わたし(スローン)”は<鼻>を持つビール醸造職人。平穏な毎日に満足していたのに、ある日夫の浮気が発覚! “わたし”は<デア・ケラー>を出て町に新しくオープンする<ニトロ>で働くことにするのだが、オープニングパーティーの翌日、<ニトロ>のビール発酵槽の中に落ちている死体を見つけてしまい・・・という話。
「ビール・ミステリ、開幕!」と帯にありますが・・・意外にも(?)ミステリ度は低め。
スローンが事件の背景を探ろうとする場面はあるけれど、それよりも自分の問題(裏切った夫への対応、里親をたらいまわされた過去からくるトラウマ、一人息子と夫の両親への愛情、ビール醸造への情熱などなど)のほうの比重が多く、自己評価の低いスローンがいかに他者の愛情や気遣いを受け入れるのかというセラピー的な一面も。
しかし、こういう話に出てくる夫って、男性的な魅力にはあふれているが不誠実という・・・よくあるパターンなんですかね(クレオ・コイルの『コクと深みの名推理』もそんな感じだった)。
お酒全般飲めない私はビールも飲まないので興味はなかったですが、クラフトビールの奥深さに触れて認識を改めました。フルーツやスパイスを入れてホップの香りをより引き立たせる、フルーツの味を前面に出しても後味はすっきり、とかカクテルみたい。
しかもスローンのビールはキンキンに冷やしたものがいちばんだそうで・・・ドイツビール系なのに常温じゃないんだ、ということに驚く。というかキンキンに冷やしてビールを飲むのは日本人だけだと思っていた。こういうのを知るのもコージーミステリのたのしみ。
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビール屋として、このタイトルと表紙では手に取らないわけにいかない(笑)。
さて、読後の印象としては…ビール職人が、醸造はしてるけど、推理はしてない? 主人公の造るビールと料理は美いかにも味しそうだが、まずいビールの評価をしているところで、オフフレーバーのフェノール臭の説明の箇所で、4-ビニルグアイアコールとトリクロロアニソールがごっちゃになってたのは、翻訳じゃなくて原文、原著者の勘違いなんだろう。
それ以外はビール醸造用語は概ね適切。とはいえ1ガロン(約1200L)の設備がアメリカならナノブルワリーと言われてるあたりは彼我の文化の差か…
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エリー・アレグザンダーのビール職人シリーズ第一弾!
アメリカにある実在の町レブンワースを舞台にしたコージーミステリです。
ビール職人の主人公の仕事を通して、ビールの醸造工程やフードペアリングなど、
ビールについての知識が深まります。
ビール好きにはたまらない、ビールまみれのミステリです。
主人公の人生の葛藤の部分も丁寧に描かれていて、
人間ドラマとしても濃い内容になっています。
◇おすすめポイント
・ビールに関する豆知識が豊富
・ブルワリーの経営に関する情報も豊富
・人生の困難に立ち向かう主人公の姿
◇こんな方におすすめ!
・クラフトビールが好き
・ビールの醸造工程に興味がある
・もっとビールを楽しみたい
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ビール好きだし、こういうドメスティックな推理小説も好きだし。
子持ちの主婦が探偵役って、日本だとあるのかしら??
しかし推理小説として考えると、どうだったかなぁ、これ…。
怪しいヤツが怪しいままに犯人でしたー…て、ちょっと仕掛けが足らなすぎない?
ただ、この仕掛けの部分。
こと「ビール業界」の話だけで捉えるなら、まさにトレンドなんですよね。
だもので、行為自体は単純ながら、それを修飾するホワイダニットの部分は、なるほど「ビールミステリ」だなぁって。
シアトルとかポートランドとか、アメリカでのビールの名所を向こうに回して「ウチのビール!」を掲げる意地の強さ、面白いですよね。
舞台となる醸造所の様子やビールの描写もなるほどって思わされましたし。
定番のものから新作のビールまで、分かるようで少し分からない。
そりゃあ実際に飲んでみないと分かりませんよ!
飲みたい!って思わされました-。
原題は「DEATH ON TAP」てことですけど、これネタにする慣用句あるのかしら。
タップってビアバーとかにあるビール注ぎ具のことで、「今日のビールはこれ!」みたいな言い回しで「TODAY'S ON TAP!」とか言いますよね。
だとすると…「死が繋がる」とかなんでしょうか。
あとがきによるとシリーズ2作目もあるそうなんですが、そちらのタイトル「PINT OF NO RETURN」にはワラタ。
これはもう「POINT OF NO RETURN」をもじってますよねー。
もう戻れない、帰還不能点。
この1杯を飲んだら帰れないぜー。
今度、酔ったときに使ってみようw
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久しぶりの海外ミステリィ。ジャケ買い。まず訳に違和感がない!海外作品は何より翻訳が一番大事だと思うのです!!!こちらは申し分ない訳でした^^ 嫌いの私ですら旨そうに描写されるビール、好きな人ならもう涎が出ることでしょうww 一緒に出される料理やデザートも良し。ビール職人の主人公・スローン、夫・マック。その両親のクラウス夫妻。新しく出来たブルワリー〈ニトロ〉経営者・ギャレットなど…魅力的なキャラクタも多く、読んでいて楽しかった^^ 唯一のマイナス点は・・邦題が糞過ぎること。この訳者にはユーモアというセンスがありません…。自分ならどんかタイトルにしようか、と考えながら読むのもまた楽しいかも。星四つ半。
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アルコールは何でも好きですが、どちらかといえばビールよりワイン党です。しかし、これらがミステリー小説に登場するとなると、ビストロやリストランテが舞台という話はあっても、ブルワリーが舞台という話を私は知りません。初めてです。
まるでドイツなアメリカのとある町。ここでは町をあげてドイツの風情を醸し出すことに勤しみ、ブルワリーも点在。そんななかでいちばん大きなブルワリーに嫁入りした主人公。社長夫婦の息子である夫は色男。夫と尻軽女の浮気現場に出くわして居たたまれず、主人公は新たにオープンするブルワリーで働くことに。
この話のどこにミステリー要素があるのでしょう。日常の謎系かと思ったら、堂々の殺人事件が起こります。犯人は最初から怪しすぎる奴だから、言ったところでネタバレになりません(笑)。主人公はたいした推理をしないし、動機も何もかも弱すぎて、ミステリーとしてはちっとも惹かれない。
だけど、ビールとそれにあわせて出される料理が素敵すぎる。ナッツ程度のものではなく、きちんとした料理を出し、バーとダイニングスペースが仕切られているパブならば、未成年者も出入りしていいという法律があるのだということも知りました。
えらく中途半端なところで終わられても、ミステリー部分についてはほぼ興味わかず。続編が刊行されるならば、ビールと料理に釣られて読むでしょうね。
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ビールが題材なことに惹かれて手に取った。
原題の「Death on Tap」には笑ってしまったけれど、あけすけでビール小説としては相応しいのかも。翻訳タイトルはちょっと今時のネーミング風潮に寄せ過ぎかつこざっぱりしていて味気ない。
さて本作、ミステリとしては素朴で驚きは少ないけれど、なにせ魅力的なビールと料理、そして人。
ドイツの色濃いアメリカの町にあるビールの醸造所とパブを舞台に、その造り手を主人公にしてビールの魅力を丹念に描きながら、過剰に蘊蓄を述べたてる野暮はない。
主人公のスローンを初めとした登場人物達が一様に魅力的で親しみやすく、物語の町の中へとすんなりと入っていけます。
それだけに、ミステリ小説にしては大袈裟な波の無い展開でも、スローンと一緒に目の前に出来事のように同様してしまう。そりゃあ殺人事件が起きたのだもの、平常では当然ないよね、と。
明るく涼しい風の新しい朝を迎えたような締めくくりに、この町とスローンのこれからを見続けたい思いが……と後引く余韻を味わっていたら、なんと本国では続編が刊行されているそうで。それも是非、翻訳され読めることを期待します。
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自分がビール好きなので好感の持てるコージーでした。もうひとひねりあるかと思いきや、案外あっさり終わりました。次回も期待。やはりコージーの選択は創元推理さんと気があいます。
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アメリカ北西部にある、ビール醸造とドイツ風の町並みで有名な町。
そこで最大手の醸造所(とレストランなどの施設)を義父母と夫と
ともに経営する主人公。主人公はビール作り(と料理)の才能があり、
義父とともに上質のビールを生み出しています。
ある日、夫の浮気が発覚し、激怒した主人公は家から夫を追い出し、
自分は新規開業する極小規の模醸造所兼酒場で働くことにした。
オープン当日は盛況のうちに終わり、翌朝、新しいビールを
作るために醸造所に入った主人公は、発酵槽に浮かぶ死体を
発見し・・・
といった流れのミステリ。
いわゆるコージー・ミステリーなので、捻りやトリックは無く、
良さそうな人はやっぱり良い人で、怪しそうな人はやっぱり
怪しい人です。
この作品は謎解き楽しむのではなく、いろいろな種類のビールと
ビールに合わせて出される料理を楽しむものだと思います。
なお、タイトルに「推理」とありますが、主人公は推理しません(笑)
そもそも犯人は最初から警察にマークされていた人物で、
主人公が見聞きしたことを聞いた周りの人たちが
いつの間にか犯人と動機を明らかにしていました。
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コージーミステリというよりロマンス寄りの雰囲気。ビールとおつまみがとても美味しそうで、読み終えた日の夜はビールを開けた。アメリカなのにドイツというLeavenworthも見てみたい。
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・桃を焼いてから麦汁に加えるビールなど飲みたい。・事件解決がいささか表面的に感じられたというのは、たくさんの未回収の伏線が…次巻以降に拾われるのか?
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図書館で。
とりあえずビールが美味しそう。でも後は…うん、ちょっと、うん。きっちり洗浄したとは言っても死体が入っていたタンクで作ったビールは飲みたくないな…
読み終わって結局誰が犯人だったんだっけ?というぐらい事件の内容は薄い感じ。ああ、あのうさん臭い奴だったっけ?ぐらい。それというのもヒロインを取り巻く環境がメロドラマすぎてそちらがメインなんだろうけどちょっと読んでいて面倒くさい。どうせ、義弟もヒロインが好きとかそう言う展開になるんじゃないんだろうか。
悲劇のヒロインって言う設定なんだろうけどちょっと盛りすぎのような。
後、個人宅でちょこちょこっと作ったぐらいの料理で4樽カラになるほど大量に来店した客のつまみを賄えるのか?とか色々ツッコミを入れたい所。メインのつまみはドリトスですって言うならそれはそれだけど。そして彼女の育ちを考えるとそれほど美味しいものを食べて育った感じはないんだけど…それでも鼻とか舌って感覚が鋭くなるのかなぁ。生まれ持ってないとダメな才能なんだろうか。
というわけで彼女と雇用主の間柄もそんな興味が無いのでこのシリーズはここまででいいかな。なんかウェットすぎるので。
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両親を知らず里親を転々として育ったスローンは、ビールで有名な町レブンワースのビール職人マックと結婚し、マックの両親・弟に息子と、人生初の家族に囲まれ、両親の経営するブルワリーで幸せに過ごしていた。が、マックが店の若いウェイトレスと浮気している現場を目撃してしまう。弁解し許しを請う夫を家から追い出し、弟が紹介してくれた町に新しくできるブルワリーで働き始める。都会からやってきた新しい店主ともうまくいき、いよいよお店は開店。まずまずの評判とほっとしたのもつかのま、なんとお店のビールタンクで町のビール職人の死体を発見してしまう!
信頼できるマックの両親と弟、ちょっと困った君のマック、人物設定がよくできていて、どんどん読み進んでしまう。そして、スローンの作るデザートやつまみがおいしそう!その上、とにかくビールがおいしそう!!
ああ、青空の下で冷た~いビールが飲みたい!!
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アメリカ北西部にありながら、ドイツのバイエルン地方を模した街並みと、ブルワリーで醸造した本格ドイツビールで有名な小さな町、レブンワース。
家族経営のブルワリーでビール職人として働くスローンは、ある日夫の浮気現場に遭遇し…
初読み作家さん。
タイトルと表紙のイラストにひかれて手に取った。
えーと…
一応殺人が起こるので、仕方なくミステリにカテゴリ分けしたけど、ミステリじゃなかった。
フツーに胡散臭い人物がまさかのそのまま犯人で、びっくり。
何故ギャレットのブルワリーで殺人をして、しかも死体を樽に放り込んでビールをダメにするのか、意味不明。他にも色々意味不明。
まぁとにかく、ビールの醸造に関する話は面白かった。ビールを入れて作る料理も興味深い。美味しそう。
巻末に、スローンやウルスラのレシピでもオマケに付けてくれたらいいのに。
これは、たまたま殺人事件の被害者の第一発見者になったりした、有能な醸造家でモテモテ女性の、仕事と家族と新しい恋の気配のサクセス?ストーリーとして楽しみましょう。
追記。
今年はウィルスの影響でどうなるか不明ですが、愛知県の『リトルワールド』というテーマパークで、毎年オクトーバーフェストを開催しています。
最近は街中でも同じように銘打ったイベント開催していますが、『バイエルン州の家』を見学しつつ、ドイツビールが飲めます。
…というか、園内を巡りながら世界のビールやおつまみが楽しめるという所です。アハハ。