紙の本
湊さんにしか書けない!!
2019/09/23 11:20
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」…4編全てトンガを舞台に話が繋がっていきます。ベースには阪神淡路島大震災。一気読みをお勧めします。湊さんの心が伝わります。読み終わってから「絶唱」の意味を辞典で調べると良いですよ。解説に書いてはいますが。
紙の本
湊かなえさんらしい一冊
2019/09/13 19:47
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
湊かなえさんらしい一冊です
紙の本
絶唱というと
2019/08/08 20:07
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の日本版ロミオとジュリエットみたいなお話を思い出すけど、阪神淡路大震災が背景にあるお話だと知って、イメージが変わった。
あの時、突然の別れなどで、心が壊れた人も多くいるのだろう。
被災地とは電車ですぐ行ける距離だが、全く違う生活をしていた大阪人なので、少しでもあの時の気持ちを知ったり、風化させないようにしたりしたいと思う。
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文庫化。
基本的に『良い話』であるが、時折、登場人物が見せる黒い部分に、かつてのイヤミスっぽさが見え隠れしているw
しかし、普段、捻くれたものばかり読んでいると、こういうストレートに『良い話』って、読んでいて逆に戸惑うなぁw
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素晴らしい、しかし少しわかりづらい
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予備知識なしで読んだのですが、なぜトンガとか、短編だけど前の話と関連するの?とか、全体像が分からずに読み進めて行きましたが、最後の話でここに繋がるのかと…
超非日常であり、体験者ではないとコメントしづらいところですが、それを書く方も難しかっただろうと思います。
帯に「史上最高の号泣ミステリー」とありましたが、読了後「ミステリー?」と感じました。
作者のプロフィールをwikiで見たら、海外協力隊としてトンガに行ったり家庭科教師経験など、ノンフィクションの部分も多々あるんだなぁ〜、どこまでなんだろうと想像し、これが一番のミステリーなのかもしれないと思いました。
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楽園・約束・太陽・絶唱という章立てですべての物語が少しづつ関連しながら描かれています。
基本的には阪神淡路大震災を契機として心に傷を負ったり、あの地震によりなにかしらの影響を受けた人が、その後どのように感じて、生きていったかといったという事がメインにかかれているように思いました。
楽園の話では双子の片割れだけ生き残り、生き続ける話。展開的にはさすがにそんなことは起き得ないのでは!?と思ったけども、実際起きてしまったらものすごいしんどい話だなぁと感じさせる内容でした。
「なんで、アンタなの!」
約束は死とは何なのか?を考えさせられる話。トンガでは死は悲しいものではなく、教会に毎週のように行き、死後にイエス様ときちんとお話ができるよう練習をしているという。宗教はやはり死とつながっているところがあり、そこに関する意識があまり大きくなくなってきた日本において我々はどう考えどう生きていくのか考えさせられる。
滝本さんの話がいい話。死んでしまった人にできることとしてちゃんと胸を張って報告できるように生きていこうというセリフが心に響きました。
太陽は楽園で出てきた親子の話が焦点となっている話。子供は太陽だ。子供を輝かせられる大人になっているだろうか。というセミシさんのセリフが心に残る。
絶唱は実際の阪神淡路大震災の時の話を描いた話。
以下メモ
国際ボランティア
トンガ
まーパクパク
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鍵となる出来事は、1995年に起こった阪神淡路大震災。
その震災をきっかけにし、登場人物それぞれが同じ浜辺へと集まる。
しかし、内容がわかりづらかった。
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阪神淡路大震災の年に生まれた高校生が甲子園選手宣誓した時の事も思い出しました。その年は東日本大震災があった年でもありました。
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楽園/約束/太陽/絶唱
いつもの場所では癒しきれない哀しみに出会ったとき、全然違う、知らない場所に行ってみるのも一つの方法なんだ。でも行先はどうやって選ぶのだろう。インスピレーションに頼るしかないか。行った先での他人との出会いにも色々あるんだろうな。良いことばかりではないかもしれないけど、一歩を踏み出すことが気持ちを切り替えるきっかけになれば良いのかもしれない。
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店頭で大々的に売り出されていたのでこれはと思い購入。
直ちに読み始め、一気に読み終えた。
湊さんにしてはなかなか毛色の違う話だなと思いながら読み始め、
それぞれに震災のことで心に背負っているような人たちなのだけど、
トンガの空気感でさらっと楽しんで読めるような気がしていた。
最後の絶唱では誰が話し始めたのか?と思っていたが、
小説家ということで、もしかして湊さん?と思ってしまう。
ようやくこの話を書くことができた、ということなのだろうか。
とても心に染みる本だと思う。
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絶唱(新潮文庫)
著作者:湊かなえ
発行者:新潮社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
4人の主要人物のうち、3人があの阪神・淡路大震災の被害者と言う設定になっている。
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阪神淡路大震災とトンガをめぐる短編がリンクする。最後の「絶唱」作者湊かなえさんと重なり合いご自身の阪神淡路大震災経験とトンガでの青年海外協力隊の話が書けるまで20年の時間が必要だったのかも。イヤミスではなく再生と希望の物語。
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最近の湊かなえさんの作品で『物語の終わり』では北海道へ、『山女日記』では登山など、旅の描写に引き込まれそうになります。
今回の舞台はトンガ!?作中の誰かも言っていましたがアフリカだっけと思っちゃう程の馴染みのない国。本を読めば読むほどトンガ王国に行ってみたくなりましたが、狂犬病のある国と作中で語られていた事からちょっと引きました。→狂犬病の恐ろしさは仙川環の『再発』をご参考ください。
今回の旅の話はトンガ王国だけでなく、日本でかつて起きた出来事も織り込まれております。
色んなことに疲れた人達へ作中の登場人物達の過去と再生の物語を読んで癒されてください。
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「楽園」
阪神大震災の被害とトンガの楽園のコントラストが激しい。ヒロインの生育環境がかわいそう。でも素敵な彼氏がいてよかったね。でもお父さん、なにもしなさすぎで、それはないでしょ!
ん?イヤミスではなくて毒母と娘の関係を書く作家になったのか??
「約束」
重たい彼氏だー。すみれ荘の崩壊がなんのせいか、わからなかった。阪神大震災?と思う反面、誰も関西弁しゃべらないのおかしいし...
「太陽」
ここにくるまで一番感情移入できない杏子が主人公。将来も見えないし、同情する部分もあるけど、なんだかねと読み進めていたら、最後のところでどっと涙が出てしまった。これぞ湊マジックだ~
「絶唱」
主人公はおそらく作者自身。トンガに海外青年協力隊で行き、尚美と親しくして、帰国後作家になってから尚美にあてた手紙で自身の体験を振り返る形式。主人公は多くの友達に心を開くタイプではないものの、同好会、一人暮しのアパートでそれぞれ仲良し三人組を組んでいた。アパートで阪神大震災に遭い、被害は小さかったものの別の友人宅に避難。その間、同好会の仲良し組のことを考えずにいたら、そのうち一人が建物の下敷きになり亡くなっていた。生き残ったもう一人の友達は彼女を助けようとしたり、主人公を探しに来てくれたりした。なのに一人だけ避難した主人公を友達が非難する。自責の念から逃れられない主人公。
正直震災だから仕方ないと思ってしまうけれど、それも被災当事者でないから言えるのかな。大きな天災の被害は時がたっても癒えないのだな..