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高い評価の役に立ったレビュー
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/03/16 07:22
この世に「絶対」はない、が、……
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
近現代史に詳しく、著書も発言も多い半藤一利の、初の絵本です。
自身の東京大空襲の体験が中心ですが、
戦前・戦時下の東京下町のくらしが丁寧に語られ、
空襲に至る道筋がよく分かるようになっています。
空襲を何とか生きのびた著者が得た教訓は、
「この世に「絶対」はない」ということ。
その筆者が、あえて「絶対」という言葉をつかって伝えたいこと、
それが書かれています。
歴史には詳しい著者だけに、内容がしっかりしています。
たとえば、猛獣処分のことは、
戦争が始まって変わっていった世相の説明の部分に、
英語禁止や犬猫の処分と並列して書かれてあります。
不要な説明はなく「動物園のライオンやゾウ、クマやトラなどは殺されました。」と書いてあるだけです。
空襲の始まりよりも、4場面も前のことです。
このあたりの記述は、当時を体験し、
しかも反省的に歴史を研究している人ならではの確かさです。
低い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2019/08/12 19:18
戦争
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供時代に戦争を体験した話です。戦争はしたらダメなんだということをらためて、しっかり考えることができました。
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紙の本
この世に「絶対」はない、が、……
2020/03/16 07:22
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
近現代史に詳しく、著書も発言も多い半藤一利の、初の絵本です。
自身の東京大空襲の体験が中心ですが、
戦前・戦時下の東京下町のくらしが丁寧に語られ、
空襲に至る道筋がよく分かるようになっています。
空襲を何とか生きのびた著者が得た教訓は、
「この世に「絶対」はない」ということ。
その筆者が、あえて「絶対」という言葉をつかって伝えたいこと、
それが書かれています。
歴史には詳しい著者だけに、内容がしっかりしています。
たとえば、猛獣処分のことは、
戦争が始まって変わっていった世相の説明の部分に、
英語禁止や犬猫の処分と並列して書かれてあります。
不要な説明はなく「動物園のライオンやゾウ、クマやトラなどは殺されました。」と書いてあるだけです。
空襲の始まりよりも、4場面も前のことです。
このあたりの記述は、当時を体験し、
しかも反省的に歴史を研究している人ならではの確かさです。
紙の本
戦争
2019/08/12 19:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供時代に戦争を体験した話です。戦争はしたらダメなんだということをらためて、しっかり考えることができました。
紙の本
半藤さんの思想の根っこ
2021/09/10 11:39
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「歴史探偵」として親しまれた半藤一利さんの戦争体験(東京大空襲の体験)を描いた絵本。
戦中を過ごした少年時代、「絶対」と信じていたことが、生死をさまよう体験で、すべて崩れ落ち、半藤少年は「絶対」と言わない、と誓う。
でも、最後に「絶対」という言葉をあえて使って読者に呼び掛けるのだ。
半藤さんが、未来にどうしても伝えたかったメッセージなのだろう。
歴史家だけあって、淡々とした筆致ながら、大人にも子どもにも響く。
紙の本
半藤一利さんが子供たちに託したメッセージ
2021/08/15 07:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「歴史探偵」を自認していた作家の半藤一利さんが亡くなったのは、コロナ禍が猛威をふるっていた2021年1月のことでした。享年90歳でした。
自身初めての絵本となったこの作品は2019年7月に刊行されたものです。そのテーマは「戦争」です。
半藤さんは1930年で東京の向島に生まれました。
この絵本のはじめの方では、友だちと遊びころげていた姿が描かれています。
そんな生活が一変したのが、1941年12月のアメリカとの開戦でした。その時の町の人々の表情が「晴れ晴れとして明る」かったと、半藤さんは記憶しています。
しかし、いろんなものが生活から消えていきます。大好きだったベエゴマ、動物園の動物たち。
やがて、町の人たちから笑顔も消え、母ときょうだいも疎開し、15歳の半藤さんは父と二人残ることになります。
そして、1945年3月10日、東京下町に大量のB29機が襲いかかってきます。東京大空襲です。
その時の様子を半藤さんはこの絵本で詳細に綴っています。
生きるのも死ぬのも、わずかな違いだったともいえます。そんな生死の境を半藤さんは生き延びました。
「いざ戦争になると、人間が人間でなくなります」と、半藤さんは書いています。
焼きあとに立った半藤さんは、自分が死なないですんだのも偶然だし、生きているのも偶然、この世に「絶対」はないと思います。
そして、「絶対」という言葉を使わないで生きていきます。
そんな半藤さんですが、この絵本でその言葉を使って、こう語りかけます。
「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」
絵本の形でこのメッセージが残された意義を伝えていかなければなりません。
紙の本
この世に『絶対』はない
2021/02/27 15:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:人生やりなおし - この投稿者のレビュー一覧を見る
今この国ではトップ自ら『絶対』に類する言葉を多用している。しかし、著者の言うとおり‘’戦争‘’以外に『絶対』はない。
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