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紙の本
ヒッグス粒子と超ひも理論の話がこんなにも分かるとは
2020/06/07 22:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
物質に重さを与えるヒッグス粒子ーー。
2013年のノーベル物理学賞にヒッグス博士が選ばれた時の新聞記事で、こんなような表現に出くわし、さっぱり分からなかった記憶がある。重さって、質量って、与えられるものなのか。もともと備えているものではないのか。記事の日本語の使い方がおかしいのか、自分の想像力が貧しいのか。そして、こう考えてみた。
基本的人権は、今でこそ人がもともと持っているような権利とみなされているが、それは近代になって民が勝ち取り、与えられるようになったものである。質量ももともと備わっているものではなく、何かから与えられるということか。そんな文系の例え話に置き換えて満足し、放っておいていたら、7年もたってしまっていた。
だが、本書を読んで、ずいぶん分かった気になれた。恥ずかしながら、かすりもしない例え話の解釈から正しい方向に一歩踏み出せた。ヒッグス粒子だけではない。超ひも理論も、これまでの読書の中で何度か出くわしてきたが、初めて頭に入った気がする。
文章が一般向けで、図解も大胆で、編集力に敬服する。文系こそ読むべき本である。
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