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カズオ・イシグロと日本 幽霊から戦争責任まで みんなのレビュー
- 田尻 芳樹 (編), 秦 邦生 (編), レベッカ・L.ウォルコウィッツ (ほか著)
- 税込価格:3,300円(30pt)
- 出版社:水声社
- 発売日:2020/10/26
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紙の本
やはり私の読書は浅い
2021/02/25 22:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに「遠い山なみの光」を読んだとき、悦子の長崎時代の友人、佐知子とその娘の万里子って不思議な存在だなと感じていた、そもそも佐知子と万里子って存在していたのかとも、ウォルコウィッツ氏の「イシグロの背信」という論文(少し難解だったがなんとか読んだ)を読んで、ああそうだったのかと合点した、佐知子と万里子は悦子と自殺した娘の景子なのだと。そこまで読み込めてなかった浅い読書しかできない私が恥ずかしい。またイシグロは長崎生まれにも関わらず、故意に無視するかのように、ほとんど原爆を語らない、それはイシグロが原爆を「不在」として暗示的に描いたからこそ、そのはかり知れない重みを読者に伝えられたと多くの批評家に解釈されている(麻生えりか氏)という、これもなるほど納得。
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