紙の本
外では完璧な成功者でも
2023/07/28 06:26
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
家に帰るとさまざまな問題を抱えている大澤の姿は、まさに今の時代を象徴しています。引きこもる我が子と向き合った時に、初めて人生の意味に気が付いたのかもしれません。
電子書籍
重いテーマ
2022/05/04 15:06
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに……どこにでもいますよね引きこもりの……。実際、自分の家の近所にもいますし、何年も会っていない遠縁にもそういう引きこもりの人っているんですよ……。他人事とは思えず、真剣に読みました。
紙の本
現実はこうはいかないだろうけど
2021/11/11 17:55
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな社会問題となっている「8050」問題。
本書は、タイトルこそ8050だが、50歳のひきこもりが書かれているわけではない。「ひきこもり」をテーマにしながら、父子関係やいじめが軸になっていると思う。
テンポも良く、リアリティもあって、さすがの林真理子作品だが、実際は、そうは問屋が下ろすまい、といった部分もある。
それでも理屈ではなく、さまざまな感情を刺激してくれ、他者への想像力を広げてくれる良作である。ドラマか映画かにならないかなあ。
紙の本
8050問題というより「いじめ」に親がどう向き合うかの物語
2021/08/10 15:03
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名の「8050」で80代の親と50代の引きこもりの話だと思ったら、50代の親と20代前半の息子の話だった。
近所で「8050」の現実を目にして息子のひきこもりに立ち向かおうとする父親
やや強引な展開もありますが、物語はスラスラと読みやすいと思います。
紙の本
父と息子の対決
2021/06/14 16:38
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投稿者:トオルちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
引きこもりの息子を救い出すのは、父親。母親や姉といった女たちは、対決の舞台から、
姿を消していく。話を分かりやすくするためか、と思ってしまう。それとも、悪いのは男優位の社会だからさ、男同士で「落とし前」をつけな…と、著者林真理子さんは、本当は言いたかったのか。そこのところが、気になります。
紙の本
気にかける人
2021/06/12 07:07
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「8050問題」の原因になりうる10代からの引きこもり、いじめ問題に気づき、遅ればせながら、それに向き合う家族の物語である。引きこもる人を気にかける人がいるということが、8050を解決へと導くひとつの方法かもしれない。
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徹夜で一気読み。
ダメな父親、母親を本当に上手く描いている。
ダメなんだけど、こういう親は普通にいる。
ダメなんだけど、気づけば自分も同じように子どもに振る舞ってる。
子どものためにと思って精一杯やっているのに、子どものためになっていないことが多々ある。
幼い子どもを持つ身として、時々ふと思う。
明るく元気に育ってくれるのか…。
今はこんなに笑顔いっぱいに過ごしているけれど、ふとした事がきっかけで引きこもりになったりするのではないか。
いじめ被害に遭っていても、気づいてあげられないんじゃないか。気づいても解決してあげられないんじゃないか。正しく対応できないんじゃないか。
読んでいて、1ページたりとも他人事に思えなかった。まるで明日の我が身だ…。
子どもを見放すことだけでは、しないようにしたい。
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一気に読み終えました。
大澤家を見届けられた安心と同時に、現実のもっと多様な問題から、自分自身、目を逸らさずにいなければ、と強く感じました。
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ひきこもり問題についていろいろな情報を目にしたが、
ついに林真理子ほどの人が扱うテーマになったのかと感慨深い思いがした。
どんなふうな話になるのか、と期待してしまったが
やはりここまでだったかと申し訳ないが期待から外れた。
元々林真理子さんの話はファッション誌に連載されるようなポップな文体。そして時々、ファッションや生活様式に私には理解できないコンプレックスが表現される。
昔からそこが苦手で、好んで読むことは少なかった。が、今回はテーマがテーマだけに、骨太く書いてくださるのではと思ってしまったのだったが、
やはり、ポップなままであった。
話はひきこもりが中心なだけに明るくはない。
が、書かれていることのようにたやすく終わりを迎えられることでもない。
いじめが原因、というパターンは現実に多いだろうが、ここまで引きこもった本人が自分の気持ちをオープンにするのだろうかとも思うし、実際その事例はまだ軽い方なのではないかと思う。
8050と言いながら、話のメインは裁判だ。そこでクライマックスを迎えて、本筋から離れている気さえする。
実際はもっと深く、分かりづらく、解決方法は見つからないはず。
ただ、これは物語。と思えばこういう流れになるのはアリだし、さっと興味深く読めた。ただ、現実はこんなにポップではないと思う。
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初めての林真理子作品。
面白かった。
一気読みした。
涙した。
そして、子を持つ親として、この主人公のように、子どもに寄り添える親でありたいと思った。
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8050問題(80歳の年金暮らしに50歳の引きこもりがパラサイトするという社会)を題材に親子の絆を描いた作品。短編小説で引きこもりを扱ったものはいくつか読んだ事あったが、ここまでガッツリ、リアリティある作品は初めてだった。とても読みやすくスラスラ読めるのが特徴で単行本で400ページ弱でしたが、一気読みでした。
冒頭は社会問題だけに俯瞰的に他人事のように感じていたが、実際にあった元上級官僚が引きこもりの息子を殺害した事件を取り上げたりと、もしかしたら明日は我が身なのではという恐怖感も途中から味わえた。
トリックや伏線といったテクニックよりも構成、読みやすさを重視しているようで、とても良作だった。
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一気に読み終えた。引きこもりの子どもを抱える家族のそれぞれの気持ちがよくわかった。
いつの時代にもイジメはあるのにイジメは無いものとする学校の姿勢にがっかりしたし、今も同じように悩んでいる人がたくさんいるのだろうなと思った。
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心温まる家族の物語だった。序中盤のどろどろとした家庭崩壊の展開から終盤にかけてのカタルシスが大きい。特に翔太が入院後に裁判をしたいと決意するシーンが良かった。
中盤から登場した高井弁護士があまりにも頼りになりすぎて、何か裏があるのではと邪推しながら読んでいたこともあり、特に何もなくハッピーエンドとわかったときには喜びつつも若干の肩透かしを食らった。
読む前はタイトルからして引きこもり問題の話かと思っていたが、読んだ後はいじめにおける裁判の話という印象が強い。引きこもりの息子が更正するという話ではあるのだが、引きこもりの理由がいじめというわかりやすいもので、その7年前のいじめを訴えることができるということが主題になっているように感じたからだ。もちろんそれ自体が悪いというわけではなく物語として展開がわかりやすいからいいのだが、実際の引きこもりはどういった原因はいじめが多いのか、他にどういったものがあるのか考えるきっかけになった。
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良い。
8050問題の話中心かと思いきや、裁判の話が中心。思いがけなく面白い。
現代の課題、8050、引きこもり、いじめ。ほっとけない。
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題名的に、介護のお話かと思っていたがそうではなく、引きこもりの息子がこのまま引きこもったままだと8050問題になるというお話だった。
最後はハッピーエンドでよかった。
翔太の引きこもりの原因が、学校でのいじめにあり、裁判を起こすことにより、翔太が自分を取り戻していく。
いい弁護士さんに出会えたり、証言してくれる人たちも出てくれて、7年前のことだが、いじめがあったことが証明され、翔太が勝つ。
裁判所で、加害者リクトは、のらりくらりと質問をはぐらかしていくが、最後に、弁護士の高井先生に「あなたは、自分のやっていることが悪いことだって、わかっていたんですよね。隠さなきゃいけないほど悪いことだって」と言われる。
痛恨の一言。
本だとわかっていても、ほんと酷い!!と感情移入してしまっていたので、先生言ってくれてありがとう!と思った。
翔太が由依の結婚式に出席し、由依が選挙に出馬する、この兄弟いろいろあったけど、仲が戻ってよかった。最初由依ちゃん怖いわーと思ったけど、やはり弟のこと心配してたんだな。
現実には、この本のように、明確な要因があるわけではなく引きこもっている人もいるだろうし、明確な原因があっても、それを取り除くことができずにいる人もいるだろう。
フィクションであっても、希望が持てる内容でよかった。