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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近不動産系のCMで
「動物は自然とうまくやっている。人間はどうだろう」みたいなコピーがあって
人類はとうとうここまできたのかと思ったものだけれど。
自然をこれほど改変する異端者は人類だけで、
普通動物は環境と折り合いをつけて、
ときに環境と戦いながら生きている。
ちょっと全体を通して抒情に過ぎるなあ、
というのは思ったけれど、
別に学術系のレーベルじゃないので当然と言えば当然だった。
死にざまの話は生きざまの話。
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タイトルに惹かれて購入しました。死にざまとあり、暗い本かと思いましたが、全くそんなことはありません。懸命に生きる生き物の姿を、ショートショートで、どこか誌のように、時にユーモラスに書かれています。印象的だったのはサケの話です。傷だらけになりながら、川を駆け上がり、命と引き換えに産卵をする。そういった生態は元々知っていましたが、こんなにも困難を乗り越えて命をつないでいると、改めてその神聖さを感じました。神聖さを感じることができたのは、こちらの著者が誌のように書かれているからだと思います。
生き物の生態を知るのが大好きなのですが、その観点からもとても面白かったです。こちらの著者の違う本もこれからたくさん読みたいと思います。
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生き物の生き様、死に様から人生を考え・・・は、しなかった。動物や昆虫などの生態について知れることがただただよかった。
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それぞれの生き物の一生、美しい季節や自然の情景が目に浮かんできます。
最後の方に、人によって生産されては殺されていく、ニワトリやハツカネズミの章もあります。
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動物にとってどう死ぬかはどう生きるかに等しいと感じた。次の世代を残すことが生きる意味なら、それを果たすために命をかけるのは本望だろう。
人間は次の世代を残すことだけを生きる意味にする必要がなくなった珍しい生き物かもしれない。じゃあ自分はどう生きたいのかと考えるとき、自分はどつ死んでいきたいかを考えることが最初の一歩かもしれないと思った。
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普段、生き物の死、いや自分の死ですら考えてはいないが、こうしてこの本を読んでみると様々な死に方があることを知りました。
そして生き物は子孫を残すためには自らが危険な目にあってもその行動には躊躇わないということを。
その中の一つとして、交尾に命懸けの雄だっています。なんでも雌は交尾相手の雄ですら獲物として狙っているのだとか。
人間(♂)の感覚だとそのような恐ろしい状況で子作りできる気がしないですね(怖)
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ほとんどの生き物は繁殖が済んだら、もしくは子育てが済んだら命が尽きるようにプログラミングされている。
人生50年時代は人間も子育てが終わったら死んでいたわけだから、他の生き物と変わらない。
しかし今は人生80年、そして100年時代。
極端かもしれないが、生き物の多くが種を残すために生きているのに対し、人間だけはしあわせになるために生きている。しあわせになるために生きる生きものは、生物界の生存競争に勝てるのだろうか。
せっかく人間に生まれたのだから、しあわせを追求し続けたい。
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動物、昆虫、海の生物の生死が書かれている。とても内容は面白いが、色々考えさせられ、暗い気分の時にはさらに気が重くなる。子どもに読ませたい。
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約10億年前、生命は元の個体から新しいものを生み出す仕組み「性」を生み出すと同時に「死」というシステムを作り出した。それ以降、自然界では生命がそれぞれ独自の進化を遂げることで多様な「生」と「死」の形を編み出してきた。本書では、そんなあらゆる生き物が懸命に命のバトンを渡す姿について巧みに描かれている。
「生き物の死にざま」というタイトルですが、暗い内容はほとんど無く、厳しい自然界において生き物たちが奮闘し、輝きを放つ姿が見事に描かれています。
子どもたちに読んで欲しい一冊です。
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子どものために購入しましたが、子どもが「面白い」と気に入った様子だったので私も読んでみました。命について考えさせられる、とても良い本でした。
子どもがこの本に興味を持ち続編を楽しみにしていることも嬉しく思います。
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面白い!なんともロマンチックで、儚くて、それでいて淡々と綴られる、命のバトンのお話の数々。
ハサミムシや蚊が一瞬でも愛おしく感じられます。
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小さいときにファーブル昆虫記を読んだこともあったなぁと思いだした。なんとなくきれいな文章。
生命をつなぐために懸命な生きものたちの姿を見て、自分も人間として恥じない生きざまでありたいと思った。
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とても読みやすい。科学読み物というよりはちょっと文学的要素もあったりする。
自然界はとても厳しい。老衰や病気で死ねるのは幸運で、食われて死ぬ以外の死に方がない生き物も多い。人間界はまだ生ぬるい。
最後の方は人間と関わっている生き物の死にざまが紹介されているが、他の生き物たちがこれだけ生きるため殖えるために相当エグいことやってるのが自然界なら、人間だってそりゃ生きるため殖えるために持ち前の脳みそ使ってエグいことやるのが自然の摂理だろ、と思ってしまった。「人間は畜生と違って慈悲深い特別な生き物だ」と思いたい人には耐え難い記述も結構あるかもね…。
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結構面白かった…。
今更なになに、知ってるよーテレビで良くやってるよね?みたいなのもあるし、そうだったんだ、と思うものもあるのだけど、通して全て、切なくなる。人間ってなんだ…とかいい歳して感じたりする。
少し、ストーリー性を脚色してる感じはあるのだけれども、だけど生態は事実として伝えられているし図鑑を読んだのではないから、これもその生物の、一つの個体の命、として受け止めるのもありかな、と思う。
余談だが、わたしは若鶏が好きである。
この本の「ニワトリ」の項目を読んで、食べにくくなる…なんてことはもちろんないのだが、いただきますを今までよりも感謝して、ありがたくいただくことにしようと誓った。
ありがとう。半身揚げ大好きです。
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思いのほか読み応えがあった。危険が至るところにある自然界で、命をつなぐためにあるものは大量にこどもを産み、あるものは命がけで川を昇り、そして死んでいく…