電子書籍
2冊目
2023/10/29 18:11
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山さんの本を読むのは「お探し物は図書室まで」に続いて2冊目です。
こちらも、1冊目と同じ構成になっていますね。
それがののエピソードにほっこりと温かくなって、月のトリビアにへぇーって感心して、そして、ラストは、まさかの号泣でした。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
さらっと読めました。ポッドキャストで流れる番組「ツキない話」が、それぞれのお話をつなぐものとなっています。人と人とが出合い、何らかの関係を持っていく不思議な感じがよかったです。
紙の本
月にまつわる話が広がっていく
2023/03/09 08:35
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポッドキャストで流れる番組「ツキない話」が、個々の短編に重要な道具立てとなり、人と人とのつながりを描く短編集。人と人とが出合い、何らかの関係を持っていくと、知らず知らずのうちに、太陽のように輝く人と、それに月のように寄り添うように見える人との関係が生まれることがある。ブダイに立つ人と、舞台を支える裏方のような関係だろうか。そんな人たちを丁寧に描き、「ツキない話」の番組のメッセージが、一つの軸のように、物語たちをつないでいく。「ツキない話」の語り部が、あの人とは、予想もしなかった。
紙の本
いい距離感の話
2023/03/01 21:49
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
月にまつわる言葉が散りばめられています。ちょっとした豆知識もあり興味深い。
疲れた大人たち、うまく甘えられない子供たちなど悩みを抱えている人たちが少しずつ繋がっている短編集。
一方の麺しか見せない月も、実はさまざまな顔を持っているように、人も見方や付き合い方を変えれば新しい関係を築いていけることが暖かなお話で語られています。
電子書籍
2023年本屋大賞ノミネート
2023/02/21 00:01
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
月に纏わる配信との出会いを機に、月のように当たり前すぎて見過ごしてきた「人との繋がり」を照らし出した、和やかな連作短編集。
素朴で分かりやすい月の豆知識が地球と月の果てしない距離を埋めてくれるように、ほんの少し視野を広げる事で見えてくる支え合いが廻る温かい世界を描いた作品。
各話少しずつ話が繋がっている構成と、押し付けがましさはないのに強さを感じる所は『お探し物は図書室まで』に通じるものがあり、著者の紡ぐ深い人情にいつもハッとさせられる。
芸人ポンさんの「可愛くて食べられない」のヘンだなが面白くてつい吹いたら、作品とシンクロして不思議な感覚を味わい、こういうのも繋がりなのかな、と嬉しくなった。
紙の本
月の立つ林で
2022/11/17 20:54
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投稿者:いっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良かったです。
月を見るのは好きでしたが、さらに好きになり知識も得ることが出来ました。
また人はどこかで繋がってるのだろうと思いました。
やはり青山美智子さんの本は良いなあと思いました。
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本作も青山美智子さんワールド全開で、包まれるような優しさで満たされました。
本作はポッドキャストとそれを聞いた人々の物語で、構成としては連作短編集。本作も充分良作であったと思いますが個人的にはエスキースの方が好みだったように思います。どちらも結末の迎え方は素晴らしかったのですが、結び方に少し差異があるので、そこはまぁ好みは分かれるかなぁとは思います。
再就職や、夢と現実の葛藤、結婚、親からの自立と題材はどれも現代人が抱えてそうな項目の目白押しで、どの短編でも、主人公に優しい手が差し伸べられており、少しずつ勇気を分けて貰える感覚は素晴らしかったです。
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図書室本。この人とこの人はこんな関係。であの人はそこでつながるのか! の繰り返し。いい人がいっぱいの安定の本でした。
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やりたかった仕事の理想と現実の自分に悩んで疲弊したり、夢への焦燥から嫉妬したり、自己否定したり、娘の結婚に対する男親の不器用さと愛情の表現だったり、
親からの愛情への渇望ゆえの逃避だったり、
仕事と夫と義理母との距離間に悩んでたり。
いくつになっても傷きながら生きる。
人にとって何が大切なのだろうか。
多かれ少なかれ、誰もが経験したきたであろう挫折や焦燥や嫉妬を、傷つかないように優しく丁寧に描かれている。
夢を持って臨んだ仕事に、打ち砕かれるのは本当に辛い。そういう時人に優しくできなかったりする。
引力のように引き寄せられた周りの人の光や暖かさにありがたさを感じる。照らされないと見えない月。
居場所を作ってくれていた人を感謝し、大事にしなければならないと思う。
すぐ与えられている愛情を当たり前として、そういう事をすぐ忘れてしまう。
今回は直接関わらない人でも、間接的善意に人には助けられているんだよということも、大事な焦点。
青山さんならではのこの構成力と、感情移入できる人物描写。
私を裏切らず、寄り添っているかのように暖かな気持ちにさせてくれる。本に対しているその時だけは素直にさせてくれる。
青山さんはきっと友人が多いでしょうね。
お気に入りフレーズは12個も登録しました。
夢は今はないけれど、著者からの応援メッセージである下記を胸に刻みたい。
引用
「最後の一文の目を凝らさなければ見失ってしまいそうな、細い細い月を眺めながら私はほほえむ。 あの針金のような光は、これから確かに、ゆっくりと膨らんでいくのだ。」
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ページをめくる手が止まらない!
優しさが渋滞の連作短編集。
「赤と青のエスキース」同様、一話一話の点が最後に繋がり線になる!
「あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ」肝に銘じます!
うー、早く次回作が読みたい。
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月がテーマのポッドキャスト『ツキない話』を中心としたオムニバス短編集。
お気に入りは「お天道様」「ウミガメ」。
お天道様は、大事な一人娘の授かり婚で、途方に暮れる父。そして、優しいけれど口数の少ない婿との会話。
娘が本当は父の事をどう思っていたか。
どれも愛おしくて涙が出ました。
ウミガメは、父が出ていってしまい母子家庭の那智と、母が出ていって父子家庭の迅。ひょんな事から迅の家でアルバイトをする事になった那智と迅の距離が徐々に近づいていく過程が切なくもあり温かい気持ちになれました。
今回のタイトルや装丁が全て一本に繋がり、タケトリ・オキナの正体とラストのポッドキャストの内容にまた涙が出ました。
私的に「木曜日にはココアを」に次いでお気に入りの一冊となりました。
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8冊目の青山美智子さんは、待ってました!先月出たばかりの新刊です。
長年勤めた病院を辞めたばかりの元看護師
売れないながらも夢を諦めきれない芸人
娘の結婚・出産を素直に祝えない整備士
母子家庭で早く自立したいと願う女子高校生
仕事と家庭の両立に悩むアクセサリー作家
タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』を聴いている悩める5人を描く連作短編集です。
いやぁ〜さすが青山さんの連作短編集!すごく良かったです!いろんなことに悩みながらも、結局答えは自分の中にすでにあるんですよね。そこに気づくまでをとても丁寧に描いています。気がつくきっかけもいつも素敵なんです。お話ごとの繋がりも、本当に大好き。
最後の仕掛けも、おっと…そっちでしたか、と気持ちよく騙されました。登場人物のみなさんに、例えば本田さんには「あなたのこと、ちゃんとみてくれている人がいるよ」とか、朔ケ崎さんには「あなたの落ち着いた対応のおかげで安心した人がいるよ」とか、minaさんには「朔ケ崎さんってあなたの指輪を購入してくれた人だよ」とか、教えてあげたくなりました。
装丁もめちゃめちゃ素敵だし、月についての豆知識も良かったです!
***
「ただ…僕は、月って、願いよりも祈りがふさわしいと思うんです。願いは自分でなんとかしようって強く思って行動できるようなことで、だけど祈りは、なすすべのないことにただ静かに想いを込めることなんじゃないかな」(105頁)
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ツキない話(月にまつわるポッドキャスト)で繋がるお話。誰かと必ず繋がっていて、ひとの気持ちに気づくのは難しく、まわりを見れたら案外簡単だったりもする…。青山さんの物語は元気と励ましをくれる。懸命に生きるって本当にすごくて素敵で感動する。
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青い装丁が素敵な本。
それぞれの人物が、話の中で繋がっている。
私はこの手のタイプが大好き。
誰でも心にモヤモヤしたものを抱えていると思うけど、一度立ち止まり、良く考えてみようと思わせてくれた。
ただ誰かの力になりたいって気持ち、とても素敵だと思う。
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短編集。それぞれの話が緩く繋がっていて、ちょっと驚く種明かしもあり面白かった。月の話が色々出てくるがそれがとても興味深い。新月=月の始まり=月が立つ=ついたち というのはとても素敵な話だと思った。「お天道様」の話にとても共感。不器用で口下手な父親と娘婿。いい関係性だと思う。ポッドキャストというものを初めて知ったので、ちょっと聞いてみたい。