紙の本
女性作家による働く女性のアンソロジー7編
2023/11/30 10:04
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
田辺聖子さんの「美男美女というのは損なものだ。自分の美しさは見えないで、自分が見るのは見苦しい者ばかりである」というところ、と津村紀久子のおかきの袋の仕事が印象的です。
紙の本
オムニバス
2023/03/28 01:12
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書評家の三宅香帆さんによる編集の
働く女性の短編集。
有川さんの「ファイターパイロットの君」
桐野さんの「神様男」は既読。
作品によっては
時代小説とも思えるくらいの隔世の感があって、
作者紹介といっしょに初版発行年があれば
もっと読みやすかった気はした。
女性の労働小説が少ないことを嘆くような後語りだったけれど、
社会自体が脈々と続く遺伝子のリレーでは主役になれない男性の
負け惜しみの産物のようなものだから、
そうサゲるものでもない。
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性による、女性のためのお仕事アンソロジー。
田辺聖子さんの「美女山盛」は、ひと昔前の職場の感じかなぁ。
今だったら完全にセクハラでアウトだろうなぁ。
紙の本
いろいろ
2023/10/03 15:47
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
田辺さんのが良かった。
オトコのアホな部分がよーく書けてて。
今じゃ完全にセクハラだけどね。
一昔前は当たり前だったのかなあ。
有川さんは、もう飽きちゃったな。
恋愛関係が入ると、だいたい同じだから。
紙の本
働く女性
2023/05/30 10:43
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
7篇のアンソロジー「こたつのUFO」「茶色の小壜」「ファイターパイロットの君」は再読、どれも好きなお話です。
他はちょっと時代を感じるけど、働く女性のお話としてはなんか納得。
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働く女たち
2023/05/03 01:21
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台となってる時代にバラツキがあって、それぞれの時代で女性たちの社会的立場や仕事への向き合い方とか感じられます。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
働く女性のアンソロジーで、様々な人や時代が背景になっているから、それぞれ雰囲気も変わっていて、おもしろい。
紙の本
ロスジェネ世代としては
2023/04/15 07:26
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
証券会社から作家に転身した山本文緒さんの短編に共感できます。職種も年齢もバラバラながらも、働く女性たちに向けたエールは一貫していますね。
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短編7作品
心に残った話がなかったなぁ…
有川さんの作品は、好きだったな
奥さんが自衛隊のパイロット
夫が、奥さんの仕事を応援している姿が素敵
内容が、ほぼ思い出せない…
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働く女性に焦点をあてた短編集。
「ファイターパイロットの君」が1番好きでした。初デートの様子はキュンキュンして、娘の茜ちゃんもきっといい子に育つんだろうな。男性女性関係なく、家族の一員として仕事と家庭を両立する形がいいのかなと思ったり。
女性の社会進出、なんて言われたりするけれど、それが当たり前の世の中に早くなってほしいなあ。
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仕事への向き合い方から、家庭、恋愛のことまで、女性の労働を様々な角度から切り取った短編集。
田辺聖子さんの『美女山盛』、
うわー!やっぱり梢ちゃんもそっち側なのね、、!!!となんだか嬉しい気持ちになって、声に出して笑ってしまった。
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ただ普通に心地よく働きたいだけ。自分らしい働き方を探すアンソロジー。
ストレスから職場を転々とする会社員、小壜をロッカーに隠し持つミステリアスな同僚、上京した売れない地下アイドル、30歳の誕生日を迎えた小説家、育ち盛りの子供を抱える自衛官のパイロットなど……思い通りに仕事をすることが叶わないなかで働く様々な女性たちを描いた短編7作品を収録。
周りと比べたり、羨んだり、もう辞めてやると思ったり。それでもなぜ、私たちは働くのか。「働く」の今を知るためのアンソロジー。
7編からなるお仕事短編集。好きだったのは、「美女山盛」だった。とある問屋で働くマメちゃん。同じ職場で働く美人の梢を会社の男性陣はみんな狙っている。そして、お得意様も梢のことを気にしている。マメちゃんが重いものを持っていても「あ、これもよろしく〜」ってなるのに、梢だと「美人がそんな重いもん持っちゃダメ」ってこぞって手伝う。しかも、この梢は雑用しかやってない。マメちゃんは経理で頑張ってる。だけど、この梢はマメちゃんに対していい子だし、マメちゃんもこの男性陣に対して「おもしれぇ」ってなってるの強すぎ。2人が本当に好きだった。
「茶色の小瓶」は、なんか薄暗いかんじで怖かった。なんなのあの人…ってなった。怖すぎた。看護師にならなくて良かったのではないかなと。そして、小瓶の謎。もう怖すぎた。
「おかきの袋の仕事」は、おかきが食べたくなってしまった。亀田の柿ピーの袋裏にも豆知識的なものが載っていたことを思い出した。そして、そういう仕事って大変なんだなと。そして、主人公の子は相談員の正門さんが言ってたように、仕事と愛憎関係になってしまうかんじ。真面目なのかな。
いろんなお仕事が読めて楽しかった。「僕たちの月曜日」とはまた少し違ったかんじで良かったなぁ。
2023.7.30 読了
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大学院の知人の名前を見てびっくり。仕事をする女性というテーマに選出された昭和から平成までの短編小説、それぞれの内容も順番も良かった。
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7人の作家さんによる仕事をテーマにした短編小説集。
男性版「僕たちの月曜日」の女性版。
昭和から平成にかけて刊行された女性の労働を描いている。
有川ひろさん、恩田陸さん、桐野夏生さん、田辺聖子さん、津村記久子さん、山本文緒さん、綿矢りささん。
そして、解説が三宅香帆さん。
まず、この解説が何より良かった。
それぞれの話の核心をつく辛辣とも言える解説は、読んでいて何だかスッキリするし、
同時にそうだったのかと納得もできる。
三宅さんはこの小説集について、こう書いている。
「男性版は月曜日なのに、なぜ女性版は金曜日なのか。ー中略ー やはりいまだに女性の仕事は「金曜日」ーつまり仕事以外のことをする時間と、仕事をする時間を、天秤にかけながらやっていることだと思われているのではないか。
そこまで考え、そのうえでやはり私はこのアンソロジーを「私たちの金曜日」と名づけたい。なぜなら私は、月曜日ではなく、金曜日の労働だとみなされ続けている、女性たちの働く姿をきちんと記録しておきたかったからだ。」
それぞれの話は、「そういうことあるよね」と親近感を持ちながら読めるものや、背筋が凍りそうなもの、段々読んでいるこちらも苦しくなってくるもの、痛快で爽快なもの、多種多様で飽きない。
解説を読んだ上で再度読むと、また違った感じで良いと思う。
今まで読んだことのある仕事系小説とは、またちょっと違った感じで面白かった。
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本屋さんで見たポップが「金曜日、お疲れ様のあなたに」で手に取ったが、疲れているときに読むとさらに疲れる短編集で前半で挫折。
最初の数話で挫折して、後半は気になっていた恩田陸さん有川ひろさんの作品のみ読んだが、この作者はもうちょっと文章量があった方が深みが出そうだと思ったため物足りなかった。
多様性のある働き方がテーマなので自分の働き方に刺さるか刺さらないかだと思う。あと、心に余裕があるときに読むのが良さそう。
ただあえて再読はしないかなあ。