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諜報国家ロシア ソ連KGBからプーチンのFSB体制まで みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (3件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

オフラーナからFSBへ

2023/06/22 22:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

帝政時代のオフラーナは名前が出て来る程度。ボリシェヴィキの政権掌握で誕生したチェーカーが幾度も改名しながら最終的にKGBとなり、ソ連崩壊のロシア連邦でFSBに再編される過程が興味深い。プー様がKGB譲りの「組織」の人間には手厚いとある。ここは微妙なところでスターリンの汚れ役を演じたチェキスト達はさすがに今でも「名誉回復」の対象にはなり得ないらしい。
 共産主義思想から帝政時代に回帰したような正教会を戴く大ロシア主義(ただしツァーリ抜き)を奉じたプー様の「思想」が「ルーシの統合」を「目的」にする「特別軍事作戦」になったわけだ。プー様は「ウクライナはボリシェヴィキが作り出した」と言っているので、「ソ連の復活」ではないだろう。
 トロツキーは彼の著書の内容や第4インターナショナルを作り出した事で分かるように、メルカデルに殺されるまで自らの立場でのボリシェヴィクだったのに「ボリシェヴィキ批判に転じた」とはスターリンの「立場」での見方だ。しかしメルカデルは結果的に殺し屋になったとは知らなかった。
 「大司教」はカトリックの用語で正教会では「大主教」、「ユニエイト」は元はともかく、東方カトリック教会の蔑称になった言葉だ。
 KGBが「また宗教の信者をリクルートする際は、信仰心を逆なでしないように気をつけ、教義の矛盾をつくように指導した」という個所は戦前の思想検事みたいだ。ジェルジンスキーに代表される元神学生はともかく、共産主義の時代が長くなるにつれて宗教についてろくな知識のない担当者は増えただろうし、エホバの証人のような帝政時代にはサークル止まり?だったのに独ソ不可侵条約での「ソ連加盟」と「大祖国戦争」での第三帝国の強制収容所などを通じて、ソ連に入ってきた宗教もあるので、一から教えなければならなかっただろう。この本にはウクライナ民族主義者を監視していた当局者が逆に感化された例が紹介されているように、逆に「無神論者」だったのに監視対象の信仰を持ったり、反共主義者や「反ソ」的な何かの思想の信奉者になったりした例もあるだろう。産経の「20世紀特派員」1に異論派を監視していたKGB将校が「教育の為」に読んだ「収容所群島」などで自らが異論派になってしまった例が紹介されていた。
 ミトロヒン文庫というと自称「保守」が宣う怪しげな陰謀論の「世界に暗躍するコミンテルン」史観で出て来るので怪しげな「史料」と思い込んでいたが、まともなKGBの史料だった。
 しかし同じ版元が「ウクライナ戦争の嘘」なる創価学会とプー様万歳!な「知の巨人」とその相棒が垂れ流すプー様の「言い分」(独ソ不可侵条約によるポーランド領だったガリツィアの「ソ連加盟」はさすがに「都合が悪い」ので触れていない)を一緒に出すものだ。

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紙の本

ロシアはもともと陰謀国家

2023/06/21 10:53

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

どの国でも多かれ少なかれスパイや陰謀はあります。しかし、その最たるものはロシアですね。それは、帝政ロシアそしてソ連邦からの伝統と言っても良いでしょう。現在のロシアもそれが受け継がれていますが、その陰謀組織であるKGB出身のプーチンのもので、それが揺らいでいると言っても良いでしょう。

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紙の本

諜報とロシア国家の奥の深さを思い知りました。

2023/09/09 13:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

諜報ってどんなものなのかと興味があって当書を購読しました。
 諜報、そしてロシア国家の奥の深さを思い知るような内容でした。
 ロシアの有名な政治家の名前が多数登場し、盛りだくさんの内容です。ロシアに詳しくなれます。

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紙の本

幼少からの愛国軍事教育を行う国家と諜報国家はセットなのか

2023/08/02 20:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、ロシアやプーチンに心酔していたというロシア研究者であり、それを巧みに操ろうとするロシアのKGBからFSB体制の諜報、防諜の実態に迫ったものである。ソ連時代から悪名高き国家保安委員会(KGB)は、ソ連崩壊でも、ソ連社会に深く入り込んでいたことが有効だったのか、ロシア連邦保安庁(FSB)、ロシア対外諜報庁(SVR)、ロシア連邦警護庁(FSO)等として生き延び、プーチン大統領自身がKGB出身というのは有名である。国家、特に大国は資本主義、共産主義、社会主義等の分類に関係なく、情報機関を持ち、多くの噂が流れている。目次を見ると、
 まえがき
 第1章 歴史・組織・要員 ―KGBとはいったい何か
 第2章 体制転換 ―なぜKGBは生き残ったか
 第3章 戦術・手法 ―変わらない伝統
 第4章 メディアと政治技術 ―絶え間ない改善
 第5章 共産主義に代わるチェキストの世界観
 第6章 ロシア・ウクライナ戦争 ―チェキストの戦争
 終 章 全面侵攻後のロシア
 あとがき
 主要参考文献、関連人物一覧、関連年表    となっている。
 以上のように、ソ連が共産主義国家として誕生した時に、一党独裁体制を支えた組織としてKGBが評価される。1917年の10月革命後に、反革命・サボタージュ取締全ロシア非常委員会がチェーカーと呼ばれ、富裕層であるブルジョアジーと呼ばれる層との闘争でスタートした組織がKGBの前身という。その後の変遷は本書で確認されたい。組織の構成や役割分担、何をやってきたかを解説している。市場経済への移行時に対処してきた力や党の資産が行方不明になるなど、混乱期に触れる。日本が第二次世界大戦で敗戦した時の軍の物資隠匿と重ね合わせてしまう。ソ連崩壊で、多くの秘密資料が公開され、KGBからもずいぶん出てきたと言われるが、秘密のままの資料が多かったようだ。こうした激動の時代に、政治家・議員、中央官僚、地方官僚企業経営者に入り込み、スポーツ、文化という世界にも触手を伸ばしている。諜報・防諜活動と言っても、対外・対内的な宣伝活動も入っており、どこでもやっているのではという点も多い。著者はロシアの諜報活動が最も問題という感があるが、アメリカ、中国、イギリス、フランス等を始め、日本政府もこの手の活動はよくやっているので、各国の諜報・防諜活動を詳細に分析し、比較することがないと判断しにくい。メディアと政治という意味では、単純化・二項対立という手法は、故安倍総理を思い起こす。また、幼少からの愛国軍事教育を行うロシア政府の洗脳は、日本が戦前から近代教育の中での軍事教練等とどれほどの差があるのだろうか。ロシアのウクライナ侵攻を、ロシア国内で支持する声は大きく、支持率は高い。日常的な教育やPR活動が積み重ねられていることによるが、ロシアとウクライナの関係史でも根深いものがある。諜報国家という見方で判断することは無理があるものの、国家活動を知ることは意義があり、一読してほしい本である。

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2023/06/12 13:22

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2023/08/05 16:47

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2023/07/12 06:48

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2023/09/22 13:11

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2023/10/19 19:58

投稿元:ブクログ

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