紙の本
室町時代の陰陽師
2024/03/09 15:46
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
室町時代15世紀半ば、将軍足利義教(最近この将軍の治世の頃の物語をよく読む。)の時代。播磨の国を舞台に、芦屋道満の子孫である法師陰陽師の兄弟が、物の怪と人の世界の狭間で、人情を語る。「鬼は人のできぬことをする、人は鬼のできぬことをする。」といいう言葉通り、人が人として迷いながらも生きていくことを描いている。温かみのある物語でした。
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【美しく、時に切ない。播磨国で暮らす「陰陽師」の物語】律秀と呂秀は、薬草園をあずかりながら庶民と暮らす、心優しい法師陰陽師の兄弟。ある出来事をきっかけに、彼らは一匹の鬼と出会う。
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単行本で読んで気に入っていた作品が文庫化したので再読。やはりイイなあ。念願の続編刊行も!嬉しすぎる♪
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陰陽師の兄弟が怪異を倒すのではなく、解きほぐすタイプの連作。弟が使役する式神がグロテスクな化け物なのが、時代に逆らってる感じか。美形か、美形の人間体を持つのが今時でしょうが。もっとも、この化け物はいい味を出しているのだが。
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これはSFなのか時代小説なのか?主人公と式神の関係は、昔読んだ「うしおとトラ」を思い出させた。この作品も、今後、壮大な話になっていくのだろうか?
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陰陽師だけれど妖が見えない医者の兄と妖が見える坊主の弟。対称的だけれど二人が力を合わせることで、力を発揮できる。
陰陽師としては、圧倒的な力を持たず、怪異の背景と原因を解き明かすことで、禍を祓う。
力のある鬼はなぜ呂秀を新しい主に選んだのか?力の不均衡は、これからどうなるのか?蘆屋道満の子孫という出自も含めて、今後に期待。
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地元の物語、「播磨」の文字に興味を惹かれて手にとった、読み進めるとこれがしっくりくる、地元ならではの地名や歴史も反映されて親しみが溢れる、私が先週末に訪問した広峰神社、現地に着くと不思議な気分になり今後の展開に興味が湧く、著書の内容についても興味深い何処か心地よさを感じてしまう。時は室町時代、怪異や妖のものが登場、派手な退魔や戦闘などは一切なく、どちらかというとほのぼのとした進み方、童話で覚えている「泣いた赤鬼」や多くの昔話しに出てきそうな「神」の描き方、自然と人間との共存などこの世界観を楽しめた、登場人物や関係性にも注目、「安倍晴明や蘆屋道満」陰陽師を基にそれぞれ特異の能力を備えた二人の兄弟、「うしおととら」を思わせる人と怪とのつながり、ホラーというより美しいファンタジーという印象が強い、今後の展開に注目し追いかけていきたい。