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東京都同情塔 みんなのレビュー

170(2023下半期)芥川賞 受賞作品

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みんなのレビュー240件

みんなの評価3.6

評価内訳

235 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

仮想ではなく現実

2024/02/09 18:12

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

自信過剰な37歳の「建築家の女の人」である「牧名」が主人公。
ザハの国立競技場が存在し、AIがより発達し、カタカナ語が氾濫する近未来の東京を舞台にしたパラレルワールドの物語だが、未来小説・SF小説感はなく、むしろ現実のユートピアとディストピアを描いているような面白さがある。
生成AI、カタカナ語への置きかえ、多様性や平等主義の暴走への違和感がリズミカルに表現されている。書き出しの一文から良い。

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紙の本

感想がすんなり出てこないくらい、

2024/03/16 16:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る

自分の中に落とし込むことができず難しかった。だけれども、私の中にも検閲者がいることや赤の他人に傷つけられるくらいなら信頼されている誰かに傷つけられたいと思う気持ちとか、部分的には共感できることがあったから、九段さんてどんな人だろうと関心が湧いた。そしたら同い年やないの。距離がグッと縮まった。(勝手に)たくさん本を読む人なのだろうと思う。そうじゃないと、言葉ひとつ発する度にそこに含まれる意味を考えないと思う。そして、私たちが育った時代背景が影響を与えていると思う。

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紙の本

良いか悪いか

2024/02/01 01:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京に建設された、犯罪者を収容する施設。と言っても刑務所とは些か違うらしい。合わせてAIに因る文章や、片仮名文字に対する反抗なども盛り込まれている。これまでにない小説と評価は出来るが、村上春樹の文体に似ている気もする。これからの作品を読んでみないと……採点は難しい。

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紙の本

0.000001ミリの、ウルトラファインバブル搭載のシャワーヘッドから、言葉のシャワーを浴びせられた

2024/01/23 15:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る

読了後、新聞のインタビュー記事で
「言葉によって解決することをあきらめたくない」
と言う、作者の思いを知り、
この本の中に込められている、言葉のひとつひとつが
読者に対して、強く何かを訴えてきていると感じました。

建築家の牧名沙羅が、ドローイングに集中できずに、書き殴ったのは、建築案ではなく、言葉の数々だったこと
常に彼女が自らをコントロールしていると唱えているマントラ。
(コントロールできているかどうかは、ともかくとして)

また、機械と人間との対話や、人間は機械に答えを求めるようになってしまった現代。と言うのも、言葉を意識しての書き方だからなのかな。とも思えました。

芥川賞と名のつく元になった、芥川龍之介が
まさか、機械によって小説が書かれるようになるとは
思ってもいなかったでしょうが

それと同じく、刑務所を当たり前とし
毎日毎日、誰かの刑が確定し、刑務所に誰かが送られる今日
トーキョートドージョートーのような建物、システムが出来上がるのも、もしかしたら時間の問題かもしれません。

何故あなたは犯罪者ではないのか?

この問いをかけられた時
押川剛さんの
「「子供を殺してください」という親たち」と
宮口幸治さんの
「ケーキの切れない飛行少年たち」

の内容が思い出されました。
どちらも漫画でしか読んでいませんが
育った環境が良かったから、犯罪者にならなかっただけではないか。と言われれば、反論ができずにいました。

私に未来は見えないので、いつかこの塔のようなものができるかもしれませんし

復興支援にあてるべきだと言われていた、国立競技場の件も
大阪万博を取りやめたり、縮小して、能登地震の支援に
と言われれば、全て同じような道を辿っているのではないかとも思えてきます。

一文一文の力が強すぎて、読み終えた時には
脱力してしまいましたが

最初に作者のインタビューでの言葉を聞いた時に
本当に言葉の強さを知っているな。と感じました。
AIに手直ししてもらった部分もあるとのことですが
言葉の大切さと強さを知らなければ、書けない本だと感じました。

まさに0.000001ミリの、ウルトラファインバブル搭載のシャワーヘッドから、言葉のシャワーを浴びせられたようでした。


"「何が怖いんですか?塔内だろうが塔外だろうが、みんな同じ世界に生きる、同じ人間ですよ」"95頁

"ひとつ。言葉は、他者と自分を幸福にするためにのみ、使用しなければなりません。
ひとつ。他者も自分も幸福にしない言葉は、すべて忘れなければなりません。(中略)
幸福な場所を未来永劫守るために、不幸を招く言葉、ネガティブな言葉はすべて、お忘れください。"115〜116頁

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電子書籍

東京にはもう「強い」建築は実現できないのか?

2024/01/19 07:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kamosan - この投稿者のレビュー一覧を見る

世間はもう新国立のザハ案のことは忘れてしまっただろう。(当時と同じような論調で今度は万博の木造リングで藤本壮介さんが叩かれているようだが。)
2020年にオリンピックが強行され、ザハ案新国立が実現した東京を描いた作品。
作中の新国立はおそらくコンペ時パースのザハ案が最も美しかったプランで実現したようだ。
最初のパースには首都高を超えるブリッジがザハ案にはあるが、同情塔とそれで新国立競技場が接続しているような描写がある。
ザハと対になり調和している超高層建築(71階建なので350mくらい?)と書かれてなんとなく外観、プロポーションが想像できるのは
やはりザハの強い形態、プロポーションのイメージのおかげだろう。
作中では用途(タワマン刑務所ユートピア)のせいで炎上するが、外観は非常に美しいと評判のようだ。
現実の東京の再開発超高層ビルはほとんどが大人しいデザインなので、
東京にも、主人公サラ・マキナ設計のような目立つ超高層ビルが作れないだろうか。

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2024/01/24 20:55

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2024/03/09 23:37

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2024/02/04 08:32

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2023/12/21 00:28

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2024/03/03 12:14

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2024/01/10 11:57

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2024/01/09 10:37

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2024/03/13 05:41

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2024/02/28 21:36

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2024/03/03 00:28

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