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パミチさんのレビュー一覧

投稿者:パミチ

68 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本自民党失敗の本質

2022/02/24 16:36

論客8名による安倍・菅政権の9年間の総括

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

石破茂、村上誠一郎、小沢一郎、内田樹、御厨貴、前川喜平、古賀茂明、望月衣塑子の8氏にインタビューを行い、近年の自民党の変貌の原因を問うている。8氏ともに我々一般国民が感じるのと同様にその主たる原因をこの9年間の政権に求めている。「政治には知性、教養、品性が必要」と言われるがこの9年間の政権にはそのいずれもが欠けていたように感じられる。

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紙の本広重と歩こう東海道五十三次

2017/06/28 15:34

広重と歩こう東海道五十三次

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

浮世絵師歌川広重が描いた保永堂版の版画55枚をすべて収録し、その55枚すべてについて美術的な寸評や解説を掲載し、また各宿場の現代の様子を写真を交えて紹介しており、居ながらにして東海道五十三次の旅が味わえる。
加えて、「東海道よもやま話」として江戸時代の生活様式や風俗、当時の旅の様子や浮世絵の基本知識等も併せて載せており、楽しい読み物となっている。

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「物言う弁護士」が「分断」と「二極化」の悪弊を断つ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書では、第二次安倍政権発足後、現在の岸田政権に至るまでの間に日本の政治の「単純化」が進んできたプロセスについて考察を加えている。第二次安倍政権下においては「森友学園問題」、「加計学園問題」で「複雑な問題」が単純化され、又「桜を見る会問題」では上記とは異なり「国主催の行事の私物化」と前夜祭での「地元有権者へのばら撒き」そのものが単純な「不当・違法な行為」であったにも拘らず、それらの責任を官僚に押し付け、虚偽の答弁・説明を繰り返した。安倍政権下においては「安倍支持派」対「反安倍派」の二極化が進み「多数決」の論理で押し通し、その手法が慣例化された。著者は法律に基づき淡々と私情を交えず解説している。しかし本書を読むと安倍政治に対する不信感・不快感が再度沸き起こってくる。「誠実さ」や「倫理観」という政治家、否、人間としての大事な部分が欠落した人物に日本の政治を任すような事があってはならないと痛感する。

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紙の本人新世の「資本論」

2023/04/11 16:11

気候危機の時代に、より良い社会を作り出すための提言

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

産業革命以降、資本主義の発展とともに技術革新が進み人々の生活は楽に且つ便利になり、又医学の進歩とともに人間の寿命も延びた。しかしながら、地球温暖化が危惧されている現在、利潤追求を目指していく従来型の資本主義社会のままでいいのか?資本主義の弊害・矛盾を掘り起こし、社会の在り方を変革していく必要があるのではないか?著者はマルクスの理論を参考に脱成長社会を構築していくことを提言している。現実離れのした理想論のように感じられる箇所もあるが、我々は地球の資源を無秩序に使い続けることの恐ろしさを痛感しなければならない。考えさせられる提言である。マルクス経済学の知識がなくても充分理解できるように書かれている。

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いつでも、どこでも手軽に学べる古文書学習のハンドブック

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

潮新書の古文書入門シリーズの一冊。本書は古文書学習の初心者の為のドリル形式のくずし字問題集である。「くずし字を見て解読する→解答の漢字を見てくずし字を書いてみる。」これを何度も繰り返すことに主眼をおいた「くずし字・古文書」の入門書である。「単漢字」・「二字熟語」・「常用表現」の各単元があり、新書版であるため電車の中でも本書と鉛筆があれば気軽に学習ができる。又、新書の狭いスペースを考慮してか字も大きく見やすい工夫がされている。古文書学習にお勧めの一冊である。

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漢文が日本文化にいかに影響を与えたか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書では漢文が日本文化に与えた影響について詳しく論じている。著者は言う。「漢文は、東洋のエスペラントであった。漢文で筆談すれば、日本人も、朝鮮人も、ベトナム人も、意思疎通をすることができた。」「日本や中国の生徒は、学校の授業で、「詩経」の三千年前の漢詩や、「論語」の二千五百年前の孔子の言葉を読まされる。」こういったことは世界に類がない。「英語の最古の叙事詩「ベーオウルフ」は八世紀の作品であるが、一般の英米人はこれを音読することさえできない。」「漢字や漢文は時代や国境を越えた普遍語である。」と。卑弥呼の時代から聖徳太子の時代、漢文の黄金時代である平安時代(遣唐使の留学僧は中国人と漢文で筆談できた。)、中世から江戸時代(杉田玄白の解体新書は漢文で記載されている。)、明治時代(張学良に愛された乃木将軍の漢詩)に至るまで漢文がいかに日本文化に影響を与えたかについて論じている。又幕末、明治には西周や福沢諭吉、中江兆民が西洋の概念を新しく考案した日本漢語で表現した。(「中華人民共和国」という語彙の内、純粋な中国漢語は「中華」だけで「人民」も「共和国」も日本漢語『日本人が考案した漢語』である。)現代中国語の「高級語彙」の内、半分以上は日本人が考案した漢語(日本漢語)であるという。これも当時の日本人に漢文の素養があったおかげである。我々が日頃使っている漢字や漢語について考えさせられる本である。なお文章は平易で大変読みやすい。

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紙の本女帝の古代王権史

2022/02/24 16:44

日本の女帝のイメージを覆す良書

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

卑弥呼や飯豊王から考察を加え、推古、皇極=斉明、持統、元明、元正、孝謙=称徳等の女帝の就任の経緯から統治の内容に至るまで詳細に分析をしている。
女帝は単なる「中継ぎ」ではなく、皇位継承に際しては男性・女性の区別が存在しなかった事を中国の唐の律令と比較して分かりやすく説いている。
従来の女帝、天皇観を書き換える良書である。

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紙の本陰謀の日本中世史

2020/08/11 17:03

歴史学者が歴史の俗説、通説に鋭くメスを入れる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「論ずるに値しない珍説やトンデモ説は黙殺すべきだというのが日本史学会の共通認識であるが、全ての日本史研究者が無関心を決め込めば陰謀論やトンデモ説は生き続け、社会的影響力を持つかもしれない。誰かが猫の首に鈴をつけねばならない。」というのが著者の本書を著した理由である。
本書の素晴らしいところは、単に世間に流布されている陰謀論や珍説・トンデモ説を批判するだけでなく従来の俗説・通説にも鋭くメスを入れ、我々読者の固定観念を修正してくれる点にある。
例えば平家を壇ノ浦で破り、平宗盛を鎌倉に護送した源義経が鎌倉入りを頼朝から許されず、「腰越」で足止めにあったという「吾妻鑑」に出てくる有名な話(腰越状)は義経の悲劇性を強調する作り話であると一次史料を基に解説している。また足利尊氏が鎌倉幕府に反逆した理由として引き合いに出される「源義家の置文」も源氏の嫡流でない足利氏に伝わることはあり得ないとし、世間に流布されている尊氏の「野望説」に疑問を呈している。
それ以外にも「本能寺の変」の黒幕説や関ケ原合戦時の「小山評定」の真偽についても鋭い考察を加えている。後世の作り話や時の権力者の思惑によって我々が如何に歴史の真実を見誤っているかに気付かされる良書である。
大変面白く読ませてもらった。

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紙の本日本中世への招待

2020/04/25 10:50

中世の世界が垣間見える

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本書は著者が講師を勤めた朝日カルチャーセンターでのセミナーの内容や朝日新聞の土曜日版に連載されたコラムを62話にまとめたものである。本書は中世の政治史や、源頼朝、楠木正成、上杉謙信など我々になじみの深い武将たちの英雄譚でもなく、中世に生きた人々の日常生活や心性・価値観など「中世社会とはどのような社会だったのか?」をテーマに簡潔に解り易い文章で述べている。
例えば「中世の宴会」の項目では「武士・貴族・僧侶など室町時代の上流階級の面々は寄ると触ると酒宴を開いており、鴬飲み・十度飲みなど早飲み競争も行われ、このため酒席で嘔吐し前後不覚になることが珍しくなくなった。現代になじみ深い二日酔いという言葉が登場したのもこの時代である。」と言った記述や、戦国時代に日本を訪れたイエズス会宣教師ルイス・フロイスの著書から「ヨーロッパ人と異なり、日本人は酒を非常にしつこくすすめ合い、また酔っぱらうことを恥辱ではなく名誉と考える。」とした日本人の酒好きを示す文章を紹介するなど興味深い内容になっている。
最終章で「さらに中世を知りたい人のためのブックガイド」として、12名の歴史学者の著書を紹介しているのも読者にとっては有難い。
中世に生きた人々の日常生活を理解するのに非常に参考になる良書である。

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紙の本平成経済衰退の本質

2019/07/29 15:26

過去30年の間に日本が失ったものを取り戻すための提言

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本書の冒頭、「日本はもはや先進国ではない」という衝撃的な言葉で始まり、日本経済はこの30年間、停滞どころか衰退の道を辿っていると著者は言う。本書は「失われた30年」となった平成の世を振り返り、その「衰退の本質」に迫る。この衰退を放置すれば日本は「失われた30年」どころか「失われた50年、100年」になってしまうと危惧する。しかし著者は本書の最終章で「新しい産業と社会を創出するための経済政策や最小限必要なオルタナティブ」を提案しており、日本の未来のためにおおいに参考となる提言である。

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紙の本安倍三代

2019/04/30 22:52

日本の現代政治を分析する為の一級資料

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この本の冒頭で著者は「日本の政治は、もはや家業と化してしまったのか」という疑いについて、世襲議員の比率を示して現状を指摘している。
政治家である祖父、安倍寛、父、安倍晋太郎について、丹念な取材によって、関係者から発言を引き出し、政治家としての非凡な人物像を浮かび上がらせている。
しかしながら安倍晋三本人については、地元の支持者、元学友、成蹊大学の恩師、神戸製鋼所の元上司等といった関係者にいくら取材しても、返ってくるのは「凡庸で真面目で可もなく不可もなく、優しく人がよく要領もいいお坊ちゃん」の姿しかなかった。そういった安倍晋三の人物像を聞かされると、現在の安倍内閣の実態(内政・外交・国会運営等)に不思議と合点がいく。
いたって凡庸な世襲政治家を総理大臣に頂いた我々国民の将来は果たして吉なのか凶なのか? 祈るような気持ちにならざるを得ない。
唯一救われるのは安倍晋三本人が運のよい人間であることである。

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日本史の論点をコンパクトにまとめている良書

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時代を古代・中世・近世・近代・現代に区切って、各々の時代の論点をその時代の専門家五人が担当し執筆している。各時代とも論点を5項目から7項目に絞り要領よくまとめられている。また巻末に「日本史をつかむための百冊」として論点別に参考図書を紹介しているのが有難い。参考図書の紹介も新書から専門書までと幅広い。歴史好きにとって必読の書である。但し、第4章の近代、「大正デモクラシー」の項は引用が多く、専門的すぎるきらいがあるのが残念である。

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紙の本変体がなで読む日本の古典

2018/05/31 17:45

変体がな学習の決定版

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本の古典文学作品を鑑賞するためには変体がな(くずし字)をマスターする必要があります。本書は有名古典文学作品を教材に練習問題を繰り返し勉強すれば基本的な変体がなが読めるようになるように編集されています。。
変体がなをマスターしたい方にとっての最適書と言えます。

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戦国武将の生の声が聞こえる

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書状一通ずつの原文の写真を掲載し、その翻刻(活字化)、読み下し、それに
現代語訳を加えており、またその書状が書かれた背景を解りやすく具体的に解説しているので、古文書に馴染みのない人でも楽しく読める。
書状一つ一つに戦国武将の人柄がにじみ出ていて大変興味深い。

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前方後円墳の出現と日本国家の起源

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本書は2015年9月27日に開催されたシンポジウムを書籍化したものである。
総括講演や討論・座談会をまとめたものであるだけに話し言葉で書かれていて読みやすい。日本古代国家の成立過程や古代天皇制の成立時期、前方後円墳の出現と終末の意味するもの等、解りやすく述べられている。
また、考古学や歴史学からの視点だけでなく国語学や宗教民族学、中国哲学、植物遺伝学等の専門家も参加し幅広い分野で古代日本を論じている。
銅鏡が単なる威信財だけではなく、あの世とこの世を結ぶための呪具、葬具であり再生復活(銅鏡が円形なのは太陽を意味している)の象徴であるという論説も大変興味深い。「巻向発見と邪馬台国の全貌」、「騎馬文化と古代のイノベーション」以上二冊との三部作になっており併せて読まれる事をお勧めしたい。

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