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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2020/09/17
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社新書
  • サイズ:18cm/375p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-721135-1
新書

紙の本

人新世の「資本論」 (集英社新書)

著者 斎藤 幸平 (著)

気候変動、コロナ禍…。人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。唯一の解決策は、潤沢な脱成長経済である−。晩期マルクスの思想をヒントに、危機の解決策と豊か...

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人新世の「資本論」 (集英社新書)

税込 1,122 10pt

人新世の「資本論」

税込 1,012 9pt

人新世の「資本論」

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商品説明

気候変動、コロナ禍…。人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。唯一の解決策は、潤沢な脱成長経済である−。晩期マルクスの思想をヒントに、危機の解決策と豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。【「TRC MARC」の商品解説】

【「新書大賞2021」受賞作!】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!
【各界が絶賛!】
■佐藤優氏(作家)
斎藤は、ピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の資本論」である。
■ヤマザキマリ氏(漫画家・文筆家)
経済力が振るう無慈悲な暴力に泣き寝入りをせず、未来を逞しく生きる知恵と力を養いたいのであれば、本書は間違いなく力強い支えとなる。
■白井聡氏(政治学者)
理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。

【おもな内容】
はじめに――SDGsは「大衆のアヘン」である!
第1章:気候変動と帝国的生活様式
気候変動が文明を危機に/フロンティアの消滅―市場と環境の二重の限界にぶつかる資本主義
第2章:気候ケインズ主義の限界
二酸化炭素排出と経済成長は切り離せない
第3章:資本主義システムでの脱成長を撃つ
なぜ資本主義では脱成長は不可能なのか
第4章:「人新世」のマルクス
地球を〈コモン〉として管理する/〈コモン〉を再建するためのコミュニズム/新解釈! 進歩史観を捨てた晩年のマルクス
第5章:加速主義という現実逃避
生産力至上主義が生んだ幻想/資本の「包摂」によって無力になる私たち
第6章:欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
貧しさの原因は資本主義
第7章:脱成長コミュニズムが世界を救う
コロナ禍も「人新世」の産物/脱成長コミュニズムとは何か
第8章 気候正義という「梃子」
グローバル・サウスから世界へ
おわりに――歴史を終わらせないために
【本の内容】

著者紹介

斎藤 幸平

略歴
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。
Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economyによって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。編著に『未来への大分岐』など。

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みんなのレビュー462件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

現実的でない部分はあるにしろ、理想論としては今の社会に必要

2020/10/25 18:51

29人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

マルクスの思想から、人新世における気候危機、格差社会、資本主義経済への根本的対処を考えるのが本書の営みである。
個人的には以前から、資本主義の仕組みは既に限界で、脱成長経済が必要であると考えている。そこで出会った本書の考え方は、大いに示唆を与えてくれたものの、あまり現実的ではなく、理想論に過ぎない部分がまだ多いように思えた。

富の考え方として、「私富」や「国富」に現れてこない「公富」=コモンズがあり、コモンズを軸にしたコミュニズムによって、希少性により価値を生み出す資本主義に対抗するというのは面白い。
コロナ禍での各国における危機に際しても、コモンズが豊かな方がレジリエンスは高まるだろう。

ただ、個人的に感じたのは、崇高な理念から始まったワーカーズ・コープ等の活動も、そのままでは資本主義に飲み込まれていってしまうのではないかという危惧である。
本書で出てくる、本当に必要な仕事であるエッセンシャル・ワークの例として、ケア労働が挙げられている。確かに、ケアワークは社会に必要な仕事であるし、その仕事自体に価値がある。だが、ケア労働に付帯する作業の一切合切がすべて不要なものとして切り捨てることができるのか、疑問が生じる。
確かに、経営者や管理職などで、不要な労働に付加価値を付けている例は枚挙にいとまがないだろう。しかし、人が集まり、組織ができてくると、組織として必要な管理業務が発生する。
組織を形成せずに、すべてのエッセンシャル・ワークを個々人が行うことを想定しているのだろうか。だとすれば、それは現実不可能な理想論になってくる。

本書に「石油メジャー、大銀行、そしてGAFAのようなデジタル・インフラの社会所有こそが必要」とある。確かに、デジタル・インフラもコモンズとして皆が使いたいときに平等に使うことができれば、それは理想的な社会だろう。
だが、そのデジタル・インフラの運用は誰が行うのだろうか。それもエッセンシャル・ワークとして社会に必要な仕事になるだろうが、それこそ一人の個人でできるような作業ではない。幾人もの人間たちがチームを組んで事に当たる必要がある。そうなれば、本書で切り捨てられているコンサルティングのような仕事も必要になってくる。

本書の最後の方にあるように、3.5%の人々が非暴力的な方法で、本気で立ち上がると、社会が変わるというのには、勇気付けられる。
しかし、具体的な行動を実践できる人が果たしてどれだけいるだろうか。

私のような、総論賛成、各論反対の個人たちをどう動かすか。
無限の経済成長という虚妄との決別、持続可能で公正な社会に向けた跳躍というのは、理想論としては素晴らしいが、どうやって実現していくか。どうやって人間たちに一歩を踏み出させるか。
ただ、理想がないと人間は動かないのも真理である。
現実的なところは今後の議論が必要にしろ、理想論としては非常によく、今の社会に必要な一冊。

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紙の本

コミュニズムへの転換

2021/03/07 07:52

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:NAGI - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界の富裕層トップ10%が二酸化炭素の半分を排出している。他方で、下から50%の人々は10%しか排出していないのに、気候変動の影響を彼らが受ける→富裕層は率先して排出量を減らすべき。日本は、ほとんどが20%に入っている。
グリーンウォッシュ
グリーンニューディールが目指すべきは、経済のスケールダウン。
マルクスは、150年前に、すでに、資本主義と持続可能性が両立しないことを主張していた。すでに、エコロジカルな視点で、コミュニズムの必要性を説いていた。
研究(学問)は、社会の発展(課題の解決策を生み出す)のためには必要なものだと思う。

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電子書籍

脱成長コミュニズム

2020/12/06 08:10

10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:モンタワ - この投稿者のレビュー一覧を見る

マルクスを読んだことのない私が『はじめにーーSDGsは「大衆のアヘン」である!』でハートをつかまれ、一気に読んだ。暗澹たる未来に希望の光が差す一冊!

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紙の本

人類への希望の光

2021/01/30 10:29

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

資本主義が継続する限り、地球は破滅に向かう。現代人は資本主義を止めることができない。ゆえに地球は破滅する。これは否定できない論法だと思う。
著者の主張は「脱成長コミュニズム」である。資本主義の超克。現代人が資本主義を止められない限り、資本主義の超克など夢物語であり著者の主張は非現実的と言われるかもしれないが、その認識は誤りだ。地球が破綻すれば当然、資本主義も破綻し終焉するのである。もしそこに生き残っている人類が存在するとすれば、彼らには希望がある。脱成長コミュニズムという思想を基礎とした社会の形成が可能だからである。著者はそのように、人類の生きる指針を示してくれたと思う。資本主義が破綻した焼け野原で、途方に暮れる必要はない。この本は、生き残る人類へ向けた希望の光である。

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紙の本

気候危機が悪化する今、なぜ脱成長しか選択肢になりえないのか?

2021/09/08 15:20

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

脱成長が政治的選択肢になりえないというジレンマを突破し、資本主義の改良ではなく、コミュニズムを追求すべきだ、という直球の主張。温暖化対策をしていると思い込むことで、真に必要とされているもっと大胆なアクションを起こさなくなってしまう。SDGsはアリバイ作りのようなものであり、目下の危機から目を背けさせる効果しかない。地球に今、起きている異常を止めるために、私たちは何をしなくてはならないのか。本書で解決策として提唱するのは「脱成長コミュニズム」。それは一体どういう概念なのか?気候変動問題の現状、グローバル資本主義の限界とは?一緒に考え、行動するための礎として、この本の輪をさらに広げていきたい

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紙の本

難しかったけど、現代を生きるのに必読。

2023/03/04 14:37

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る

マルクスの膨大なメモなども含めて整理し、著書という形には残っていないものの、最晩年にどういう考えに行きついたのかを丁寧に説明される。
そして、その考えを現代の環境問題解決に活かす拠り所として、議論する。

確かに、特にこの15年ほどの社会変化は速すぎるし、格差も広がるばかりで、各国とも内向き志向になりがちなのも気になっていた。
それらがなぜなのかこの本を読んで理解できた。

全部繋がっているのだな。
うっすらとは感じていたものの、これほどまでに大きなうねりのようになってしまうと、何とか自分たちだけは、という思考になりがちだが、地球全体を考えた時に、それではいけないのだと痛感する。

コモンを自分たちの目の届く範囲で共有・管理し、自分たちの責任で生きられる社会をつくっていくことが大事なのだと読んだ。

前提の話から始まって、なぜ現代の資本主義では将来地球環境が崩壊の危機にあるのかを丁寧に説き、マルクスの晩年の考えを活かせば解決の可能性はあるとつなげる。
それを説明するために、これまで知られているマルクスの思想からの発展形を紹介しする。
この説明にすごく注力したのが伝わってくる熱の入りよう。
そして、脱成長コミュニズムという策を提示する。
すでにこの道を進んでいる例も紹介し、決して無理な話ではないことを示す。

論旨は明確で、一貫した説明には感動した。
難しい内容だけれども、独特の用語は噛み砕いた説明もあり、一般読者向けに工夫されていた。
新書にしては分厚く、内容も濃い。
この本をまとめるにあたって、膨大な資料にあたり、最新の内容になるようチェックもされていたことが註からもうかがえ、すごい人だなと思う。

じっくり時間をかけて味わう本だと思う。

あと、この本に書かれていることを実現するには、教育が欠かせないと思った。
人の倫理観についても考えさせられた。
高校生くらいの必読書にしたらいいと思う。

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電子書籍

若き知性が紡ぎだした英知の結晶が、行動が、連帯が、人類の未来を照らす。 今まで以上に、自分ができることを本気で取り組む静かなる情熱が沸き上がる一書。

2022/07/27 09:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

100年に1度の異常気象が、毎年のように起こっている。
明らかに地球がおかしい。悲鳴を上げている。

自分が、そしてまわりの大切な人々が倒れてしまう前に何かできることはないか。
そう思って、本書を手に取った。

「SDGsは、大衆のアヘンである」

過激なフレーズから、本書は始まる。

そもそも「資本論」「マルクス」という段階で、いかがなものかと思っていた。

だが、読み進めるうちに、豊富な資料と、緻密な理論構成、そして明快な論調に、霧が晴れるように視界が広がっていく。

「MEGA」とよばれる、著者も含めた世界各国の研究者が参加する新たなマルクスの全集編纂プロジェクトから、新たな視点が紡がれていく。

これまで光の当たらなかった晩期マルクスの思想的大転換の中にこそ、地球の危機を照らす英知があふれていると著者は語る。

先進国の豊かな生活は、見えない誰かの、「グローバルサウス」(グローバル化によって被害を受ける領域並びにその住民)の犠牲の上に成り立つ。

「資本主義が崩壊するよりも前に、地球が人類の住めない場所になってしまう」

その元凶である資本主義そのものと対峙しなければならない。

しかも、それは民衆による平和的な方法でなければならない。

その取り組みは、着実に世界の各地で広がり、つながり始めている。

「コモン」(社会的に人々に共有されるべき富、公共財)の民主的・水平的な共同管理。

平等で持続可能な「脱成長コミュニズム」。

「開放的技術」に基づいた共同体。

「気候正義」という「梃子」(てこ)。

「マルクスで脱成長なんて正気か--そういう批判の矢が四方八方から飛んでくることを覚悟のうえで、本書の執筆は始まった。(中略)それでも、この本を書かずにはいられなかった。最新のマルクスの研究成果を踏まえて、気候正義と資本主義の関係を分析していくなかで、晩年のマルクスの到達点が脱成長コミュニズムであり、それこそが『人新世』の危機を乗り越えるための最善の道だと確信したからだ」(「おわりに--歴史を終わらせないために」より)

若き知性が紡ぎだした英知の結晶が、行動が、連帯が、人類の未来を照らす。

今まで以上に、自分ができることを本気で取り組む静かなる情熱が沸き上がる一書。

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紙の本

気候危機の時代に、より良い社会を作り出すための提言

2023/04/11 16:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パミチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

産業革命以降、資本主義の発展とともに技術革新が進み人々の生活は楽に且つ便利になり、又医学の進歩とともに人間の寿命も延びた。しかしながら、地球温暖化が危惧されている現在、利潤追求を目指していく従来型の資本主義社会のままでいいのか?資本主義の弊害・矛盾を掘り起こし、社会の在り方を変革していく必要があるのではないか?著者はマルクスの理論を参考に脱成長社会を構築していくことを提言している。現実離れのした理想論のように感じられる箇所もあるが、我々は地球の資源を無秩序に使い続けることの恐ろしさを痛感しなければならない。考えさせられる提言である。マルクス経済学の知識がなくても充分理解できるように書かれている。

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紙の本

新しく古い資本論

2022/01/25 18:41

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る

学生時代、マルクスの資本論を購入したが難しくて読めなかった。68歳になって、斎藤氏の理解しやすい本で読めた。行き過ぎた成長主義、分業など言われる通りである。日本でも貧しく子供が十分に食べれない。人民は共通財産を増やし、行き過ぎた資本家を追放すべきである。
卑近な例で、ポツンと一軒家の人は、成長主義でないし、自前主義、ほとんど仕事を分業しない。又故郷という共通財産を守る。これが、斎藤氏野いう人新世の資本主義であろう。

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紙の本

これからの世界

2021/12/31 12:26

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る

経済成長重視の思考の陰で、一部の人々に富が集中し、他の人々はじり貧になる。
加えて、急激なエネルギー消費の影響で気候が変わってしまう。
これからの世界をどう読み解き、どう動いていけばよいのかを教えてくれる本です。

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電子書籍

考えさせられる内容

2021/11/22 10:20

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シュウハオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

あまり経済の本は読みませんが、テレビで環境問題と資本論を解説していた斎藤さんが気になり本書を読みました。
硬すぎず読みやすい文章で分かりやすかったです。
自分達の生活を支える資本主義が、どのように環境問題を引き起こして来たのかが良く分かりました。
まずは自分に出来るエコな取組みをやろうと思いました。

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紙の本

読み進めるうちに、豊富な資料と、緻密な理論構成、そして明快な論調に、霧が晴れるように視界が広がっていく。

2022/07/26 09:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

100年に1度の異常気象が、毎年のように起こっている。
明らかに地球がおかしい。悲鳴を上げている。

自分が、そしてまわりの大切な人々が倒れてしまう前に何かできることはないか。
そう思って、本書を手に取った。

「SDGsは、大衆のアヘンである」

過激なフレーズから、本書は始まる。

そもそも「資本論」「マルクス」という段階で、いかがなものかと思っていた。

だが、読み進めるうちに、豊富な資料と、緻密な理論構成、そして明快な論調に、霧が晴れるように視界が広がっていく。

「MEGA」とよばれる、著者も含めた世界各国の研究者が参加する新たなマルクスの全集編纂プロジェクトから、新たな視点が紡がれていく。

これまで光の当たらなかった晩期マルクスの思想的大転換の中にこそ、地球の危機を照らす英知があふれていると著者は語る。

先進国の豊かな生活は、見えない誰かの、「グローバルサウス」(グローバル化によって被害を受ける領域並びにその住民)の犠牲の上に成り立つ。

「資本主義が崩壊するよりも前に、地球が人類の住めない場所になってしまう」

その元凶である資本主義そのものと対峙しなければならない。

しかも、それは民衆による平和的な方法でなければならない。

その取り組みは、着実に世界の各地で広がり、つながり始めている。

「コモン」(社会的に人々に共有されるべき富、公共財)の民主的・水平的な共同管理。

平等で持続可能な「脱成長コミュニズム」。

「開放的技術」に基づいた共同体。

「気候正義」という「梃子」(てこ)。

「マルクスで脱成長なんて正気か--そういう批判の矢が四方八方から飛んでくることを覚悟のうえで、本書の執筆は始まった。(中略)それでも、この本を書かずにはいられなかった。最新のマルクスの研究成果を踏まえて、気候正義と資本主義の関係を分析していくなかで、晩年のマルクスの到達点が脱成長コミュニズムであり、それこそが『人新世』の危機を乗り越えるための最善の道だと確信したからだ」(「おわりに--歴史を終わらせないために」より)

若き知性が紡ぎだした英知の結晶が、行動が、連帯が、人類の未来を照らす。

今まで以上に、自分ができることを本気で取り組む静かなる情熱が沸き上がる一書。

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紙の本

なかなか面白い

2021/11/18 17:06

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:conさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学生協でも売れ行きのいいこちらの書籍、なかなか面白く、読みごたえがありました。すごく腑に落ち、人に話したくなる内容です。

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電子書籍

一事が万事偏った書き振り

2021/11/16 22:20

3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

トウモロコシのエタノールは一単位のエネルギーを使って、一単位のエネルギーしか得られないなら、まったく意味がない。脱炭素社会に移行していく場合、エネルギー収支比の高い化石燃料は手放し、再生可能 エネルギーに切り替えていくしかない。そうなれば、エネルギー収支比の低下によって、 経済成長は困難になる。 人間が長時間、働く必要性が出てくる。 当然、労働時間の短縮にもブレーキがかかり、生産の減速にもつな がる。二酸化炭素排出量を削減するための生産の減速を、私たちは受け入れるしかない。 (本書より抜粋)

こんな社会に住みたいか? 俺は嫌だね。

古代の奴隷には、生存保障があった。 替えの奴隷を見つけるのも大変だったため、大事にされた。それに対して、資本主義のもとでの労働者たちの代わりはいくらでもいる。 労働者は、 首になって、仕事が見つからなければ、究極的には飢え死にしてしまう。(本書より抜粋)

一事が万事この偏った書き振りで、納得しようがない。

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紙の本

この本が、ベストセラーとなった背景

2022/04/26 05:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダックスフンドはドイツ語 - この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭でいきなり「エコバッグやマイボトルを使用して、温暖化対策をした気でいるのは有害だ」と厳しい言葉で始まる。つまりはエコフレンドリーなことをして、免罪符を手に入れた気でいるなということだ。

人間が地球上に住む限り、住宅や農地などを造り出し、そこで既に環境破壊に加担してる。それは、エコバッグを使うぐらいでは、とても帳消しになどならないと言うことだろう。

資本主義を批判し、マルクス主義を再評価するなどとんでもないと、拒否反応示す人も多いだろう。冷戦時代の、西側からのプロパガンダも相まって、私たちの中では、社会主義と言えば、旧ソ連、旧東ドイツ、北朝鮮など、人権無視の、おぞましい独裁国家ばかりが浮かぶ。

著者はドイツ留学の経験があるが、ドイツでも、東ドイツが消滅し、マルクスなんて禁句という雰囲気の中で勉強したのでないだろうか。

しかし、厳密に言えば、必ずしも社会主義と人権蹂躙の独裁が結び付くわけでない。元より独裁者の性質を持つ者が、マルクス主義を悪用したといった方が正しいだろう。

そして、冷戦時代から30年以上経過する現在、事情は変わった。際限なく、利潤を追求する資本主義は、最早持続不可能という段階まで来ている。
これ以上は、利潤を追求し、地球上の資源を消費を続けるべきでない。資本主義は、奨励できたものでなくなっている。

現在は、マルクスが警告を発した頃よりも、遥かに森林破壊等は進んでいる。この先、50年も100年も、ペース落とさずに資源の開発なんて、どう考えたってできない。

この本がベストセラーになったと言うことは、みんな薄々気付いてるのではないだろうか。経済発展ばかりを追求し続ければ、環境破壊のしっぺ返しが待ってる、欲の赴くまま、資源を消費して、経済発展を追求し続けた結末は、環境破壊により、生存すら難しくなる、元も子もなくすと。

書中に書いてあった「居住でなく投機用に次々とマンションが建てられている」と。「最近、マンション増えすぎじゃね?」と町歩きながらふと思うことがあるだろう。
そして、どうも灯りの点いてない部屋も多く、空き部屋が多そうだとも思ったことがあるが、なるほど、そういうことか。

マンションを買っては売るという、「個人商売道具」のマンション建設のために、元の住民は立ち退きを余儀無くされたのだ。これも、「持つ者が、持たざる者を犠牲にする」資本主義の典型例だろう。

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