サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 歯職人さんのレビュー一覧

歯職人さんのレビュー一覧

投稿者:歯職人

12 件中 1 件~ 12 件を表示

大阪の森友学園に対する国有地売却問題の公文書(近畿財務局)改ざんの犠牲者赤木俊夫さん

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

取材する側と取材される側の執拗な取材攻勢、衝突、利害の対立、取材する側からの取材される側へのプライバシーの侵害が近年注目されている。
 本書は、取材する側と取材される側の相互の信頼関係の醸成が成功し、財務省、近畿財務局の職員、官邸の関係者に真実・真相の解明を迫る為の道として、司法の力、裁判所に訴えプロセス、「週刊文春」の大型キャンペーンの実現するプロセス、そして赤木俊夫さんと雅子さんの出会いから現在を解明した一冊です。
 赤木夫妻の夫婦物語としても読むことができるが、やはり赤木俊夫さんを追い込んだ組織の問題、病理に注目したい。
 近畿財務局という組織が、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)の意向に沿うため、中間管理職の指揮のもと組織として公文書の改ざんに手を染め、赤木俊夫さんという高卒、国鉄民営化に伴う国鉄の人員削減の際に財務局が受け入れた人間に犠牲を強いるかのような、狙い撃ちにするかのような組織の力学が働く様子が描写されている。雅子さんは、近畿財務局の当時の関係職員の氏名と経歴を明記し、現在までに判明した彼らの役割と行動、言動を記述することにより、反論、弁明の機会を提供しようとしているようだ。それは、今も近畿財務局、財務省の組織で働く人々のあり方を改善していく道であると考えている様である。
 安倍昭恵さん、森友学園の籠池夫妻というメディアの中の強烈なキャラクターに目が奪われがちだが、現場で公文書改ざんに手を染め、公務員倫理との乖離に苦悩し、人格の崩壊に追い込まれた赤木さんの人生を、裁判の判決文という形で公文書に残すための道の一里塚として本書はあるのでろう。
 是非、お読みいただきたい一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本やってはいけない歯科治療

2018/06/04 14:11

患者が、歯科医療のリアルを知り、賢くなるための最新・最良の手引書

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、長く医療問題に取り組んできたジャーナリストの岩澤倫彦氏が、歯科医療の不合理な世界に足を踏み入れ、精力的な取材の上で『週刊ポスト』誌上で長期連載した患者の立場からの歯科医療にまつわる様々な疑問、不合理をさらに追加取材を加え、一冊の新書にまとめたものです。
 歯科業界に身を置くものとして、着眼点といい取材先の選定といい、手堅くなおかつ鋭い取材が行われたと思います。まとめられている内容は、過剰なものもなく、著者が本書の目的とした患者が賢くなるための手引書として役割を果たしていると思います。是非普及して欲しい新書です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

将来の職業を意識しはじめた中高生・再チャレンジを考える方にお勧めする一人の女性の物語

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自分の可能性と適性を、どの様に知れば良いのかは悩ましい問題です。
 この本は、幼いながら周囲との人たちとの関係と自分の関心の向かう方向から、自分のしたいことそして自分の思いを形に出来る職業として看護の仕事を選び取った一人の女性のお話です。
 看護師さんにお世話になったことの無い、看護の仕事を知らない人はいないと思いますが、著者のたかがい恵美子さんは単に病院に勤務する看護師さんに留まらず、地域の保健師として地域の健康に責任を持つ仕事、患者さんとその家族により近づきお役に立つ「患者会」のお手伝い、海外に赴いての日本とは違う国での病気と社会の現実と向き合う看護の仕事、そして国民の健康を預かる国の役所・厚生労働省での医療の為にどう予算を配分するのかといった「医療政策」「社会保障」の仕事を経験します。
 読者はこの本によって、その人の働きかけによって、一つの職業・一つの資格が開く可能性が、こんなにもあるものかと驚くのではないかと思います。そして、社会の仕組みの一端を知ることが出来ると思います。
 著者のたかがい恵美子さんは、それぞれの現場で現実と事情を知った上でより良いものとなるためのオリジナルの着眼・着想をし周囲と調和しながら現場の人々に働きかけをし、良い変化をもたらします。その工夫と周囲を感化する力が、著者の持ち味と思います。
 日本の高齢化が進み社会全体が日常の当たり前の仕組みの中に、高齢者も妊婦さんも元気の無い人も普通に暮らせる、そんな社会に向かう今の日本にとって著者のたかがい恵美子さんの考え方はとても参考になると思います。
 将来の職業を意識しはじめた中高生・再チャレンジを考える方、そして高齢化がより進む社会に向き合う今に生きる皆さんに是非お勧めする一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本新聞記者

2018/05/14 17:04

内閣官房長官記者会見のインシデント

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

菅内閣官房長官記者会見の場に「闖入者」の如く登場し、秩序破壊者としての側面がクローズアップされた東京新聞社会部記者望月衣塑子さんの一冊です。
 どこの世界にも習慣もあり、慣例もあり、秩序も形作られていると思われる。権力の集中する政治世界であればなお更と思われる。しかし、その場にそれらとはやや無縁か無縁たらんとする者が登場するとインシデント、あるいはアクシデントと呼ばれる事態が発生するのだろう。
 現在、短く切り取られ断片的に報じられる内閣官房長官記者会見の場で「発生」しているインシデントを知る上で欠かせない一冊と思われます。
 社会部記者望月衣塑子さんの記者になるまで、記者としての取り組みと歩み、現在まで関わってきた記者としての活動、新聞社社員としての支局生活、事件や取材対象とのやり取りや駆け引き、それらがこの新書一冊に凝縮されていると思われます。
 お得感のある一冊です。強くお勧めします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本武器輸出と日本企業

2018/05/22 21:03

民生用の技術、無人化技術が軍事利用される時代の日本の企業と大学の選択

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「武器輸出三原則」(1共産圏 2国連決議で禁止された国 3国際紛争の当事国や恐れのある国に輸出を認めない方針)から、日本の防衛関連企業の生き残りと日本自体の防衛力の向上のために武器輸出に取り組もうという時代の変化と関係者の意識を捉えた一冊です。
 著者の望月衣塑子・東京新聞記者は、菅官房長官記者会見で質問で認知度を増した方ですが、本書はそれ以前の防衛相担当時代の取材に基づくものです。
 「武器」と言っても、見た目に分かりやすい兵器に留まらず、軍事・軍隊で利用可能な様々技術等が含まれている様ですが、それらを生産する企業経営者や生産現場の立場、利用可能な科学技術を研究する大学・研究者の立場や意識の変化を、現場を訪ね問い続けているのが著者の特徴と言えるかもしれません。著者の社会部育ちの手法が生きているようです。
 望月記者の根底にあるものは、「第7章 進む無人機の開発」の冒頭で取り上げる無人機の爆撃により家族を奪われ自身も右手を負傷したパキスタン人の少女ナビラ・レフマンさんとの出会いかもしれません。欧米のメディア、日本のメディア取り上げられるパキスタン・タリバン運動に銃撃され一命を取り留めたノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんではなく、なぜナビラ・レフマンさんなのかは、本書をお読みください。
 望月さんは、変化を警告する「炭鉱のカナリア」なのかもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍日本破滅論

2020/07/30 16:22

怒りの藤井聡、哀しみの中野剛志による日本経済と官僚の凋落の謎解き

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

橋本行革、小泉改革、竹中構造改革、民主党政権、日本はどこで間違えたのか、一時は「世界第2の経済大国」と呼ばれた日本の経済的凋落の軌跡を、2012年時点で背景となった文化、政治思想を視野に入れて論じた一冊です。
 2020年7月時点で読み返すと、藤井聡氏と中野剛志氏が2019年の消費増税、2020年のコロナ禍に果敢に発言を続けた学問への姿勢と生き方に納得できる。
 反グローバリズム、反緊縮財政、MMT理論普及の先導者として両氏を知る上で、過去の言説を知るための一冊として貴重である。出版時点は、中野剛志氏が経済産業省から京都大学教員に派遣され2年間の期限終了時にあたる。
 是非お読みいただきたい一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本TPP亡国論

2020/07/28 14:48

反グローバリズムの論客、「反TPP芸人」中野剛志氏の2011年の著作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

動画サイトなどに登場する中野剛志氏は、あえて世間と不調和を招く「おやじギャグ」や「失言」を織り交ぜながら、民主党政権、復帰した自民党政権と常に反グローバリズム、当たり前に考えた独立国としての日本を保つ立場から、学識と論理に裏打ちされた言説を展開している。
 本書は、トランプ米大統領の登場によって急激に報道されなくなっている「TPP」を、2011年時点で解明し、警告を発した書です。2020年米大統領選挙の結果によっては、「TPP」が頻発する事態も考えられる。
 中野剛志氏の著作としては、手に取りやすい一冊と思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本政策至上主義

2020/07/28 14:27

2020年7月現在、ポスト安倍の有力候補に挙げられる石破茂氏の2018年の政策論集

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安倍晋三総理の長期政権下、その多くの期間を自由民主党内にあり「非主流派」「冷や飯食い」として、政策を語り、政治家論、政党論に独特の物言いで発言を続けてきた石破茂氏の政策論集です。
 アメリカ合衆国との関係のあり方、国家の独立、憲法、自衛隊と、石破氏の得意とする分野ではない経済論を知るために2018年の政策論集を購入した。
 国の財政のあり方、平たく言えば緊縮財政派か反緊縮財政派か、或いは消費税、直接税と間接税のあり方のど、最近の自民党内の「若手」と呼ばれる安藤裕氏等の動きと交差できるものかを本書から探った。
 消費税の導入の立役者、竹下登氏、渡辺美智雄氏の身近にあった石破氏にとって、貨幣論としてMMTは理解の限界を超えるものかもしれないが、ここが乗り越えられた時の大化けを期待したい。頭脳に柔軟性のある平将明氏あたりが、その役割を担うことを期待したい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

「終活」ブームの背景とそこにある社会の構造変化を解き明かす

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

超高齢社会の中でも必ず訪れる人の死とそれに伴うお葬式とお墓、遺骨等々の残される課題を丁寧に冷静に解き明かしながら、現在の日本社会が歴史的にも世界との比較の上でもどんな位置にあるのかを解明する一冊です。
 人は、死んだ後のもろもろ始末自分ですることはできず、結局は誰かの手を借りることになる。大家族の時代、近所付き合いが濃厚だった時代、考える必要のなかった課題が、核家族化、長寿高齢化を経て、人口減少の中で立ち現れている。
 誰もが向き合わなければならない課題を提示した一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

深刻化する看護職不足への対応策

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

編・著者の永井さんは「はじめに」で、本書の目的「看護補助者が、看護チームの一員として自らの役割に誇りをもって主体的に業務に取り組んでいる病院には、共通する管理のノウハウが存在しています。それらを多くの方に知っていただいき、看護師不足が懸念される2025年問題に備えていただくこと」と記しています。
 本書の内容は、正に看護補助者活用のために知っておくべき政策の流れ、制度、哲学から始まり、具体的なノウハウとそれを開発し活用するためのガイドブックとなっている。
 介護職不足を外国人の導入で乗り切る動きがあり、看護職不足を看護補助者の導入/看護職の階層化で乗り切る動きがあるのでしょう。ひところ「チーム医療」や「多職種連携」が盛んに唱えられた時代があったが、人手・量という側面からは、本書が示す方向もまた一つの道であるのでしょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

地形からの歴史事象解明へのアプローチ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

NHKの「ブラタモリ」を観ながら、地形や街に残る歴史の痕跡、地形の制約から形作られる人と町の歴史に興味を持った。本書は、その流れで、手にした一冊です。
本書の著者の竹村 公太郎さんは、元々が建設省(現 国土交通省)のダムや河川を担当した官僚。専門である下部構造(土木に関する社会資本(インフラ))を中心に、日本史や世界史の仮説を立ててる論考を発表している。
本書は、普及版という位置づけの様である。幾つかの細部に関しては、歴史専門家から、何等かの異論はあるだろうが、歴史研究にとって大きな流れでは、決して有害ではなく、新たな着想を得られるアプローチではないだろうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

「ポジ出し社会」への願望と展望と工程

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

若手論客の荻上チキ氏による、現代社会の「叩いて終わり」「ダメ出し社会」のダメさの解剖と、作り上げるべき「ポジ出し社会」への道筋をまとめた一冊である。
 荻上チキ氏(本名非公開)は、ブロガーとして登場し、評論家としてインターネット社会の様々な問題やいじめ、メディア論などを主なテーマとしている。また、政治、経済、サブカルチャーなど幅広く言及している。 ラジオ番組、インターネット放送、シンポジウム、セミナーなどで司会役などで登場することが多い。
 主な紹介のされ方では、1981年生まれ。シノドス編集長。評論家・編集者。著書に『ネットいじめ』(PHP新書)、『社会的な身体』(講談社現代新書)、『いじめの直し方』(共著、朝日新聞出版)、『ダメ情報の見分け方』(共著、生活人新書)、『セックスメディア30年史』(ちくま新書)、『検証 東日本大震災の流言・デマ』(光文社新書)、編著に『日本を変える「知」』『経済成長って何で必要なんだろう?』『日本思想という病』(以上、光文社SYNODOS READINGS)、『日本経済復活 一番かんたんな方法』(光文社新書)など。と言うことになる。
 本書で展開する「叩いて終わり」「ダメ出し社会」のダメさは、マスコミと同様ネット社会でも日々繰り広げられ、居酒屋でも展開されている「あれ」である。
 荻上チキ氏が言う「バグを取り除く」「ポジ出し」は、すでに20年、「叩いて終わり」「ダメ出し社会」を続け、何も生み出さない社会への強烈なアンチとして輝いている。
 「いじめ」や東日本大震災時とその後のダメ情報への対応に誠実に対応し、「作り上げる」ことに真摯に対応してきた荻上チキ氏の人柄の伝わる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

12 件中 1 件~ 12 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。