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あられさんのレビュー一覧

投稿者:あられ

149 件中 46 件~ 60 件を表示

実用的な「英語での敬語」の指南本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「日本人の間違った英語」を指弾する本ではなく、会話での「タメ口」と「敬語」の使い分けを具体的に教えてくれる非常に実用的な本です。私が学生のときにこういう本があったら、いろいろと失礼なことをしてしまうこともなかったのにと思います。

会話の場面は、会議での発言の仕方や電話での受け答え、社交の場での会話など、基本的にビジネスシーンに設定されていますが、それだけに限らないので、学生さんでも有用な1冊だろうと思います。説明は具体的で、発展的な内容も含み、とても勉強になりますし、あいづちの打ち方の文化ギャップを取り上げるなどしている「コラム」は読み応えがあります。

最期のChapter 7は、英語本の定番と言える「日本人が悪意なくやらかしてしまう話題としてのマナー違反」集になっています(相手の血液型を聞くとか、宗教を尋ねるとか、容姿を話題にするとか)。日本語で「ご存知の通り」というのは相手に敬意を示す表現だが、英語では「あなたはそれくらい知っていて当然ですよね」とバカにしているニュアンスになる、など、文化的な違いにまで踏み込んだ解説がなされています。

なお、電子書籍で購入したのですが、Androidのhontoビューアーでフォントの切り替えが利かないようです。日本語のフォントは普通なのですが、英語の部分も日本語フォントで表示されているので、読みづらいし醜いです(文字と文字の間隔がおかしい。文字をものすごく大きくしない限り、文字が重なって単語が読めないところすらある)。本の内容はとてもよいのですが、書籍として電子版はこの表示の問題ゆえ、-1点です。

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9.11後の現代史

2019/02/26 12:10

フェイクニュースや感情論に流されないために

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

国際情勢の中でも、特に中東情勢は複雑で、理解も一筋縄では行きません。仕事などで一通りの把握が必要になった場合、書籍の多くは少し古かったり専門的すぎたり網羅的でなかったりするし、ネット検索しても「そもそも欧米の身勝手さが諸悪の根源だ」といった感情論(それ自体は間違ってはいないのですが)に振り回される結果に終わったりして、なかなかはかばかしく行かないものです。

そういうときにとても頼りになる1冊です。

著者は中東政治・イラク政治を専門とする研究者で、2003年のイラク戦争のころから新書や雑誌連載などで、一般の私たちにもわかるように、複雑な中東政治を解説してくれています。起きていることを過剰に宗教性に結びつけることもないので、国際政治のリアルを日本語で把握するために、非常に優れた新書です。

21世紀も5分の1が終わろうとしている現在、私たちが中東を見るときに必要なのはやはり、2001年9月11日を境にして変わった「欧米」と「中東」の関係を軸に、情勢を整理してみることです。むろん、そのためには約100年前、オスマン帝国解体時のイギリスやフランスなど列強各国のふるまいや、20世紀後半の石油利権に絡んだ欧米のふるまいも前提とすることは必要不可欠です。

その点、この新書はすべてを満たした解説書となっています。安価でこのような優れた解説が読めることは、すばらしいことだと思います。

なお、かつて「中東情勢」の中心にあったはずの「パレスチナ問題」が「後景化している」という指摘は、日々のニュースからも実感されますが、その「後景化」してしまったパレスチナがイスラエルの右派政権のもとでどういう立場に置かれるようになってきているかは、別途詳細な解説が必要とされる分野だと感じます。国連も国際法も無力なこの時代に、希望を持つことは簡単ではありませんね。

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一九八四年 新訳版

2019/02/23 13:56

電子書籍で購入する場合の注意点

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品の内容については、既にとてもたくさんの方々が語られていますし、私が付け足すことなどあろうはずがありませんが、電子書籍と紙版の相違について少し。

結論を先に言うと、ざっくり読みたいとか、本文内の検索をしたいとかいった用途なら電子書籍でよいと思いますが、じっくり読書したい場合は、紙の本をお勧めします。紙を買って、あとから電子版も欲しいと思ったら「読割50」が使えますし、この作品を初めて読む方は紙版のほうがよいと思います。

まず、紙の書籍では、作家トマス・ピンチョンによる解説(英語版では2003年の新版に寄せられたもの)が収録されていて、それが読みどころのひとつなのですが、電子書籍版ではピンチョンの解説は割愛されています。(訳者あとがきはあります。)

また、この小説は「第一部、1、2、3……」というように章立てされているのですが、電子書籍ではその章立てで目次がついていないので、自分でハイライトやコメントを使って簡易的な目次のようなものを作るよりありません。ぱらぱらとめくることができない電子書籍だからこそ、目次のようなものは使い勝手という点で紙以上に重要となるはずなのですが……。

それから、これはひょっとしたら私の環境によるものなのかもしれませんが、読書アプリの設定からフォントを変更しようとしても、反映されません(PC版、Android版のどちらも)。早川書房さんのほかの電子書籍では変更できているのですが、この作品だけはなぜかフォントを変更して保存のボタンを押しても、何も変わりません。

また、行間が非常に狭いため、改行が少ない本作のような作品は、長時間の読書がつらいです。hontoアプリでは以前は行間の調節ができたと思うのですが、今はその機能はなくなってしまっているのか、設定を見てみても見当たりません。

作品としては5点以外ありえないくらいの名作ですが、電子版についての評価では、ピンチョンの解説が削られている点で書籍として-1点、画面の読みにくさで-1点です。

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戦後はまだ… 刻まれた加害と被害の記憶 山本宗補写真集

2019/02/23 13:13

70人、それぞれが語り残していく体験

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019年2月、著者の山本宗補さんご自身が「もうすぐ在庫が断裁される」とツイッターに投稿したことで話題になり、在庫完売のうえに増刷が決定した写真集。

第二次世界大戦(太平洋戦争)に巻き込まれ、加害者として、また被害者として、あるいはその両方として「あの戦争」の当事者となった70人に、山本さんが直接会って話を聞き、その人の精神をとらえたような写真におさめてまとめられた、重厚な1冊です。

証言は「満州・中国・シベリア」、「東南アジア」、「南洋・沖縄」、「本土・空襲・被爆者」の4つの章に分けて整理されており、巻末には林博史教授の解説と山本さんのあとがきがあります。

決して軽い気持ちでページを繰ることができる本ではありません。むしろ、ページを繰るのはつらいです。見開き2ページのスペースにまとめられたそれぞれの証言者の体験と風貌(顔)は、「このページを読んだら、ハイ、次」と見ていくことをためらわせます。そして今読んできた体験談をもう一度読み直し、最初は見落としてしまっていた点に気付いて、そして「戦争体験」が立体的に立ち現れます。

知らなかったことがたくさんあります。例えば、ブラジル移民2世(日系ブラジル人)の青年が、家族ともども日本に一時帰国中に召集され、朝鮮半島を経由して東南アジアに送られ、インパール作戦に参加して(させられて)いたことなど。

現在のリアルタイムのニュースとダブるところもあります。例えばフィリピンで性奴隷にされた女性の体験は、「イスラム国」によって性奴隷とされたヤジディの女性で、2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんたちの体験や、同賞を一緒に受賞したコンゴの医師デニ・ムクウェゲさんの証言と重なって聞こえます。

70人の方々がそれぞれ語り残していく体験――中には、この本が出たときには既に他界されていた方も少なくありません――、これを知った私たちは、これをどう受け継いでいくべきか。

日本人、タイ人、フィリピン人、中国人・華僑、当時の呼称でいう朝鮮人と、「あの戦争」へのかかわりの形もさまざまな70人。戦争が終わって何十年も経過してから、フォトジャーナリストのカメラとペンの前に立って自身の体験を語られた証言者の方々、著者や編集者の方々に心からの敬意を表します。

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紛争地の看護師

2019/02/16 09:05

誰が読んでも必ず得るところのある1冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

国際医療NGO「国境なき医師団(MSF)」で、手術室看護師として外傷を負った人々の医療に携わる著者、白川優子さんが、その体験を広くシェアするためにお書きになった1冊。心の揺れや迷いも率直に綴られていて、MSFの看護師さんはきっと人間として例外的と言えるほどタフで強い方なのだろうなという先入観が、よい意味で吹き飛ばされました。普通の人が努力し、「職人」と言える手術室看護師となり、そしてイエメンやシリアなどで紛争に巻き込まれた普通の人々の命を救う活動に従事し、そして接した人間の世界の現実を、私たち普通の日本人に伝えてくれる1冊です。
 
子どものころにMSFの活動を知り、憧れを抱いていたものの、憧れは憧れで終わっていて、高校までは将来の目標も特になく過ごしていた白川さんが、自分は看護師になりたいのだと気付いた、というところから書かれています。

看護師の資格をとるため努力を重ね、晴れて資格を手にして日本で仕事をしてきた白川さんは、MSFの説明会をきっかけに、30歳を目前にオーストラリアに留学し、MSFで必要とされる「英語で仕事をする能力」をつけるためのさらに努力を重ねます。オーストラリアで看護師として7年間働いたあと、30代後半でMSFに入り、内戦終結直後のスリランカが初派遣。

続いて、ウサマ・ビン・ラディン殺害(白川さんは「暗殺」と書いています)直後のパキスタン、内戦状態にあるイエメンへと派遣され、さらにシリア、南スーダン、パレスチナでも看護師として第一線で活動します。

国際メディアを見れば、シリアはかなりたくさん報道されていますし、イエメンも(あれでも)報道が多いほうで、自衛隊の派遣先でもあった南スーダンがこんなにもひどい状態とは、この本で初めて知りました(「自衛隊の日報」問題は日本でも大きなニュースになりましたが、現地で本当に何が起きていたかは、どれほど伝えられていたでしょうか)。

「体験記」の形式でまとめられ、文章はとても読みやすく、中学生以上ならほぼ問題なく読み進められると思います。これから将来の進路を考えていく世代だけでなく、大人でも、誰が読んでも必ず得るところのある1冊です。

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楽しく、とっつきやすい参考書

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

学校教育において、今のカリキュラムは、昔と違って、「訳読」をあまりやっていないようです。He left for Canada. と He left Canada. は意味が違うということがよくわかっていない高校生もいますし、中学生に「"部屋に入る" はcome inって言うよね。では、"部屋から出る" は?」と聞くと、単に固まってしまったりします(もちろん、outという単語は習っているのですが)。

そういう学生さんに前置詞を教えるのはかなり大変なのですが、この本を勧めてみたところ「わかりやすかった!」と好評です。最近は学習英和辞典にはこの本にあるような説明が併記されていますが、この本は何より、ユルめの漫画での導入とかわいい絵でとっつきやすいようです。レベルとしては高校入試~高校1年程度でしょうか。(大学受験にはこれだけでは対応できないと思いますが、センター試験で100点以下の受験生は、一読してみると役立つかもしれません。)

本の見た目に反して(?)解説は丁寧なので、社会人の「やり直し英語」の参考書としても役立つと思います。

私も電子書籍版をスマホに入れていつでも参照できるようにしてありますが、電子書籍ならではの検索性はこの製品にはないので(基本的に、ページをスキャンした画像だけで、語句の検索やハイライトなどはできません)、学習のために使いたい場合は、電子書籍ではなく紙の本の方が適しているのではないかと思います。

なお、索引はついていません。巻末に例文だけまとめて掲載されていたら、もっとよかったなと思います。

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電子書籍で買うより、紙の書籍で買ったほうがよいかも

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1999年に講談社インターナショナルから出版され、大いに話題になった『これを英語で言えますか?』と、そのヒットを受けて出版された『続・これを英語で言えますか?』の選り抜き&アップデート版。2008年に紙の本で出たものです。2019年1月に、セールで安くなっていた機会に電子書籍で購入しました。

「アップデート版」とはいえ、出てから10年以上経過していますし、2008年以降の新語や新しい概念は実にたくさんあってそれらには対応できていませんが(特にネット関連、スマホ関連)、オリジナルの『これを英語で……』と『続・これを英語で……』を本棚から引っ張り出してくるよりは、こちらの電子書籍のほうが役立ちそうです。

ただし、電子書籍といえどもただページをスキャンしただけの画像といってもよい内容で、語句の検索はできないし、気になった文字列にマーカーをつけることもできません。索引はついていますが、検索性という点では書き込んだりできる紙の方が格段に優れていると思います。

私はオリジナルの2冊を紙で持っているので(たいへん参考になりました!)、スマホに入れておくにはこの電子書籍でもいいかなということで購入しましたが(セールだったし)、初めてこの本を購入する方、使い倒したい方には、紙版での購入をおすすめします。ページを折ったり書き込んだり、フセンを貼ったりして使う本ですので……。

評価は、内容は4~5点ですが、電子書籍としては使い勝手が悪いので3点です。

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何も作りたくない日の爆ラク!のっけごはん

2018/12/02 15:48

子どもが「料理とはどういうものか」を知るきっかけとしてはよい本

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本を見ていて食欲が刺激されるかというと「ノー」ですし、レシピ本が必要なレベルのレシピかというと疑問ですし、内容的にも外で牛丼を食べるよりはヘルシーだろうという程度だと思いますが、母親に「腹減った」と言えば何か美味いものがひとりでに出てくると思っている子ども(特に男子)に与えるにはちょうどよい本なのではないかと思います。

「爆ラク」と銘打っている通り、調理手順は極めて簡単。料理なんかしたこともない子どもでも、まずは基本的に「切って混ぜて載せる」だけのレシピから好きなものを選ばせて自分で作らせ、段階的に「レンチン」、「フライパンでの焼き物・炒め物」と進めさせることで、「自分で食うものは、自分で作る」という原則をすんなりと教え込むことができるでしょう。包丁を持たせたりしてケガしないかどうかが心配なら、キッチンバサミを使わせましょう。

とにかく食事は自分で作ることが、栄養のバランスというものを考えられるようになる上でも重要。若いころから自分で考えて自分で組み合わせ、時には失敗もしながら場数を踏んでいかないと、大学生になって研究だ卒論だと言い訳をしながら延々と焼きそばパンばかり食べ、肥満に陥るようなことになってしまいます。焼きそばパンを買いに行く時間があれば、自宅のキッチンでこの本にあるレシピで何か簡単などんぶり物が作れます。

この本のままでは野菜が足りないと思ったら、冷凍のほうれん草でも買ってきて、レンチンするときに横に小皿を置いてほうれん草も解凍すればOK。「腹減った」と言うだけで何か出てくると思っている子どもは、そういう単純なことも自力では思いつくことができないので、そういった「プラス一品」的なヒントもどこかに書いてあったらよかったなあと思います。いや、そもそもこの本のターゲット層は子どもではないようですが、「お母さんと一緒に作れる」的な演出で子どもを対象にしたほうが、この手の「簡単レシピ」本は主旨が明確になるのではないかと思います。日々台所に立つ人なら、このようなレシピ本は必要としないでしょうし。

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音叉

2018/11/30 03:49

翻訳という仕事

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2000年に没したエドワード・ゴーリーの新しい絵本が、2018年に日本語訳で出るとは!(しかも、というか、もちろん、というべきか、翻訳は柴田元幸さん)……という企画の3冊目。

本文は原文(英文)と柴田さんのすばらしい日本語訳(押韻がすてき)が同時に読める形式で、巻末の「訳者あとがき」で、やはり柴田さんによりよりストレートな訳(散文訳)が読めます(例によって)。

作品についての解説はこの「訳者あとがき」に詳しいですが(表紙にある著者名、Eduard Blutigについても解説されています)、ストーリーが(ゴーリーにしては)単純なこの絵本、来歴は全然単純ではなく、興味をそそられることしきり。何か新たにわかることがあったら増刷時に補記すると柴田さんが書いておられ、増刷如何も気にかかることになります。

それにしても、エドワード・ゴーリーの絵は本当に魅力的です。見ていて飽きることがありません。この絵本の水の表現など、ゴーリーは描きながら何を考えていたかな……と想像するのも楽しいです(案外、「おなかすいたな」みたいなことかもしれませんが)。

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ごはんがおいしい「野菜のおかず」 冨田ただすけ《白ごはん.com》ベストレシピ

2018/11/27 12:55

ネットで見るより一覧性に優れていてよい

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レシピサイト、「白ごはん.com」掲載の野菜主体のレシピを100点選り抜いて1冊にまとめた本。

ネットのレシピ集は便利でありがたい存在です。自分が使いたいレシピだけをブックマークしておけば、自分のレシピ本(的なもの)が作れます。紙の本にはない利点です。でも何十件もたまってくると、一覧性という点では紙のほうがよいなと感じ始めます。ネットでは、ブックマークしたレシピを整理・管理するのが案外手間ですし、一番新しいものが一番上に出てきて、一番よく使うもの、よく使う「主菜と副菜」の組み合わせ、といったものを出そうとすると、容易なことではありません。(クッ○バッドのように会員登録できれば、そういう利便性も高まるのかもしれませんが、白ごはん.comは「お気に入り」は自分のブラウザで管理するしかないサイトです。)

上記のような問題点を解決してくれたのが、このレシピ本です。

内容は、野菜主体で毎日あまり手間をかけずに作れる日常的なレシピ集。動物系(肉・魚)を使ったレシピも多いので、ベジタリアン向けではありませんが、野菜をたっぷり食べたい人には過不足なく、バランスのよいレシピ集だと思います。

第1章は「基本の副菜」。「おひたし」「ごま和え」「白和え」『酢味噌和え」「酢の物」「きんぴら」「卵とじ」「揚げびたし」といった基本的な調理法をバリエーション豊かに紹介し(ブロッコリーとれんこんの白和え、おいしくできました。れんこんのきんぴらを縦にごろごろと切って作るのは目からウロコ)、それにカテゴライズできないレシピを「シンプルな副菜」としてまとめてあります。「じゃこのりピーマン」「焼きトマトのおかかあえ」など、おつまみにもとてもよいです。

第2章は「主菜」で、春夏秋冬の季節別に、肉や魚も使ったレシピがまとめられています(野菜だけのレシピもあります)。こちらは個人的にこれを見て初めて作ってみたいなと思うレシピは少ないのですが(定番的なものが多いため)、牛乳を使わずかきのゆで汁を使った「ほうれん草とかきのグラタン」は、もう少し寒くなったら試してみます。

第3章は「汁もの・鍋もの」で、おかずになる具だくさんの汁ものは、家族が風邪を引いて食欲をなくしているときなどによく作るので、バリエーションが増えるのはうれしいです。「新ごぼうと春野菜のミネストローネ」は季節が来たら作ってみます。この章に「ごはんがおいしいみそ汁の具・四季の定番」という見開きページがあるのですが、「定番」というより「新機軸」もあって(「ズッキーニととうもろこし」「芽キャベツとれんこん」など)、アイデアが膨らみます。

第4章は「野菜が主役のごはん」で、四季それぞれ2レシピずつと、「定番」でとろろごはん、野菜カレー。

最後に、セロリの葉、大根の皮、ブロッコリーの茎、かぼちゃのわたといった部材を使った小鉢料理などが4ページ、紹介されています。目先が変わってていいかも。

要所要所にポイント解説が入っているのも重宝します。あちこちにフセンを立てて使いたいと思います。

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世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂ひとりぶん100レシピ

2018/11/18 01:24

新書サイズでレシピ100件、実用的です

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「安くて美味しい」こと、使う食材が普通のスーパーで買える当たり前の食材であることをモットーにした料理ブログの書籍化。それぞれのレシピについてる材料は1人分の分量で、1人暮らしの「男メシ」という主旨でまとめられています。著者さんは何だかんだ料理のテクはある人です。デザートも作ってるのがすごい。

炒めたり揚げたりとけっこうがっつりした料理が多いので、「ワンルームのアパートで、コンロが1口しかない」というような住環境だと、作れるものが限られてくるかもしれませんが、それでも、「切って調味料で和えるだけ」的なレシピ(酒のアテのようなものが多いのですが)は十分に実用的だと思います。

料理名がインパクト重視の凝ってるもの(「世界で一番美味しい煮卵の作り方」など)と、直接的なもの(「お酒に合うあじのなめろう」など)と、やたらと説明的なもの(「ナスと餃子の皮で作る簡単ラザニア」など)と、飾り気のないもの(「タコマリネ」など)とあって、統一感がないのが、逆によい感じの本です。

あと、ブログと比較して「プロっぽい仕上がり」になっているのは、写真の力ですね。盛り付けのセンスもよいし、使われている器もよいです。眺めてると食器を買い足したくなる本です。

なお、著者さんイチオシの「世界で一番美味しいトマトソース」は、見た目以上に難易度が高いと思います。ニンニクを15分炒めて(そんなに炒めてたら焦げてしまう!)、玉ねぎを15分炒めて……と時間のかかるレシピです。煮込んだ後に火を止めて20分放置するなど、味を落ち着かせるワザも入っているので、食べるたびに作るのではなく、休日にまとめて作って、小分けして冷凍しておくのがよいでしょう。

一番インパクトあるなと思ったのは「激安もやしお好み焼き」です。給料日前で冷蔵庫が空で、財布に小銭しかなくても作れます。もやし炒めばかりだと飽きるので、こういうのも覚えておきたいですね。

あと、全体的に野菜が足りていないので、冷凍のほうれん草などを常備しておいて、適宜この本のレシピに加えるとよいと思います。

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特集が良い

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日本のマスコミの国際ニュースは、取り上げる地域があまりにも東アジアに偏重しすぎているので、こういう世界規模の時事解説はなかなか重宝すると思います。

内容は、あまり「地政学地政学」しておらず、「世界史をベースにした時事問題の一般常識」という印象です。特に、高校で世界史をやらずに過ごしてきた人は、こういった特集はありがたいのではないでしょうか(今は高校は世界史必須ですが、かつては選択科目だったので、世界史をまるで知らない人が管理職になってたりします)。

サウジアラビアの記者殺害など、今ホットなトピックに重点が置かれてはいますが、2018年時点での基本的なことがざっとまとめられているので、職場に1冊、保存版として置いておくと便利ですね。

なお、あくまで「概説」だし、細部には「あれ?」と思うところがないわけではないので、より詳しいことを知るにはもっと高度な書籍などが必要とされるでしょう。

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そしてみんな軽くなった トム・ウルフの1970年代革命講座

2018/10/30 10:36

再版されないかな……

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持ってたことを忘れていた本。本棚の整理をしていたら出てきて、思わず読みふけってしまいました。

1970年代の出来事や風物、話題の人物を、ひねくれたユーモアで語り、独特のイラストで描いた1冊です。例えば「ニクソンの失脚」はこうです――「ウォーターゲート事件の教訓を言おうか――アメリカの政治体制は計り知れないほど強固だってことだよ。安物のばかでかいビニールレザーのソファみたいだが、重心だけはどしりと決まってる。だって共和国の大統領が執務室から追放されたってのに、その結果どうなったか……なんにも起きなかった……」

現在は入手不能ですが、再版されるといいですね。

翻訳は青山南さん。冴えてます。

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ディテール

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アンリ・ルソーやパブロ・ピカソ、ギョーム・アポリネールのいたパリと1980年代のアート界をつないだところに描かれる物語。そしてその線上にある現在……ストーリーはたどりやすく(伏線がわかりやすい)ドラマチックです。小説としてはさらっと読んで、難しいこと考えずに楽しめました。娯楽映画か、2時間ドラマ的な読後感です。(この作家さんは短編より長い作品のほうがよいですね。)

が、ディテールがどうなのかと……例えば「ティム」と「トム」の取り違えネタが何度も言及されていますが、正式な書簡では「ティモシー」と「トマス」が使われて、取り違えようがないのではないか、など。肩書きも違うでしょうし。

それと、フランス語で女性が、「私を紹介するときの『女性研究者』の『女性』は余計です」的な態度を取るのも、リアリティが……。フランス語は言語そのものに性別が刻み込まれてしまっていて、主語が男性のときはJe suis japonais. で、女性ならJe suis japonaise. ですよね。(発音も異なります)

そういうところでいちいち興をそがれてしまい、集中力が保てません。

絵の前に立ったときにどういう感覚がするかという描写はとても共感できました。特にルソーの絵はあまり真剣に見たことがなかったので、今度見るときはかなり印象が変わるのではないかと楽しみです(個人的に、アンリ・ルソーは再評価されたあとの「現代絵画の大家」としてしか認識していないのですが)。あと、倉敷の大原美術館、また行きたいです。エル・グレコを見に。

美術雑誌ならいざ知らず、こういう感覚を引き起こしてくれる小説はあまりないですね。その点は貴重です。

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リンネル 2018年 12月号 [雑誌]

2018/10/23 06:01

充実の内容と付録

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付録目当てでの購入です。

メインは去年と同じくムーミン×Marble SUDのポーチ。去年はキャンバス素材で4点でしたが、今年はエンボス加工の合皮素材で3点です。一番大きいのはB5版が入るサイズで、クッション素材が使われているので、タブレットに使えそうです。小さいのの1つ(四角い方)は背面がティッシュケースになってます。一番小さな半月型のは小銭入れにぴったりです。いずれも作りはしっかりしていますが、素材の経年劣化が進むとヒビが入るかもしれません。

ほか、ムーミンのシール(ぷっくりしたもの)と付箋がついています。個人的には、ニョロニョロの姿が見当たらないのがやや淋しいです。

本誌は北欧特集。陶芸家のリサ・ラーソンを招いての座談会などが掲載されています。リサ・ラーソンとアストリッド・リンドグレーン(童話作家)はとても仲がよかったそうです。それと、今でこそ「憧れの福祉国家、北欧」のイメージが定着していますが、リサ・ラーソンが働き出したときはまだまだ女性は大変だったということが語られていたりもして、読み応えのある記事です。

というわけで全体的に充実した内容です。興味がある人は、売り切れる前に入手を。

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