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  3. 筑波太郎さんのレビュー一覧

筑波太郎さんのレビュー一覧

投稿者:筑波太郎

122 件中 61 件~ 75 件を表示

楽しいプランで最高の思い出を作ろう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 団体旅行、家族旅行、カップル旅行と巷では大変な旅行ブーム。なにせ、
「年間のべ3億2000万人の日本人が(一泊以上)国内旅行」をしている
のである。旅のプランも、パックツアー派、個人旅行派、グループ旅行派と
さまざまである。“旅の恥は掻き捨て”などの名言もあるが、時には思わぬ
トラブルに巻き込まれることがある。楽しい旅行のはずが暗雲の旅になりか
ねない。そのような時に、少しでも旅行マニュアルを知っていれば、役立つ
のではなかろうか。ということで本書の出番である。
 
サブタイトルに「知らないと損する63のポイント」とあるように、さま
ざまなポイントを取り上げながら、楽しくためになる旅行術を提供してい
る。一例では<広告、チラシ>の類には気をつけろとアドバイスしている。
やはり、あまり安い値段のチラシには思わぬ〈落とし穴〉があるようだ。ト
ラブルが起きては旅も台無しである。

 楽しかった旅の思い出は、今も脳裏から離れない。マンション住人の5人
で《秘境黒部ダム巡り》を挙行したときのことである。大手旅行代理店に一
切のスケジュールを任せ、身体一つで参加した自分であるが、まさに旅行の
醍醐味を満悦した。しかも最初に立てた予算より、格安の値段であったこと
にも驚きである。困ったことや問題事があるときは、大手旅行代理店に任せ
るのが一番とあるが、やはり築き上げた信用に勝るものはないと感じた。
 
まさに旅行ブームである。情報が乱れ飛び、どのプランを選べばよいのか
迷うばかりである。しかしながら自分の持ち味を生かせる旅行術を、本書か
ら学び取れたことに救いがある。

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生活設計に価値ある贈り物

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 豊かな生活を夢見る人はたくさんいる。しかし、世の中デフレ時代。ボー
ナスカット、給料は据え置き、生活すらままならない。そのような時に、な
んでお金が貯まるのか? 疑問を禁じ得ない。書店に氾濫しているお金儲け
の本はたくさんあるが、どれもこれも似たりよったりである。しかしながら
この本は、一味違うのである。

 まず本書では、どのようにしたら“貯蓄を増やすことができるのか”の解
答がある。大目標を掲げるのではなく、日々の生活を見直し、少しでも無駄
を排除する。目標額の貯蓄ができれば、第一歩はクリアーである。このぐら
いは無理なくできるのでありがたい。

 さらに、生命保険、住宅ローン、車購入の見直しなど、さまざまな例を掲
げて解説している。やはり、お金を増やすことはたやすくないが、今一度、
出費を洗い直しすることを教えられた。

 何をさしおいても、金利の高い外貨投資、株式投資などに目が行きがちだ
が、生活の基盤(年収の二倍の貯蓄額)ができた後に考える。ハイリスクの
商品は危険も多いから、目標の貯蓄額を超えた分で投資を行う。しかも数年
寝かすことができることが条件でもある。

 本書は20歳代から50歳代の人なら誰にでも当てはまるだろう。決めた
目標をいかに実行するかである。けして大金持ちになれると太鼓判をおして
いるわけではない《それは難しい》。少しだけ豊かな人生を歩くために、生
活設計を見直したいものである。

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今こそスペシャリストの医師を育成しなければ犠牲者が増えるばかりである

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 人気コミック『ブラックジャックによろしく』に登場する伝説の心臓外科
医、北三郎のモデルにもなった南淵明宏医師が、医学会の現実、医療現場、
名医の条件など快刀乱麻に斬るのが本書である。
 
南淵医師ほどの名医でさえ、手術日には不安がよぎるらしい。まして患者
は不安だらけだ。心臓手術は危険と隣りあわせでもある。完璧に行なわれた
としても、術後に何が起こるかわからない。突発的な重大事故を引き起こす
かもしれない。執刀医は患者から一時も目を放すことができないのである。
「だからこそ、普段から医師とのコミュニケーションが大切だ」。まして命
まであずけ全てを任せる患者自身も、予期せぬ事態を乗り越え回避させるた
めには、誰もが実力を認めている経験豊富な医師を選ぶことなど、最低条件
の一つなのである。

医学会における、医者のレベルは諸外国に比べて、数段落ちるようだ。そ
の原因は主に二つ。医局制度と、医師免許がある。医学生となり六年間勉学
に励み(講義のみで実習はない)医師国家試験(択一式のマークシート試験)
に合格さえすれば誰人も医師になれる。免許更新もない。内科、外科、耳鼻
科、小児科など、どの科かに進もうとかまわない。まして腕を磨かなくても、
間違いを起こさずそれなりに渡り歩いていけば一生医師でいられる。そのよ
うな医師は研修医と大差がない。いざという時に役立たない。不幸にして当
直医が研修医であったり、そんな医師であったなら命を落としかねない。と
ても信じられないことだが、レベルの低い医師を抱えている病院が数多くあ
るのが現実だ。

二つめは医局制度である。教授を頂点にしたピラミット型の制度である。
各大学病院には派閥があり、その医局の中でしか立ち振る舞いができない。
他の大学病院に武者修行に出かけることもできない。だからこそ意欲があっ
てもその病院のレベルでしか腕をあげられない。スペシャリストの医者など
誕生しないのである。

ブラックジャックそのものは、実在しない。しかし、ブラックジャックを
夢見る医者はたくさんいる。「本来医者は誰もブラックジャックになれる素
質は持っている。」だが、「現在の医療界のさまざまなしがらみの中では、
力を発揮できない。」病で苦しむ患者や、多くの人たちが声を大にして叫べ
ば医療界も変る。医者に肩書きや権威はいらない。実力と人間性を持ち合わ
せている医者を育てなければならない。改革の一歩を早急に始めなければ<
犠牲者>は増えるばかりである。

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紙の本東京花の名所12カ月

2004/04/10 17:39

誰とでも行きたいときに、花めぐりができるよ

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 日本は四季に富んでいる。咲き誇る新鮮な花は、肌に季節を感じさせてく
れる。真冬にひっそりと咲く可憐な花。春にはわが世の春とばかり、百花繚
乱に咲き乱れる花たち。盛夏には一時の涼しさを感じさせる花。なぜなの
か? 物寂しさと哀愁が漂う秋の花。春夏秋冬に咲く花を探究しながら、
「花の名所」を紹介しているのが本書である。
 
<灯台下暗し>ではないが、意外と東京のことを知らなすぎた。花の名所
などといわれても数える程度である。湯島の白梅、新宿御苑の桜、亀戸天神
の藤、などはすぐに思いあたるが、他の名所を思い出すのは至難である。

 亀戸天神の「藤」には、ひとかたならぬ思い出がある。学生時代、藤を題
材にした撮影会があり、見事に優勝した。そのためか今でも走馬灯のように
思い浮かぶ。いつ来ても藤の奏でる厳粛な重みや、荘厳な姿の美しさに、そ
の場を立ち去ることができない。私には亀戸天神の藤は、心の名所なのであ
る。

さて本書は、1月〈蝋梅、冬牡丹〉2月〈福寿草、水仙、梅〉3月〈椿、
二輪草、木蓮〉など月ごとに咲く花たちを、カラー写真で載せてあるので、
ページを開くだけでも楽しめる。さらに“花の見所の時期”や、マップと首
都圏鉄道路線図(地下鉄)で、名所の行き方を紹介しているのもありがたい。

本書は151ヶ所の名所を載せている。月に1ヵ所訪ねても10余年かか
る。長い、長い時間を楽しませてくれる名所と花、巡り合うのはいつのこと
だろう。今を盛りに咲き誇る花も、季節が変われば瞬時に散りゆく。花の命
は短いが様々な思い出を残してくれる。いつまでも心の隅で咲いている花た
ちを捜し求めて、名所歩きを楽しみたいものである。この本を手に取った娘
の評判もすこぶる良かった。

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どのような料理よりも家庭料理は一味違う良さがある

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 『鬼平犯科帳』などの時代小説で知られる池波正太郎は、妻と母をこよなく愛していたようだ。だからこそ、妻と母が作った家庭料理「朝・昼・夕・酒肴・夜食」を、彼は、味わいを忘れないために食日記として綴っていたのである。さらに、本書ではその料理法「作り方のヒント」を、矢吹申彦がイラストでわかり易く手ほどきしている。

春夏秋冬、その季節によってそうざいの具がいろいろ代わる。春のそうざい7品目、夏のそうざい7品目、秋のそうざい7品目、冬のそうざい16品目が載っている。

私は、春のそうざいの中の「蛤の湯豆腐」料理が美味しそうに感じたので早速挑戦してみた。材料は蛤、豆腐、大根、昆布である。意外と簡単に出来た。湯豆腐の薬味は、醤油に刻み葱と鰹節である。

 夏のそうざいでは、「茄子の胡麻風味焙り焼き」に挑戦、これは誰にもできる料理だ。それと、生鰹節(なまり)甘酢和えが美味しく感じるので近々挑戦してみようと思う。酒好家には、たまらない料理だろう。

 秋のそうざいには、子母沢寛も食していた「豚肉のうどんすき」がある。食材はうどん、豚肉、酒を用意する。煮あがったらつけ汁(昆布だし、醤油、みりん)で食す。池波と子母沢はこれを食しながら「味覚極楽」の話に夜の更けるのも忘れたとある。私も一度は味わいたい。

 冬のそうざいにおもしろい話が出てくる。「忠臣蔵で有名な大石内蔵助が、討ち入りの夜の腹ごしらえに、「間鴨(あいがも)入り生卵のぶっかけ飯」を食した」そうだ。現代から約300年も前の武士が、生卵をこのようにして食していたことが驚きである。酒の後のぶっかけ飯ほど美味いものはない。

 最後に「どんどん焼き」の話がある。「どんどん焼き」は、今のおこのみ焼きとは違う。作り方は、メリケン粉と鶏卵を別々に溶いておく、他に切りイカ、乾しえび、牛豚の生肉、キャベツ、たまねぎ、揚げ玉、葱などを用意する。溶いたメリケン粉を薄く伸ばした上に具を載せて鶏卵の溶き汁をかけて焼くだけである。我が家でも時々やるが、これがまたとても美味しい。

 著者が妻の手料理と酒を愛したように、私も妻の手料理を愛している。どのような料理でも作る人の心が大切ではないだろうか。秋の夜長、妻が作った手料理で一献傾けよう。なにしろ家庭料理はかけがいのない味だから。
 

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炭のことは知っているがもう昔の燃料なのだろうか

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 東京オリンピック前までは、炭や薪などが家庭燃料の主役であった。今日
でも一部、炭や薪が使われているが、ほとんど電気・ガスの時代である。自
分も炭のことは知っていたけれど、もう昔の燃料なのかなぁ。本書では最初
に黒炭土釜作りのあれこれと、いろいろな炭の焼き方がある。さらに、炭の
不思議な働きと性質、炭の活用法などが記している。

 第1章には、炭作りのあれこれがある。炭を作るには大きく分けて「内熱
型と外熱型」製造があるという。内熱型では「一般に炭材の重さの5%程度
の燃料で炭焼きができる」。これに比べ外熱型は「間接的な加熱法のために、
多くの燃料が必要になる」。内熱型は「省エネ型であるが炭材の一部が燃え
てしまう」欠点がある。外熱型は「大量の熱が必要だが、炭材は全く燃えな
いので、形の崩れない炭」(P10)ができ上がる。製造法の違いによって発
生する熱量にも差が出ると語る。炭の材料には、木や竹だけでなく、植物や
オカラ(大豆滓)などもあるようだ。オカラから炭を作ることなど想像もつ
かなかった。

そして、おもしろい話まである。オカラ炭とナラ炭でサンマの焼き上がり
の実験を行ったことである。「ナラ炭はオカラ炭よりも発熱量は高く、サン
マの焼き上がる時間の差はあるが、どちらの炭火でも、サンマの焼き上がり
状態は良好である。しかし、オカラ炭火はサンマの表面を焦がす量が少な
い。」(P29)これからは、オカラ炭は実用的な炭火として見直され、利用価
値が上がることを予期している。
 
 ほかにも、黒炭と白炭の作り方や違い、炭と活性炭の違いなどが、写真、
図表などで詳しく解説されている。さらに、炭焼きの移り変わりと炭の活用
法、簡単に出来る炭焼き釜の作り方などが写真で紹介されている。

 近頃、自分は炭を使うのはバーベキューぐらいであるが、焼き上がりと美
味しさは、ガスとは一味違うように感じる。利用価値のある炭が何時までも
生き続けることを望みたい。懐かしさと味わいが残る、薪で炊いたご飯と、
炭火で焼いたサンマをもう一度食したいものだ。

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著者自身が壮絶にガンと戦うそのなかから生まれた養生ごはんの凄さ

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ガン告知はするべきなのか、やめるべきか。担当医は、患者がどれだけガン
に耐えられるのか、判断しなくてはならない。告知されれば大なり小なり問
題が起こる。しかも、以後の治療にも影響がでるのが普通のようだ。私の従兄
も肺ガンで亡くなった。やはり告知されてからは態度が変わったことを覚え
ている。しかし著者は、ガン告知を受けたその日からガン克服の為、心のケ
アーと、食事を「ガン養生ごはん」に切り替えた。ガンは代表的な生活習慣
病であり、自然菜を主に身体を整え、免疫力を高め、自然治癒を目指したよ
うだ。
 
 本書は5部構成である。第1部から第4部までは、著者がガンを告知され、
約3年に及ぶ闘病体験を、もう一度たどりながら「いかにガンを受け止め、
できるかぎり長生きできる自分なりの方針」を打ち立てたと書いている。患
者として、「ガンを生きる、ガンで死ぬ」とはどういうことなのか? 「最
もいい治療」とはなにか? 何を基準に「病院、医療者」を選べばいいのか? 
著者自身わからない世界に放りこまれた。「医療者に天命をゆだねる」しか
ないのか? 「自分の生命のためにできる」ことはないのか? 思考してい
た。

 第5部では、闘病生活の中で生まれた料理。豊かで美味しい、闘病の支え
にとなる料理。うまい玄米菜食の献立を紹介しつつ、「ガン養生ごはん」の
メニュー34種目を、写真入りで紹介している。ガン予防の料理本はたくさ
んあるが、ガン患者になってからの本はほぼ皆無である。

私も、メニューの一つである「いろいろ野菜のごまあえ」に挑戦。材料と
作り方が詳しく載っているので、なんとか出来上がった。(味はまあーまあ
ーかな)
 
著者がふとつぶやく言葉。「生きたい、生きていたい」…その言葉に、
私は、胸が張り裂ける思いであった。

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男の更年期がわかった

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 女性の更年期にしても「生理が止まる」くらいしか知らない私には、男性に
も更年期があるのだといわれても、何が更年期でどのような症状があるのか皆
目わからない。この本は「男の更年期の記録」を綴った本である。

 はらたいらは、毎日生レモン汁を飲んで、朝、夕1時間歩くことを心がけて
いた。健康には自信があったようで、いつまでも現状維持でいられると思いこ
んでいたが、現実を見てみろと立ち止らせてくれたのが更年期だった。

 身体が疲れる、どことなくだるい、無気力、長続きしない、ED(勃起障害
)などの諸症状があらわれた。あまり深刻には考えず更年期が通りすぎれば体
調も戻る、EDだって自然に快復するぐらいに思っていたが、考えを修正させ
られた。

 はらたいらは、更年期を乗り越えるのに10年の歳月を要した。乗り越えら
れたのは自分の力だけではない。「陰になり、ひなたになり、女房の献身的サ
ポートがあったからである」。当時を思うと、どのようにしてトンネルを脱出
したのか決め手はないが、二人三脚で、暗中模索しながら出口をみつけたと書
かれている。
 
 2002年「男性更年期外来」が新設され、多くの人が訪れているようであ
る。医学会でも動きが本格化し始めたところである。人それぞれに症状が違う
こともあって、私も更年期はいつごろ始まっていつ終わったのか、今もつづい
ているのかわからない。疲れる、だるい、精力が弱った、気力が薄れたなどの
症状はあるが年のせいだろうと思っていたが、この本のお陰で気が楽になった
。一度夫婦で更年期外来の門を叩いてみようと思っている。

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紙の本生きかた上手

2002/11/21 16:35

人生の道標

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「50代を生きるあなたに」とあるように、人生の後半をいかに生きるか
を綴った本である。

 私自身は、他人の幸福ばかり目に留まることが多いが、自分の幸福には
あまり気がつかない。幸福と不幸は自身の心の中にあるのではなかろうか。
生きていく希望と目標があれば、どんな不幸にも耐えられ幸福も生まれる
と書かれている。舵取りは自分である。
 
 著者も、内面的に健康感を保ちいきいきと生を全うすれば、昨日と今日
が違うように、幸福と不幸も時間とともに乗り越えていけるものだといわ
れている。

 本文の中で「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と覚えていた言葉が
原点は「健全な身体に健全な精神を宿らせ給え」という祈りの言葉である
と教えられた。

 著者が癌で苦しんでいる友人を、一言の言葉によって蘇生させ10年後
80歳を超えた友人は今も現役で過ごしている。心温まる言葉に言い知れ
ぬ感動を覚えた。

 著者が歩んだ人生の結論は、人はどのようにして人生を歩むのだろう。
今日という日をどう過ごして行くのか。私も知りたい。読者も知りたいの
ではないだろうか。私自身、終着で称える言葉「ありがとう」。そのよう
に言える人生でありたい。

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病院探しの一手としてそっと棚に置いてある

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 人命優先のはずの病院が、意外と初歩的ミスから致命的な医療ミスを引き
起こしている。治療現場に携わる医師(看護師)のモラルの欠乏か? それ
でなくても病人(患者)は不安だらけなのである。まして「がん、心臓病、
脳卒中」などの疑いがあると言われれば、即座に<死の恐怖>が頭を過ぎ
る。そして、この病院は、医師は信頼が置けるのかと考えをめぐらす。その
ような不安を取り除くためにも、事前に病院、医師たちのレベルが分かって
いれば、大切な命もあずけられるのではなかろうか。本書は<疾病別>に、
「信頼できる病院、最高のスタップで治療にあたる医師たち」を、ランキン
グをつけて選んでいる。

 医学の発展は目覚しく、3大成人病の生存率もここ数年、飛躍的に伸びて
いる。この事実は患者にとっては希望が持てるものであるが、大手病院でも
レベルの差がありすぎるのが現状のようだ。そのような時の病院選びに役立
つのが本書である。

 「病気になれば誰でも、名医にかかり、きちんと治してもらいたいと思
う。だが、簡単には診てもらえないのではないか、特別のコネや敷居が高い
のではないかと」考えてしまうものである。しかし、名医と呼ばれる医師こ
そ「門戸を広げて」患者を受け入れているのだから、迷わずアタックすべき
ではなかろうか。

 人世の荒波を乗り越え生きている私でも、いつ病気になるかもわからな
い。せめて心の準備だけはしておきたいものだ。病院探しの一手としてこの
本を、そっと棚に置いている。

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楽しい笑いそれはまさに驚異的な治療効果をもたらす

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 痛みや苦しみをもたらし、果ては生命まで奪ってしまう病気。人々は一生
戦いを挑まなければならない。「病気」人が病気を発症するのは抵抗力<免
疫力>の減退が起因であるという。しかしながら医学の力だけで克服できる
ものではない。人間に具わっている ≪笑いや涙≫ にも、免疫力を回復す
るメカニズムがという。その謎解きを検証したのが本書である。

 著者は膠原病の一種で「関節リウマチ」の専門医である。関節リウマチは
どのような仕組みで発症するのかいまだに謎だらけ。長年かかわってきたこ
の病が、笑いや涙によって変化が厳然と現れてきた事実を突き止めたときに
は、医者冥利に尽きると語る。

 患者が快方に向かう心、落ち込む心の変化はなにから起こるのか起因を求
めて幾度となく「楽しい笑いの実験」を重ねた結果。「心と身体の持つ不思
議な因果関係」をも発見し、治療効果を上げることに成功したという。その
効果には私の心をいつまでも揺さぶり続けたのである。(関節リウマチで闘
病している身内)がいたからなおさらであった。

本書で解説されている「心と身体」の仕組みには解りづらさもあるが、ど
れほど私に希望と勇気を与えてくれたことか。笑いや涙にも免疫力を高める
効果があり、治療に役立つことを証明したのに、医学会では「眉唾」ものと
あしらわれてしまったようである。医学の発展のためにも惜しまれてならな
い。

推定200万人以上いる関節リウマチ患者。痛み苦しみの戦いであるが医
学の発展とともに救われた患者は計り知れない。だが、いまだに完治の旗は
上らない。せめて我が家から完治の旗を掲げたいものである。

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湯治それはからだの再革命

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 名所、名湯、癒しと派手なうたい文句の温泉宿案内は巷に溢れているが、
湯治を目的とした温泉宿の紹介はほとんど見聞きしない。現代病が蔓延して
ギクシャクしている世の中、せめてこころの痛みを洗い流すにも湯治は捨て
がたい。本書は全国版湯治の宿、ガイドブックである。
 
 病気治癒、健康維持、美容目的の温泉治療が持てはやされているが、一泊
二日ないし、二泊三日の宿泊旅行では、目的効果はほとんど上がらない。病
気治癒、美容にしても一週間以上湯治をしなくては効果は上がらない。“お
金と手間”はかかるが得るものは大きい。本書が選んだ湯治の宿の中には
(値段も安く3500〜7000円、自炊も可能)だが、サービスはあまり
期待できないがそのような条件も充たしてくれている。

 新潟県にある「上野温泉、湯治の宿・奥の湯」は、派手さのない素朴なた
たずまいが私の心をどれほど癒してくれたことか。病気治癒の目的であった
が、夢に描いていた質素な湯治場が快復を促したのはまぎれもない事実であ
る。このような思いで残る湯治宿はいつまでも生き続けてほしいものだ。嬉
しいことにこの宿も掲載されていたのである。

 目まぐるしく変る現代社会、ストレス、持病にと悪影響ばかりである。長
い人生、一時の心の洗濯を叶えてもいいのではないか。その一助となる湯治
の宿を、この本から盗みたい。あーごくらくごくらく。
 

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紙の本一葉からはじめる東京町歩き

2005/01/31 11:52

文学の源を訪ねながら素敵な旅をしてみたい

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 「東京」江戸から明治、大正、昭和、平成と激動を走りぬいた町である。
歴史の奥底を紐解けば、その町々が築き上げた重奏なメロディー? 息衝
く姿に重みさえ感じる。鷲(おおとり)神社の熊手を担いだ幼少の頃や、言
問だんごを食した思い出が残るあの町は? ところどころに面影を残しなが
ら今でも生き続けていた。この本は、“東京を舞台に生き抜いた”文士たち
の足跡を辿りながら、文学好き、散歩好きの「東京町歩き」ガイドブックな
のである。

 昨年、お札に登場した樋口一葉。「廻れば大門の見返り柳いと長、けれ
ど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの
車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて(後略)」、『たけくらべ』の
一説である。一葉文学に触れ、小説やエッセィを読みながら「竜泉、千束」
の散歩を楽しむのもおつなものではなかろうか。

 森鴎外の足跡が辿れる本郷通り。近藤富枝、宇野千代の足跡残る菊坂、伝
説のホテル跡地の探索。団子坂の江戸川乱歩。根岸、鶯谷の正岡子規。上野
公園の竹久夢二。九段坂の与謝野昌子など興味は果てしなく続く。

 浅草寺の林芙美子『放浪記』。浅草六区の谷崎潤一郎『秘密』。向島・寺
島の幸田文『おとうと』など足跡の旅は終わりをみない。文学に接しながら
歴史の表舞台を歩いた文士を重ね合せ、想像力とイメージ力のある散歩を叶
えてみたいのである

 本書は下町だけではない、山の手も書いてある。本書を片手に東京の町歩
きを始めよう、散歩コースを辿ろう。そして今一度日本文学を読み返えそ
う。きっと違った発見が見えてくると思うから。

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意外と知らない薬の常識

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 野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツは決められたルールで覇を競う。人も生活を営むには守らなくてはいけない決まりがある。まして薬は使用を誤ると「毒にも薬にもなる」のだから、正しく服用をしたいものだ。しかしながら幾つかの疑問も浮かぶ。処方薬と市販薬を同時に服用していいの? 薬は水以外の飲み物で服用できるの? 食前、食間、食後決められた時間に薬を飲むのは何故? 飲み忘れた薬を2回分一緒にのんでいい? 貼り薬と飲み薬では効き目に差が出るの? などである。その疑問にもQ&Aで答えているのが本書である。

 風邪を引いた、胃が痛いと言っては市販薬を買い求めてしまうのが、今までのやり方であった。市販薬の中身や効果があまり知らなくても、飲みさえすれば直ると信じて。だが、市販薬でもそれなりの効き目はあるが、“時には副作用も”同じように起こるかもしれないのに。このような疑問にも的確な解答がある。

 「薬が効かない。量を増やしてもかまわないの? 錠剤をかみ砕いたりくずしたりして飲んでも良いの? あやまって坐薬を飲んでしまった。どうしたらいい? <応急処置として直ぐに吐かせなくてはいけない>」などPART1には薬の飲み方、使い方26項目が載っている。私には役立つものばかりであった。

 PART2は、薬の効き方17項目。PART3では薬の副作用20項目が載っている。読めば読むほど使用を誤ると大変な弊害が待っているのだと、恐ろしささえ抱いたのである。

 PART4・薬の飲み合わせ食べ合わせ24項目。PART5・薬の名称、剤形、規格22項目。PART6・市販薬について14項目。PART7・子どもと薬21項目。PART8・お年寄りと薬12項目。PART9・妊婦と薬19項目。PART10・薬のできるまで13項目が載っている。どの項目にも、大事なことがわかり易く解説されている。

 薬を飲めば病気は治る、簡単に買い求める薬。これほどまでに薬が身体に、悪影響をもたらすとは驚異である。見かけだけで判断してはいけない、正しい使用を心がけようと感じた。

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 大手病院でもちょっとした過失で生命まで奪った事件が相つぎ、紙面を賑
わした。医療改革が叫ばれて久しいが、改革のスピードはいまだに遅い。大
学病院でも、相変わらず教授中心の医局制度が幅を利かせ、患者中心の診療
はお粗末の一言。医師は(3分間診察)で数をこなさなくては、患者を捌き
きれない。<病院側の方針なのか、患者が多すぎるのか>とても健全な診療
とはいいがたい。しかも電子カルテに病状を打ちこむのが精一杯、専門的な
判断も希薄になりがちだ。これで事故が起こらないのが信じられないくらい
である。

 大学病院も専門科ごとに分かれだしたが、いまだに「医師の医学的能力や、
病院の特徴といったものの、情報公開」がほとんどなされていない。掛か
る側としては医師を信頼するしかない。一つしかない命を預けてしまう場合
など、せめて医師の能力ぐらいは事前にわかりたいのに。しかしながら現状
では聴くことも、調べることも無理である。「医師の経歴や持っている技術
を公開していくことが、どれほど患者のためになるのか、長年医療をやって
きた医者たちには」見えていないからだ。

 医局制度の中や組織に所属している医師たちは、縦横のしがらみに振り回
され自分の判断が正しいと思っても、意見を通すことが困難のときもある。
まして医療の研究や技術の向上を目指すにも、目に見えない圧力が立ちはだ
かるぐらいだから、改革などと叫んでも焼け石に水である。そんなしがらみ
を捨ててしまった著者だから、大胆な意見や提案をズバズバと述べているの
である。

 これからの医療改革は、医師個人はもとより国も本腰を入れて改革を目指
さなければ解決の糸口さえつかめない。長寿国といわれる日本だが、医学界
のレベルはますます世界から置いてきぼりなると言う。医学界の発展のため
には患者自身も豊かな知識を吸収しなくてはいけないようだ。医師の診療に
少しでも疑問を感じたら、納得するまで意見を求めよう。それが小さな改革
の一歩になるのだから。

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