大奥（３） みんなのレビュー

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投稿者：もりこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

若い男子のみが感染する致死率の高い疫病によって人口の男女比率が崩れ、女将軍に美男たちが仕えることになった大奥を舞台とするパラレル時代劇です。
男女逆転によって起こる出来事を描くのではなく、起こる出来事によって逆転せざるをえなかったという描き方が秀逸です。３巻では２巻から引き続き、国家存亡の危機に当たって女将軍が誕生した経緯と、彼女を取り巻く男や女、時代の様子が語られています。
発想、着眼点、切り口、流し方、信念と色気を併せ持つ登場人物たち。どれをとっても見事です。「この国はまだ滅びぬような気がするのです」。様々な事由に動かされながら繰り返す日々の暮らしが時代であり、その積み重ねが歴史だと教わりました。
台詞が多いので文字が混雑しているページもままありますが、かえって気をつけてよく読みこんでしまうリズムがあるのでまったく気になりません。しかも時にはその台詞を封じ、表情だけで心の機微や感情のひだを、大胆に細心にしかも手際よく写し取っていたりするのが見とれるほどに鮮やかです。背景も少なめですが、それが逆にどろどろな人間関係を描きながらもどこか洒脱で小粋な作風に一役買っているようです。章ごとに主人公が変わる群像劇のような構成も潔くて面白いです。
映画にもドラマにもアニメにも創り出せない空間、ここでしか味わえない空気を醸していて、マンガの極意を見た気がしました。１冊で３冊読んだぐらい、ずっしりと読みごたえのある作品です。

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投稿者：mk　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

大奥の人はみんな悲しみを抱えて生きていたんだなと思いました。将軍に仕えるのが男でも女でもその悲しみは変わらない。どんどん読み進めたくなりました。

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投稿者：ao　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

有功と家光の恋が切なかったです。有功と愛し合うようになった家光は強く美しくなりましたが、為政者としての強かさと才覚も見え、変わらぬ鳥籠の鳥のような生活を送るしかない有功との間に溝が出来てしまわないか、少し心配になります。

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投稿者：ねこにゃんこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

家光は、始めはただのわがままな娘かと思っていたが、上に立つだけあって、流石にしっかりしている。まあ、彼女の状況で、そうならざるをえなかったのでしょうけど。みんな必死で道を見つけようとしている。

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投稿者：aya　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

三代将軍・家光（娘の方）と有功の強い絆、そして将軍ならではの寂しさが描かれた巻。本作品の前半のクライマックス。春日局の執念も読み応えがある。

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投稿者：もんきち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレ

家光と有功、本当に幸せになってほしいのに。
こんなにも愛し合っているのに、世継ぎが生まれないことには、存在を全否定されて。
自分を殺して愛する人を説得しないといけない辛さ。

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投稿者：ぽんぽん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

２人の恋が切ないねー。
まあお世継ぎは大事な世界だからねー。
双方辛いところだわねー。
愛し合っているのが余計に…ね。

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投稿者：るう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

やっと家光が女性としての自分を回復したと思ったら 今度は有功が男の矜持を踏みにじられる事になるとは…。傍から見れば不幸な場面を「もしかしたら二人が一番幸せな時期かも」と描くよしながふみの冷徹さには震えがきた。

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投稿者：ふみちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

徳川家の世継ぎを産めない有功を見限ろうとする春日局、ますます固い絆な結ばれる家光と有功というところからこの巻は始まります、そしていよいよ、玉の輿のあの人が登場するという私が好きな巻の一つです

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投稿者：らんま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

有功と春日局。
相容れないはずの二人が最後で折り合いをつけて和解するまでがすごく良かった。
そして上様が強くて好き。

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投稿者：ボリス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

強く惹かれ合い愛し合う家光と有功だったが、なかなか子ができず引き裂かれてしまう。代わりに充てがわれたのが有功そっくりの男なんて余計に残酷…
大奥の中だけでなく世の中の変化もきちんと描かれていておもしろい!

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投稿者：さくら　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

春日局がついになくなってしまう。
そして一巻ででてきた、日記をかいていた主がわかる。
女将軍の誕生がついにここに始まる。

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投稿者：qima　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

家光に能力があり、春日局にも能力があり。乱世を終わりにしたい人たちの努力が実って、ようやく太平の世の中を迎えることができた。でも悲しい物語だけれど。

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投稿者：pope　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり。
家光と有功はの間か睦まじくても世継ぎが出来なければしょうがない。
他の男と寝ることの辛さは有りながらも、子供が産まれれば愛しいものと思える家光と、大奥で幽閉されて何も為すことのない有功の間には越えられない河があるんだよなあ。

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投稿者：BB　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

家光編の続き。家光と有功との関係に変化あり。
そして春日局は…。
この巻も江戸を舞台に時代を写し、さまざまな問いかけがありつつも、なぜか普通の恋愛モノ風。