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避けては通れない介護問題・・・その参考として読んでおきたい介護小説
介護現場で問題になっている離職や虐待、家庭内介護による生活困窮、介護疲れなどを原因にした事件の報道を聞くと、漠然とした不安を抱きます。しかし、身近に問題が起こらないとどうしても他人ごとに思えて、うまく想像ができないものです。そんなときは介護が描かれた小説を読んで、介護生活のシミュレーションをしてみましょう。
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主人公は祖父、母と3世代で暮らす青年です。資格試験のため昼間は自宅にいる彼が祖父の介護を担当しているのですが、彼の口癖は『もう死んだ方がよかよ』と投げやりなもの。祖父を手厚く介護する主人公の目的は、祖父の体の機能を弱らせ本人の望み通り自然死させることでした。介護される側、する側の気持ちのズレについて考えさせられる小説です。
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その風貌から「ペコロス」と呼ばれた著者と、認知症にかかった母の交流が描かれたコミックエッセイです。ときに自分のことすら忘れてしまう母は、『忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃない』と語ります。目の前にいる人をありのままに受け入れることは、介護をする人、される人が不幸になることとは違うと、希望がもてる一冊です。
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