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SF初心者にオススメ!日本を舞台にしたタイムトラベル&ループ小説
時空を超える物語は、SF小説ではおなじみのテーマです。意外な結末は大前提になっていますが、人気が高いものは独特の世界観や登場人物の心理描写が優れていて、タイムトラベル抜きにしても読み応えがあるものです。そこでSF初心者でも読みやすい、日本を舞台にしたタイムトラベル&ループものの小説を紹介します。
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ターン
北村 薫(著)
誰もいない町で過ごす同じ毎日。どうして誰もいないのか、なぜ時間は繰り返すのかという自問自答を繰り返して151日目にようやく変化が起こります。ミステリーとしてもSFとしても、数々の謎の答えは示されません。読者はただ主人公に感情移入して、最後にたどり着く場所での幸せを追体験してください。
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蒲生邸事件 新装版 上
宮部みゆき(著)
偶然タイムトラベルにまき込まれ、あの「二・二六事件」の現場近くに跳んでしまった青年を中心に物語が進みます。この小説の方向性を決めているのは、時間旅行者は細部を変えられても、大きな歴史の流れは変わらないという世界観。暮らしにくかった時代の庶民の生活に触れた、主人公の成長が心地よく感じられるでしょう。
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1965年初出の日本を代表するタイムトラベル小説の一つ。昭和の半ばから戦時中へのタイムトラベルなので、全体的にレトロな雰囲気が漂い、昭和初期を知るための小説としても楽しめます。タイムパラドックスへの回答の手本の一つが、この物語を読めば知ることができます。
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収録作品「未来の想い出」で、同じ日々を何度も繰り返す漫画家という、自分自身を投影した内容を描いています。SFでは比較的用いられている題材ですが、トキワ荘のような情景や人気作家になってからの苦悩などは、藤子・F・不二雄ならではの展開です。主人公を女性に置き換えて映画化もされています。
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