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名探偵が登場しない!?アガサ・クリスティーの隠れた名作
「ミステリーの女王」の異名を持つアガサ・クリスティー。しかし実は名探偵が謎を解決する典型的なミステリー以外にも、名作を数多く残しています。行動的な若い女性が主人公の冒険小説や怖さすら感じるサスペンス、緊張感漂うスパイスリラーに、世界の命運をかけて悪の組織と対決する派手な展開の異色作。探偵ものが苦手という方にもオススメです。
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主人公は冒険やロマンスに憧れる若き女性のアン。仕事を探しにロンドンに出てきた彼女はそこで不審な死を目撃し、そこから思いもよらない冒険がスタートします。そんな設定ながらミステリー的な要素は薄く、行動的なアンが世界を駆け巡る冒険小説になっています。冒険だけでなくロマンスもあり、楽しさあふれる一冊です。
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舞台は第一次世界大戦直後のイギリス。平和を取り戻したロンドンで再会した幼なじみの男女が、ある偶然から国家を揺るがす大事件へと巻き込まれていきます。スパイスリラー系の冒険小説で、敵のリーダーが正体不明だったり、主人公側が敵の懐に潜入してみたりと、ハラハラドキドキする要素が満載。ユーモアあふれる語り口にも注目です。
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絶海の孤島に招かれた10人の男女。それは恐ろしい連続殺人事件の幕開けだった・・・。今にも名探偵が登場しそうな設定ですが、このお話に名探偵は出てきません。そのため、招かれた人々が疑心暗鬼のなか、正体不明の犯人に1人また1人と殺されていく、サスペンスあふれる一冊になっています。じわじわと押し寄せる怖さは圧巻です。
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『秘密機関』に登場した幼なじみ2人の後年を描いた一作。夫婦になった2人は第二次世界大戦中のイギリスで地方のホテルに匿名で潜入し、一般人に紛れているはずの敵のスパイを突き止めようとします。平和に見える日常のなかに敵が潜んでいるという、静かな緊張感が印象的なスパイスリラーです。
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名探偵ポアロが登場するお話なのですが、敵はなんと世界征服を企む謎の国際犯罪組織。本格推理ではなく、悪の組織との対決ものになっています。ところどころでポアロの推理は光るのですが、敵の実力行使などもあり、話が進めば進むほど派手でエキサイティングな展開に。数ある「名探偵ポアロ」シリーズのなかでも、とびきりの異色作です。
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