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母と娘の複雑な関係に、親子のあり方を考えさせられる小説
女性であれば、誰しも一度は母との関係、娘との関係に悩んだことがあるのではないでしょうか?女同士なだけにその問題は根深く、大きく人生を左右することすらあります。そんな問題をクローズアップした、ちょっと複雑な母娘の物語を集めました。物語のなかの悲しく、恐ろしく、ときに温かい親子の関係に、その在り方を改めて考えさせられます。
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作家・佐野洋子と母・シズコさんの親子の物語。著者は幼い頃から母親の冷遇に悩まされた過去があり、その記憶の数々が記されています。愛すべき存在を愛せない葛藤と悲しみが文章から滲み出てくるようで胸に迫りますが、晩年その苦しみから解放されたエピソードに、母娘の切っても切り離せない不思議な絆を感じます。
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母の愛に飢えている千遥と、母の愛が重い亜沙子という2組の親子の物語。形は違えど、あらゆる形で娘の人生に関わり続ける母親の恐ろしさがエピソードの一つひとつに含まれていて、じわじわと心を侵食します。そんな母と決別することができるのか?子離れ、親離れというテーマを、底なし沼のような恐怖とともに描いた一冊。
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