ブックキュレーターhonto編集員
個性が強い登場人物に胸を打たれる本
本を読んでいると、さまざまな登場人物に出会います。そのなかで平凡なキャラクターや言動は、忘れ去られていくもの。しかし、強烈な個性を放つ人物は、忘れるどころかずっと記憶に残り、憧れさえ抱けます。そんな個性の強い人物が登場する本を紹介します。きっと個性の裏に隠された信念に、ぐっとくるものがあるでしょう。
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化物語 上
西尾 維新(著)
高校3年生の阿良々木暦が怪異に立ち向かい、悩みをもつヒロインたちを救う物語です。読めば読むほどあふれ出てくる、登場人物たちの感情丸出しの言葉の掛け合い。そして、自分が傷ついても困っている人を放っておけない暦のあきらめない姿勢が、読者を引き込んでいきます。
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刑事である代官山脩介と黒井マヤが難事件に立ち向かう、人気シリーズの第3作です。マヤから犯人と代官山に向けられる言葉の数々は圧巻の一言。高慢ちきと毒舌をあわせもったようなマヤの、今に至るルーツが明かされる本書。過去の強い決意が今の彼女を作っているのだ、と気づかせてくれます。
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ガリレオの苦悩
東野 圭吾(著)
天才科学者・湯川が事件を解明する連作ミステリーの第4作。湯川は、論理的ではない思考や言動が大嫌い。さらにマイペースで偏屈な性格です。シリーズ開始時点ではそれがとても顕著に表れていましたが、本書では恩師に対する複雑な感情など、人間らしさが垣間見えます。そんな彼の言葉に重みを感じる一冊です。
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高校生の正太郎と、「骨」を愛する標本士の女性・九条櫻子とのミステリー小説です。「骨好き」ゆえに骨に惹かれてしまう櫻子と正太郎が協力して謎を解きます。櫻子は「骨」にしか興味がないため、事件の真実がわかっても無関心。真実が必ずしも救いになるとは限らないことを、読者に深く考えさせます。
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屍鬼 1
小野 不由美(著)
屍鬼(しき)とは、死亡後に蘇生した人間のこと。屍鬼は、誰かが殺そうとしなければ不老不死であり、普通の人間の血液なしでは生きられない存在です。主人公の1人である沙子は遥か昔に屍鬼にされ、永遠の孤独のなかで生きてきました。彼女がこの地で求めた安寧が引き起こした結果は、読者に生きることの意味を問いかけます。
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