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報道の影に隠れたアジアの難題。「チベット問題」を学べる本
現代アジアの難題である、中華人民共和国による支配、対する独立問題と、弾圧や人権侵害など。その内実が複雑かつ深刻をきわめるのが「チベット問題」です。内政干渉の観点や、報道自体も少ないことから、日本での認知度はそう高くありません。しかし、同じ現代のアジアに生きる人間としては、知識としてだけでも抑えておくべき重要なトピックです。
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チベット問題、そしてウイグル自治区の住民への迫害問題が、核心をつきながらも簡潔にまとめられています。当たり前なことが自由にできない、祖国のない現状が克明に描かれていて、歪曲されていない問題の本質を知ることができます。日本政府が沈黙している理由まで明かされる、報道の難しい事実が書かれた一冊です。
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一時期の報道で、「フリーチベット」と書かれたプラカードを掲げて、群衆が行進している姿が伝えられました。デモに馴染みの薄い日本人からすれば、異様な光景かもしれません。本書では、そういった即物的な見方を捨てざるを得ないチベットの問題の根の深さについて、うかがい知ることができます。
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中国政府がチベットへの実効支配を強めるために行った伝統文化の破壊と、その全容が明らかになる一冊です。私たちは、ただの観光客のつもりでも、その行為に加担しているかもしれない、そんな危険性に警鐘を鳴らしています。外部の人間だからこそ読んでおく必要がある、知らないでは済まされない問題が書かれています。
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「チベットに独立を」と叫んだ11歳の少女はとらわれ、実に10年以上も獄中につながれることとなりました。チベット問題に対する非暴力抵抗運動の象徴として生きた、少女の半生を描いた衝撃作です。終息の見えないチベット問題、名もなき少女の物語からは、紙面上の文章では表せない、問題の輪郭が浮き彫りになります。
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