ブックキュレーターhonto編集員
情緒あふれる兵庫県の温泉街、「城崎」の空気感を味わえる本
兵庫県の北端に位置する温泉街、城崎。数多くの文豪が執筆を行い、名作を産み落とす場所となった町。そんな城崎が舞台として登場する小説を集めました。城崎の温泉街は殺人事件との相性がよいため、ミステリー小説中心の選書です。リアリティあふれる城崎の空気感を味わいつつ、いつもと違う目線で城崎を見つめ直してみるのはいかがでしょうか。
- 4
- お気に入り
- 5791
- 閲覧数
-
私小説、小話などを中心とした短編集です。表題の「城崎にて」は、わずか8ページの掌編小説です。しかしながら、日常のすぐ傍に佇む「死」を切り取って描いていて、生々しい恐怖を感じることができます。小説の神様と呼ばれた志賀直哉が城崎で生んだ物語、まずはじめに読んでいただきたい一冊です。
-
城崎温泉の近郊にある「幽霊ビル」で起こった殺人事件。自殺と断定する警察に対し、素人探偵である浅見光彦が謎を解いていく王道のミステリーです。日本書紀を下敷きにした「城崎に伝わる土蜘蛛の伝説」をモチーフとしているため、ご当地感もしっかり出ていますので、温泉だけにはとどまらない城崎の魅力がうかがえます。
-
天空の城と称される「竹田城跡」、文化的な財産である「生野銀山」、そして白鷺を思わせる「姫路城」。消えた少女の足跡は、すべてが絢爛豪華な舞台でした。東京の私立探偵がその謎を追う物語です。城崎を中心に兵庫県近辺をめくるめく殺人事件に、壮大なスケールで展開されるミステリー。土地の空気と謎解きを存分に味わえる一冊です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です