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花見の季節に読みたい、桜にまつわる時代小説
「桜の花は嫌い」という日本人は、そうそういないでしょう。それほどまで私たちの心を捕えている不思議な花、桜。昔から文学作品にもよく登場します。そして、花に託された人の想いも様々です。そんな想いも楽しめる、桜の咲く季節にじっくり読みたい時代小説をピックアップしました。桜の美しさと時代小説を一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
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朝井まかてのデビュー作です。江戸向嶋(むこうじま)の種苗屋「なずな屋」を営む夫婦、新次とおりんの物語。江戸期に生まれた桜ソメイヨシノ(染井吉野)に吉原花魁の話をからめたストーリーなど、花木にまつわる話がたくさんあります。花も花を育てる人もそして花を愛でる人々も、愛情込めて描かれています。
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桜ほうさら 上
宮部 みゆき(著)
江戸深川の長屋に住み、代書屋をしながら亡父の死にまつわる真相の答えを探す、若き浪人・古橋笙之介。ある春の日、彼は桜の側に立つ少女和香(わか)と出会いました。家族にまとわりつく影を心に抱える笙之介は、桜の精のように清らかで明るく芯の強い和香に心惹かれます。謎解きと恋愛、どちらも読者の心を捉える展開です。
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花を主題にした4本の短編を収める短編小説集です。表題作「いっぽん桜」は、娘のために桜を植えた父の悲哀と、娘への慈愛を描く人情話です。老境を目の前にして仕事をリストラされる主人公長兵衛の苦しい気持ちは、現代人にも通じるところがあります。
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