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壮絶な人生が小説に!?イギリスの大作家J・アーチャーの時代別入門書
全世界での累計販売数が2億5千万部以上と言われているイギリスの大作家ジェフリー・アーチャー。彼はその人生自体が波乱万丈で、国会議員になったり、幽霊会社への投資で全財産喪失したり、性的スキャンダルを起こしたり、男爵位を授与したり・・・、誰よりも人生経験が豊富な作家です。そんな彼の時代別の入門書を集めました。
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百万ドルをとり返せ! 改版
ジェフリー・アーチャー(著) , 永井 淳(訳)
アーチャーは、若い頃に石油投資会社にだまされて全財産を失った体験があります。本書は、その実体験をもとに書かれた処女作です。そして、すべての体験を小説に昇華させるのが、この作家のすごいところ。主人公は百万ドルをだまし取られた4人の男たち。相手に気づかれないようにお金を取り返せるか、エンタメ小説の新機軸として話題になった一冊です。
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ケインとアベル 改版 上
ジェフリー・アーチャー(著) , 永井 淳(訳)
「3作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表した大作です。執筆時期は作家として活躍し、借金を完済していた頃になります。ポーランドの森のなかで私生児として生まれたヴワテフと、アメリカの上流階級で何不自由なく育ったウィリアム。そんな2人が交差し、ぶつかり合う姿を描いたサーガです。『ロスノフスキ家の娘』という続編も書かれました。
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最低のポジションから、大統領へとのしあがる親子2代の物語。アメリカにおけるポーランド系移民が、市民と認められることの大変さもよくわかります。『ケインとアベル』の続編ですが、事前知識なしでも楽しめます。アップダウンを経験した著者だからこそ、過酷な移民生活とアメリカの上流階級生活のクロスを、説得力をもって描けているのでしょう。
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誇りと復讐 上
ジェフリー・アーチャー(著) , 永井 淳(訳)
身に覚えのない殺人罪。つまり冤罪で投獄されたダニーが、刑務所を脱出して復讐をしていく小説です。ある意味ネタバレともいえる目次から、先の展開を予想されても読者の想像を上回れる、というアーチャーの自負を感じます。それもこれも、アーチャー自身が服役の体験を経たからこそ。服役後の描写は、臨場感がより増しています。
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ゴッホは欺く 上
ジェフリー・アーチャー(著) , 永井 淳(訳)
美術コンサルタントのアンナは、アメリカ同時多発テロ事件に巻き込まれ、ギリギリのところで生きのびます。生々しい描写で描かれる、イギリスの貴族とゴッホの自画像をめぐる物語です。テロや社会主義崩壊後のルーマニアの様子が迫力をもって描き込まれており、その描写は読んでいて息苦しくなるほど。2006年に発表された小説です。
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