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華やかな夢の世界「ディズニーランド」がつくられた「リアル」に迫る本
夢の国、東京ディズニーランド。今ではすっかり成功したエンターテイメント施設の代表格となっていますが、その成り立ちの影には多くの苦労がありました。一方、ディズニーランドというシステムをつくり出したウォルト・ディズニーという人物も意外な性格の持ち主なのです。華やかな世界がつくられるまでの「裏側」のリアルに迫った本を紹介します。
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ディズニーランドという聖地
能登路 雅子(著)
ディズニーランドの成り立ちの分析を通じて、アメリカ文化および現代資本主義の姿をえぐり出した良書です。著者はウォルト氏関連書の邦訳者。また、東京ディズニーランドの立ち上げに関与した人でもあるため、類書と比べて内容のリアリティが群を抜いています。1990年に書かれたものながら、今読んでも気づきにあふれています。
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東京ディズニーランドの開業から4年までを、今では不可能なほど裏側に入り込み綿密に取材した原本。その内容をそのまま収録した増補版が本書です。加えて、その後の巨大リゾート化した経緯、世界の他のディズニー施設のなかでも称賛される理由などの分析を、30年後に同著者が記しています。TDLの歴史が見通せる一冊です。
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本書は、ディズニーランドという巨大テーマパークの日本招致物語です。三井不動産と三菱地所のディズニーに対する伝説のプレゼン対決、浦安に住む地権者である漁師との交渉など、エンタメをつくりだす舞台裏の壮大なエピソードが満載。エンタメの神髄を学べ、かつ本書自体がエンターテイメントを体現している良書です。
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ディズニーランドの国際展開戦略
中島 恵(著)
米国でのウォルト・ディズニーによる立ち上げ、日本でのオリエンタルランドによる育成、いずれも成功したディズニーランドはその後、フランス・香港に進出して失敗します。ディズニーランドはどのような考え・体制で国際展開を行ってきたのか?本書は、観光学・テーマパーク経営に詳しい大学講師が分析した本です。
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創造の狂気ウォルト・ディズニー
ニール・ゲイブラー(著) , 中谷 和男(訳)
ウォルト・ディズニーの生涯を描いた本書。ディズニー社の全面協力を得ながらも検閲を受けずに出版されただけあり、過度に美化することのない良書です。周囲に悪態をつき部下を簡単にクビにするなど、彼の人生は意外にもエゴの塊。本当の創造性を生みだす信念の姿を学べます。
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