ブックキュレーターhonto編集員
独特な世界観が味わえる!本場ヨーロッパで紡がれた騎士たちの物語
騎士物語の本場といえば、ヨーロッパです。王や姫、それに騎士たちが登場する物語は、ヨーロッパにおいて古くから民衆に親しまれてきました。騎士たちの戦いや裏切り、誇り高き騎士道精神、高貴な女性とのロマンスなど、騎士物語には他にはない魅力がいくつもあります。東洋にはない騎士たちの世界の魅力に触れられる本を紹介します。
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アーサー王の死
T・マロリー(著) , W・キャクストン(編) , 厨川 文夫(編訳) , 厨川 圭子(編訳)
騎士物語の元祖ともいえる、アーサー王と円卓の騎士についての物語をまとめたものです。元々はイギリスで昔から語り継がれてきたお話で、後世のいくつもの作品のイメージの源となっています。アーサー王の生涯を軸にさまざまなドラマが描かれており、騎士道精神やロマンス、裏切りなど、騎士物語の魅力が詰まった一冊です。
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ドイツ中世英雄物語 OD版 1 ニーベルンゲン
リヒター(原訳著) , ゲレス(原訳著) , 市場 泰男(訳)
中世ドイツの最も有名な英雄叙事詩である「ニーベルンゲンの歌」を物語形式にした本です。英雄ジークフリートや、その妻となる乙女クリームヒルトなどが登場する物語なのですが、途中、思わぬ裏切りから話が暗転し、血で血を洗う復讐譚へと発展していきます。『アーサー王の死』とはまた違った、独特の暗さや重さのある騎士物語です。
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トリスタン・イズー物語 改版
ベディエ(編) , 佐藤 輝夫(訳)
騎士物語にはロマンスを中心としたものもあり、本書はその代表的な存在です。王の甥である騎士・トリスタンは誤って愛の秘薬を飲んでしまい、王の妻となる女性イズと相思相愛になってしまいます。2人を襲う悲劇的な運命とは・・・。愛する2人が運命に翻弄される物語には、いつの時代でも胸をキュンとさせるものがあります。
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アイヴァンホー 上
スコット(作) , 菊池 武一(訳)
スコットランドの作家ウォルター・スコットによる歴史小説です。権力争いなどによってイギリス国内が混沌としていた時代を背景に、騎士アイヴァンホーの活躍が描かれています。身分を隠す高貴な女性の登場など虚実織り交ぜた娯楽要素が満載された冒険小説で、エンタメとして騎士物語を楽しみたい方にオススメです。
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スペインの文豪セルバンテスによる、騎士物語の形を借りた珍道中ものです。主人公は、今や昔話となってしまった騎士物語の愛読者です。自らを騎士だと思い込んでしまった彼は、従者とともに旅に出ます。しかし、時代遅れの彼の行動は空回りするばかりで・・・。騎士物語を斜めから楽しみたい方にオススメの古典的名作です。
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