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壮絶な人生を名作で追体験!破滅へと向かう人々が描かれた本
破滅する人の話など読んで、何がおもしろいものか・・・そう思われる方もいるかもしれません。しかし、文学とは人生そのものを描くものですから、暗い面もその対象となるのです。しかも、優れた文学者の手に掛かれば、そこには独特の迫力や切なさ、悲しみなどが生まれてきます。名作を通して、刺激にあふれる人生に触れてみてはいかがでしょう。
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何度も映画化されている、フィッツジェラルドの小説です。第一次世界大戦後のアメリカで、富裕層の1人として社交界に現れたギャツビーという名の男。しかし、彼には怪しい影がつきまといます。はたして彼の本当の目的は何なのか・・・。華やかな世界のなかで、破滅へと向かっていく男の姿が切なく描き出されている傑作です。
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トルストイによる世界的な名作です。主人公は官僚の妻ですが、夫との間に愛はありません。偶然出会った若い男性と恋に落ちたことから、彼女の運命は大きく変わり始めます。そして離婚をして、真実の愛に生きることに決めた彼女でしたが・・・。彼女は結果として不幸になっていくのですが、人生について深く考えさせられる物語です。
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テレーズ・デスケルウ
モーリアック(著) , 遠藤 周作(訳)
『つまりこの女は、罪を犯すか犠牲者かどちらかにならずにはいられぬ女なのである』という主人公の救われざる魂を描いた、モーリアックの代表作です。夫の毒殺を図った主人公は、家名を優先する夫の偽証で罪を免れ、虚ろな日々を送ることに。悲しみすら通り越したかのような彼女の姿が印象的に写ります。遠藤周作による名訳にも注目の一冊です。
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