ブックキュレーター主婦の友社 石井美奈子
「おいしい食事ってなんだろう」に答える5冊
日本は食に恵まれた国だなと思います、都市部ならば世界各国の料理が食べられる、しかも安い食事も充実しているし、夜遅くまでコンビニやスーパーで買物ができます。でも本当に食べたいもの、おいしいものって何でしょう。食べることが大好きなので、食の本を読むことが多いのですが、読んで心に残った本を紹介します。
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著者の辛永清さんはNHK『きょうの料理』などでも活躍した台湾出身の料理家。息子と日本にやってきて苦労するけれど、やがて台湾の台南で家族と作り続けた料理が彼女の人生を助けることになる。料理と食卓の描写が圧倒的に多く、伝統的な台湾料理のレシピつき。中国人の家族愛がストレートに伝わってくる愛情あふれる本。
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50代のロッカーが毎朝せっせとお弁当作ってるってかっこ悪いことかもしれないけれど
辻仁成(著)
作家でロッカーの辻仁成さんが、中学生の息子・十くんのために毎朝作っている父ちゃん弁当が131回分のっています。彩りがきれいで肉も野菜たっぷりの弁当はどれもうまそう!中山美穂さんと別れた後、辻さん親子は食事を通して会話をし、今のところ反抗期の兆しもないそうです。レシピ本でありません、念のため。
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エコノミストの昼ごはん コーエン教授のグルメ経済学
タイラー・コーエン(著) , 浜野 志保(訳) , 田中 秀臣(監訳・解説)
英国雑誌『The Economist』で「過去10年間もっとも影響力のある経済学者の一人」に選ばれたタイラー・コーエンが仕事柄訪れた世界各国の食の状況をまとめた本。食料問題など、経済学者の視点もあるが、世界のおいしいものを知るための一冊。北米・中南米の記載が多いが、日本のことは世界一のレベルと絶賛。
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「お金の神様」と言われた実業家で経済評論家で直木賞作家である邱永漢さんの食への情熱あふれる著。中国料理の文化的背景から本当においしい料理まで、普通のグルメ本とは一線を画す。ご縁があって一度食事をご一緒させていただいたことがあるが、この本に記載されている料理がやさしいおいしさだったことを覚えている。
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人生最後の食事
デルテ・シッパー(著) , 川岸 史(訳)
ドイツのジャーナリストがハンブルクのホスピスで働く、かつてはミシュランの星つきレストランで働いていたシェフと入居者にインタビューした本。死と向き合っている人たちが人生の最終局面で本当に食べたいものは何なのかを知ることによって、私たちが残りの人生をどう生きれば幸せなのかが見えてくるきっかけになる一冊。
ブックキュレーター
主婦の友社 石井美奈子主婦の友社(http://www.shufunotomo.co.jp/)で編集の仕事をしています。根っからの本好き、そして、本屋さんが好きで、この業界に飛び込みました。好きな旅・食についてや、女性の視点での健康や老後について本を広く紹介していきます。
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