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悲しみの先にあるのは愛や勇気!思わず泣けてくるSF小説
悲劇には一種のエネルギーがあります。それは悲しい話を通して、その向こう側にある勇気や愛を伝えているからです。そのなかでも小説ならではのスケールの大きい悲劇を読みたいのなら、SFをオススメします。架空の世界で懸命に生きた登場人物たちの姿が、私たちに大切なものを伝えてくることでしょう。
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冷たい方程式
トム・ゴドウィン(ほか著) , 伊藤 典夫(編・訳)
1950年代のSF短編を集めたアンソロジーです。ユーモラスな笑える短編と忘れられない悲劇的な短編がバランスよく収録されていますが、特に注目したいのはなんといっても表題作「冷たい方程式」でしょう。「史上もっとも泣けるSF短編」と評されたこともあります。その賛辞が正しいかどうか、ぜひ読んで確かめてください。
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たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(著) , 浅倉 久志(訳)
16歳のおてんば少女コーティー。誕生日プレゼントでもらった小型宇宙船を改造し、基地司令官をだまして危険な外宇宙への冒険に飛び出した彼女を待っていたのは、宇宙人との出会いでした。批評家に「これで泣かなかったら人間ではない」とまでいわせた、泣けるSFの代名詞になっている連作中編です。
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ジョナサンと宇宙クジラ 新装版
ロバート・F.ヤング(著) , 伊藤 典夫(編・訳)
著者のヤングはロマンティックな作風で日本でも人気が高い作家です。代表作『たんぽぽ娘』の雰囲気をそのままに、心やさしい10の短編が収録されています。知性をもつ巨大クジラとの交流を描いた表題作をはじめ、癒しと再生の物語「リトル・ドッグ・ゴーン」など、心温まるストーリーの数々に癒されて、思わず涙がこぼれてきます。
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