やっぱり、やっぱり猫が好き！猫がとっても愛しくなるエッセイ本

マイペースで気まぐれな猫・ぽんたと、振り回されっぱなしの飼い主・剛とのシュールな日常を描いたWEB漫画。ネットで話題となり、コミックエッセイとして書籍化されました。ぽんたの下僕化している著者の奮闘ぶりや、報われない努力を続けるさまに猫愛を感じます。冷たい態度をとるぽんたが、段々とやみつきになります。

老猫ビーの妹分として名付けられた、しいちゃん。著者の好みとは正反対の性格で、女王様気質のお転婆ネコですが、一緒に暮らすうちにコミュニケーションが取れるようになっていきます。話しかけると「みっ」 と短く鳴き、尻尾をぴんと立てて、いばったりする様子などが活き活きと描かれ、女王様っぷりの魅力にやられます。

人生ではじめて猫と暮らしはじめた直木賞作家の著者が、温和でおとなしいアメリカンショートヘアーのトトを溺愛する様子を綴ったエッセイです。一緒に子猫から育てる気分を味わえ、その可愛さに悶えます。まるでそこで話しているような口語体の文章から、どんどんトトを好きになるのが伝わってくる、猫愛にあふれた一冊です。

夏目漱石、柳田國男など、著名人の猫にまつわるエッセイを集めたアンソロジーです。谷崎潤一郎の「猫と犬」では、前日よりもまずくなった刺身を愛猫にあげたところ、昨日は食べたくせに今日は食べようとしない話など、猫の様子を巧みな文章でユーモラスに描いています。思いがけない著名人の猫好きな様子に嬉しくなります。

自宅に4頭、仕事場にボランティアの人から預かっている6頭を世話していた著者が、突然、伊豆半島への引っ越しを思いつきます。そして引っ越し先でさらに2頭増え、12頭の愛猫たちとの新たな生活がはじまります。家を猫仕様に改造しては失敗を繰り返すなど、猫のために奮闘する姿に笑みがこぼれます。きっと猫と暮らしたくなるでしょう。