ブックキュレーターhonto編集員
ファンも初心者も楽しめる!筒井康隆の隠れた名作
これまでいくつかの小説がアニメ化や映画化されたこともあって、日本国内だけでなく海外でも人気のある作家・筒井康隆。デビューから半世紀以上が過ぎた彼が書いた小説には、ドタバタ、パロディ、ブラック・ユーモアなど、さまざまなテーマのものがあります。そのなかから筒井ファンにも初心者にもオススメできる、隠れた名作を紹介します。
- 14
- お気に入り
- 2207
- 閲覧数
-
虚人たち 改版
筒井 康隆(著)
妻子が誘拐され・・・と書くと平凡なミステリー小説のようですが、そこは筒井康隆。本書では1分間での出来事を原稿用紙1枚に収めた実験的な試みのほか、主人公が著者の都合に合わせて動きます。そんな、いわゆるメタ構造のなかで妻子を探すお話です。ハラハラドキドキの言動や展開で、ページをめくるのが楽しくなる名作です。
-
表題作では、あろうことか崖から落ちてしまった際、主人公の大学教授は鉄の柵に串刺しになります。それを見ていたガソリン・スタンドのスタッフの取った行動も、度外れなもので・・・。そのほか、暴力団員、女子学生、中年紳士のこんがらがった言葉づかいによる不思議を描いた「言葉と〈ずれ〉」など、バラエティ豊かな17編が収録された短編集です。
-
最後の喫煙者
筒井 康隆(著)
嫌煙運動がエスカレートし、喫煙者は命の危機を感じます。愛煙家の主人公は自室で意地でも吸い続けますが、彼を待っていた結末とは・・・。ブラック・ユーモアの効いた表題作のほか、爆笑必至のナンセンス・コメディ「問題外科」や、身も蓋もない終わり方をする『老境のターザン』など、著者が自ら選んだドタバタ傑作集の第1弾です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です