ブックキュレーターhonto編集員
心の闇に迫る。日本中を震撼させた殺人事件に迫った本
何気ない日常生活が一変してしまった事件や、子どもを巻き込んでいる事件など、日本中を大きく震撼させた殺人事件の真相に迫り、詳しく解説している本を紹介します。事件の背景には、人間の心の闇が潜んでいます。そこには他人事では済まされない、社会全体で考えていかなければいけないものがあるのかもしれません。
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愛犬家連続殺人
志麻 永幸（著）
埼玉県熊谷市を中心に起こった「埼玉愛犬家連続殺人事件」。著者は主犯格の男性と旧知の仲で、事件の共犯者でもあるという衝撃の内容が書かれています。当事者ならではの生々しい記述、受刑者同士の会話、幼少の頃の話などが記録された一冊です。リアリティのある内容、そしてライター顔負けの端的で整った文章に驚かされます。
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「尼崎連続変死事件」についてのノンフィクションです。財産を手に入れるために家族ごと乗っ取るという大胆な犯行、そして主犯者が自殺を遂げたという一大事件。この本では家族内における複雑な人間関係とマインドコントロールの方法のほか、主犯者の幼少期にも触れていて、この事件の当事者たちがもつ心の闇の深さは衝撃的です。
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「尼崎連続変死事件」に大きな影響を与えた「北九州・連続監禁殺人事件」。その詳細が書かれた一冊です。「暴力支配」のなかで、人が簡単に操られてしまう様子が克明に記されています。5歳と10歳の子どもまで家族内殺人に巻き込みながら、法廷でその様子をユーモラスに語る主犯者の様子は、まさに「闇」といえるのではないでしょうか。
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孤独なシングルマザーが、自分の子どもを含む2人の児童を殺害した事件。いったん事故と断定された後も母親は再調査を依頼、最終的に犯人は母親であったという結末を迎えます。育児中の女性が抱える恐怖をこのシングルマザーは表現してしまったのでは、と語る著者。孤独のなかで行われる現代の育児について、深く考えさせられる内容です。
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