ブックキュレーターhonto編集員
ちょっぴり遠い存在だけど。老人と子どもが心を通わせる様子に、心温まる物語
死と隣り合わせにいる老人と、生きることのスタートラインに立つ子ども。正反対の立場で少し遠い存在に感じる両者ですが、ふれあいが生まれ、お互いを理解して思いやるやさしい心の交流が生まれることもあります。子どもの純粋さを愛おしく思う老人と、老人を慕い敬う子ども。そんな心の交流を描いた心温まる本を紹介します。
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夏の庭 The friends 改版
湯本 香樹実(著)
人の死を観察したいという少年たちは、残酷な好奇心から一人暮らしの孤独な老人に近づきます。はじめは怒っていたおじいさんですが、やがて少年たちの訪問が楽しみになり、心の交流が生まれていきます。おじいさんの淋しさと少年たちの悩みが交差し、お互いを思いやる気持が芽生えて大切な存在へと変化する様子に、胸を打たれます。
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僕とおばあさんとイリコとイラリオン
ノダル・ドゥンバゼ(著) , 児島 康宏(訳・解説)
9歳で両親と別れた主人公のズラブは、田舎の祖母と2人の叔父と暮らしはじめます。戦争と両親のいないつらい現実のなかでも、祖母と叔父たちの愛情を受けて成長する少年の日常が、ユーモアたっぷりに描かれています。孫を現実の悲しみや痛みから守るように、物事をおもしろおかしく笑いに変えていく気遣いに、祖母の愛情を感じます。
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昭和30年代、8歳の頃に家庭の事情から究極の貧乏暮らしを送る田舎の祖母に預けられた、昭広少年。貧しい暮らしを笑い飛ばすかのように強く明るく生きる祖母との、おもしろくて愛おしい生活が描かれています。母と離れて暮らす少年の淋しさを、笑いで励ます祖母の不器用な愛とそれに応える少年の姿に、胸が熱くなります。
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