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国民性が表れる!?謎解きにもお国柄があることがわかる5ヵ国の警察小説
ミステリーの定番ジャンルの一つである警察小説。その小説では、警察組織のあり方はもちろん、起こる事件とその背景、それに関わる人々、彼らが暮らす街の様子、すべてにおいて国民性やお国柄が表れます。各国の違いを楽しみつつ、謎解きのおもしろさも味わえ、たくさんの国で愛されている警察小説を紹介します。
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昭和64年に起きた幼女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。時効間近のその事件の捜査を軸に、D県警の広報官・三上が、警察組織内の対立、マスコミとの攻防、娘との関係に苦悩する姿が描かれています。事件を捜査する警察という組織の膠着状態は、現実の日本の警察がはらんでいる問題に警鐘を鳴らしているかのようです。
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おやつ泥棒 モンタルバーノ警部
アンドレア・カミッレーリ(著) , 千種 堅(訳)
シチリアの架空の町ヴィガータを舞台にしたシリーズです。無関係と思われた、エレベーターで起きた刺殺事件と漁船の銃撃事件が、シチリアと地理的にも歴史的にも関係が深いチュニジアを通してつながっていきます。緊迫したストーリー展開のなかで、イタリア人らしくグルメなモンタルバーノ警部の食事風景がいいスパイスになっています。
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イギリスの地方都市であるデントン市の名物警部ジャック・フロストが活躍するシリーズの第1弾です。ルール無用、下品なジョークを連発するフロストが、研ぎ澄まされた感覚を頼りに緻密な捜査を重ねて真実にたどり着く過程が、じっくり描かれています。骨太なストーリーとブラックユーモアが、いかにもイギリスのミステリーらしい一冊です。
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