ブックキュレーターhonto編集員
今こそ温故知新!古典のおもしろさをわかりやすく教えてくれる本
世の中は目まぐるしく変化するので、新しい情報がつねに必要です。けれども、いくら多くの情報を得ても考えて判断するのは自分自身にほかなりません。そしてあらゆる時代を通して、古典は読み継がれてきました。それは、現代に通じる考え方や物の見方が盛り込まれているからです。そこで初心者も愛好家も楽しめる、古典の数々を紹介します。
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中世の現実社会を「無常観」という独自の視点から描いた、兼好法師の傑作随筆集です。文学や歴史をはじめ、あらゆる分野に精通している著者が内容を再検証した一冊。現代語訳がついているので、原文と比較しながら読み進められます。価値観が変わる体験ができる決定版です。
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著者・中野孝次が原文にルビをつけ、さらに現代語訳も添えて読みやすくした快作です。彼の解説は、現代にも通じる洞察に富んでいます。源氏と平家がしのぎを削った時代。地震や飢饉も実体験した鴨長明の姿が生き生きとよみがえり、心に響くこと請け合いです。
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紀行文の先駆者・松尾芭蕉の名文が、現代語を通して楽しめる一冊です。原文と現代語の両方にふりがなが付けられていて、読み手にやさしい文章になっています。さらに芭蕉が実際にたどった足跡を、写真や地図で詳しく紹介。その俳句の世界を共有できる上に入門書でありつつ、読んでいると心が落ち着くる一冊です。
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千話以上を収めた日本最大の説話集『今昔物語集』。天竺、震旦、本朝(インド、中国、日本)を描いた全31巻のうち、本書では本朝の前半部分を収録しています。藤原氏を中心とした、当時の武士のあり方に驚嘆させられます。下巻も読みたくなること必至の一冊です。
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雄略天皇に始まり大伴家持まで、万葉時代のあらゆる名歌を収録し、千年以上愛されている『万葉集』。現代と同じく、外国との摩擦のなかで力強く生きる日本人の姿が描かれています。人々は何を考え、何を歌にしたのか・・・。日本文学を代表する壮大な歌集を、入門として最適な漫画として読むことができます。
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