ブックキュレーター宮川千明
クールで知的、そして影を持つ、女性刑事が活躍するミステリー
小説の中のかっこいい女性刑事は同性から見ると憧れの対象。でも、刑事になった動機や仕事に対する思いは、純粋に生まれたわけではないようです。複雑な過去を持つからこそ、事件に深く入り込み、被害者に寄り添うことができるのかもしれません。男性刑事が主人公の小説とは違う独特の魅力を放つ5つの作品をご紹介します。
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『氷の轍』にもちらっと登場する先輩刑事、松崎比呂が主人公。『氷の轍』と同様、個人のルーツが鍵となっています。舞台である釧路の寒々とした雰囲気も相まって、いわゆる「刑事もの」とは一線を画す、人間ドラマを感じさせてくれます。
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主人公の刑事フランクと、その相棒となった女性刑事エデンが、大量殺人事件を追うストーリーと、エデンと兄のエリックの幼い頃からの話が交互に進んでいく。想像を絶する二人の過去。でも読み進めるうちにそれが現在につながっていって、衝撃の結末を迎えます。こんなミステリー、初めてです!
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男顔負けのアクションを見せる冒頭から引き込まれます。過去に事件で家族を亡くした八神瑛子は、表向きは優秀な刑事だが、裏の顔はもっと魅力的で、この小説に独特の緊張感を与えています。事件が解決したかと思っても、気を抜かずに最後まで一気に読んでほしい。
ブックキュレーター
宮川千明大手電子書籍取次会社にて、出版社向けの営業を3年間担当。中学生のころ読んだヘッセの『車輪の下』をきっかっけに読書が習慣になる、さらに、高校生になりフランスの現代小説の独特の世界にはまり、大学ではフランス文学を専攻。現在はフランス文学に限らず広く読み漁るが、コレだ!と思える作品に出会うと、その著者の作品を全点制覇したくなるタイプ。自分の本棚は小説・エッセイが大半を占め、数少ないビジネス書は入門編ばかり。笑いつでも、どこでもという感覚で電子書籍を好んで読むようになってから、読む量・スピードが格段に上がった経験を持つ。王道の紙の読書に加え、「忙しい貴方に電子書籍を!!」というリーディングスタイルも啓蒙していきたい・・・と秘めながら想う。
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